基礎知識

ゲーミングマウスのメリットと選び方のポイント

ゲーミングマウスの選び方

普段パソコンでゲームをするとき、どんなマウスを使っていますか?

快適なプレイを実現するうえで、欠かせない存在であるゲーミングマウス。

このページでは、ゲーミングマウスを購入するときに知っておきたい基礎知識について詳しくまとめています。

ゲーミングマウスをはじめて買う方や、どれを買うべきか迷っている方は、ぜひご覧ください。

ゲーミングマウスを使うメリット

ゲーミングマウスの例

「普通のマウスでもゲームはできるでしょ?」

「ゲーミングマウスなんて必要ないのでは?」

と考える方も少なくありません。

事実として、500円の格安マウスでもゲームは操作できます。

しかしながらあくまで動かせるだけで、快適にゲームをプレイできるかは別問題。

まずはゲーミングマウスを使うことのメリットからご説明します。

ポイントを整理すると以下の通り。

ゲーミングマウスのメリット
  • 高性能なセンサーを搭載
  • DPI(マウス感度)の変更
  • 遅延の少ないレポートレート
  • 最小限のリフトオフディスタンス
  • ボタンのカスタマイズに対応
  • スイッチの耐久性が高い
  • RGBライティングにも対応

それぞれについて順に見ていきましょう。

高性能なセンサーを搭載

裏側のデザイン

ゲーミングマウスの心臓部ともいえるのがセンサー。

メーカーによって搭載しているセンサーはさまざまですが、人気が高いのはPixArt Imaging社の光学センサー。

とくに「PMW3310」や「PMW3360」を搭載したゲーミングマウスは多いです。

ただし、メーカーにごとにチューニングが異なるため、同じPMW3360を搭載したマウスでも使い心地はかなり変わります。

また、ロジクールは「HERO」というセンサーを独自に開発。

革命的な高効率のオプティカルセンサーであるHEROは、3年間の研究開発の末に誕生しました。抜群のパフォーマンスと圧倒的な省電力を実現しています。

次世代のゲーミングセンサー HERO – ロジクール

たとえばプロゲーマーにも高い人気を誇るPROワイヤレスマウスは、「HERO 16K」というロジクール史上最高精度のセンサーを搭載しています。

Logicool G PROワイヤレスマウス

お財布に余裕がある方は異なるセンサーのゲーミングマウスを買って、自分に合うマウスを探してみてください。

DPI(マウス感度)の変更

DPIを細かく設定できるのもゲーミングマウスの特徴です。

DPIとは「dots per inch」の略で、マウスを1インチ動かしたときに画面上でポインターが何ドット動くかを表す単位のこと。

つまりDPIが高ければ高いほど、マウスを少し動かしただけでポインターが大きく・素早く動きます。

400DPIのイメージ図
1600DPIのイメージ図

ゲーミングマウスは設定できるDPIの幅が広く、細かい微調整ができるモデルも多いです。

どのDPIがベストかは使用するモニターの解像度やゲームのジャンル、プレイスタイルによってさまざま。

フルHDモニターでFPSゲームをプレイするなら、個人的には1,600~3,200DPIあたりが使いやすいです。

16,000DPIは4Kなどの高解像度モニターでゲームをプレイするときに便利です。

デジカメのDPIとは意味が異なる

デジタルカメラやプリンターでも、画像の精細さを表現するための「解像度」という意味でDPIという言葉が使われます。

これは1インチ四方の中にどれだけのピクセル画素が含まれているかを表す単位で、マウスのDPIとは意味が異なります。

遅延の少ないレポートレート

レポートレートとはマウスが感知する情報をどれくらいの間隔でパソコンに送信するかを表す数値で、Hz(ヘルツ)という単位が使われます。

ポーリングレートという言葉が使われることもありますが、意味は同じ。

125Hzならば0.08秒間隔でデータを送信しているという意味で、ゲーミングマウスだと1,000Hzに対応したものが多いです。

レポートレートを高くするほどマウスの操作が瞬時にパソコンに反映されるため、FPSゲームでは有利になります。

レポートレートのイメージ図

ただし、高いレポートレートはパソコンのCPUに負荷がかかります。

2~3年以内に購入したミドルクラス以上のゲーミングパソコンなら心配無用ですが、あまりに古いパソコンだと返ってレスポンスが遅くなることも。

使用環境に合わせて、最適なレポートレートを設定しましょう。

カジュアルにゲームを楽しむ分には、125Hzも1,000Hzも体感的にほとんど変わりません。FPSガチ勢の方は1,000Hzがおすすめです。

最小限のリフトオフディスタンス

リフトオブディスタンスとは、マウスをどれくらい持ち上げるとセンサーが反応しなくなるかを表すもの。

LOD(Lift-off Distance)と表記されることもあります。

Lift-off Distanceのイメージ図

一般的なゲーミングマウスだと、ほんの数mm浮かすだけでマウスが反応しなくなるため、誤動作の発生を限りなくゼロにできます。

リフトオフディスタンスが0.5mm以下に設定されているマウスもありますし、ソフトウェアで微調整できるマウスもあります。

参考までに、当サイトで計測した主なマウスのリフトオフディスタンスは以下の通り。

明確な基準はありませんが、筆者としてはリフトオフディスタンス1.0mm以下がゲーミングマウスとしての合格ラインと考えています。

マウスパッドの材質やマウスとの相性によってリフトオフディスタンスに差が出ることもあります。

ボタンのカスタマイズに対応

ボタンの機能設定

ゲーミングマウスの中には、各ボタンにどの機能を割り当てるか細かく設定できるものがあります。

とくにボタン数の多いマウスを使うときは、自分のプレイスタイルに合わせてさまざまな機能を割り当てられるので便利です。

MMORPGをメインにプレイするなら、「宜しくお願いします」などのテキストを割り当てておくとコミュニケーションの効率も上がるでしょう。

フォートナイトのような複雑な操作が求められるゲームも、マウスのカスタマイズが建築スピードのアップにつながります。

マクロ機能

マクロ機能に対応したゲーミングマウスもあります。

マクロとは特定のキー操作や手順を記憶し、簡単に実行できる機能のこと。

たとえば「A→B→C→D」と順番にキーを押す操作や、「Aを押して5秒経過してからBを押して、さらに5秒経ってからCを押す」といった設定もできます。

工夫次第で複雑なマクロも割り当てられるので、うまく活用すれば有利に立ち回れるでしょう。

面倒な繰り返し操作をワンクリックで実行できるのは、ゲームに限らず普段のパソコン操作でも役立ちます。

プロフィール機能

「フォートナイトとCS:GOでボタンの割り当てを変えたい」

と考える人も少なくありません。

各種設定をゲームごとに保存できる、便利なゲーミングマウスもあります。

プロフィール機能と呼ばれるものですが、一度設定しておけば簡単に切り替えられるので便利です。

オンボードメモリ

「パソコンを買い替えたら、マウスの設定もやり直さないと・・・」

と心配する必要はありません。

今は各種設定をマウス本体に保存できる、オンボードメモリに対応したゲーミングマウスがあります。

オンボードメモリに対応したマウスを使えば、イベントなどでほかのパソコンを使うときも普段通りの感覚でマウスを使えます。

デスクトップとノートを使い分けている方も重宝するでしょう。

スイッチの耐久性が高い

DeathAdder V2のスイッチ

ExcelやWordで事務作業をしているときと、FPSゲームで遊んでいるとき、1時間でクリックする回数はどちらが多いと思いますか?

プレイスタイルで差は出るものの、FPSゲームのほうが圧倒的にクリック数は多くなるでしょう。

一般的なマウスと比べて、耐久性が高いのもゲーミングマウスにとって大切なこと。

もっとも頻繁に使用する左クリックをはじめ、各ボタンも簡単に壊れないように耐久性の高いパーツが使われています。

なかには5,000万回以上のクリックに耐えられる高耐久マウスもあります。

ただし、あくまでメーカー発表のスペックなので、使い方次第で耐久性が変わることは覚えておいてください。

RGBライティングにも対応

最後にもうひとつ、忘れてはいけないのがライティング機能。

最近のゲーミングデバイスはLEDを内蔵してピカピカ光らせるのが流行りです。

Mamba Wireless
サンワサプライ MA112
HyperX Pulsefire Raid

発光パターンはパソコンで細かく設定したり、まったく光らせないようにすることも可能。

同じメーカーの製品を使えば、キーボードやマザーボードと発光パターンを同期することもできます。

光り方で個性を出したい方、SNS映えを意識する方には大切なポイントですね。

BenQのZOWIEなど、ライティング機能を搭載していないゲーミングマウスもたくさんあります。

ゲーミングマウスの選び方

HyperX Pulsefire Raid

ここまでゲーミングマウスのメリットについてご説明しました。

ここからは実際にゲーミングマウスを買うときに注目すべき点についてご説明します。

ポイントは以下の5つ。

ゲーミングマウスの選び方
  • ゲームのジャンル
  • 大きさと形
  • クリックの硬さ、深さ
  • ソールの形状
  • 有線orワイヤレス

どのマウスがベストかは人それぞれ異なるので、選び方のコツを覚えておきましょう。

ゲームのジャンル

まず最初に考えるべきは、どのゲームをメインにプレイするかということ。

ゲームのジャンルやプレイスタイルによって、最適なマウスは大きく変わります。

たとえばアクションゲームや格闘ゲームで遊ぶなら、マウスよりゲームパッドやアケコンを使ったほうが快適。

アクションゲーム

モンスターハンターワールド:アイスボーン

格闘ゲーム

DEAD OR ALIVE 6

マウスとキーボードでモンハンワールドをプレイしている人もいますが、操作が複雑で慣れるまで大変です。

ゲームのジャンルに合わせて最適なデバイスでプレイしましょう。

FPSゲーム

フォートナイト

ゲーミングマウスと相性抜群のジャンルといえば、FPS(First Person shooter)ゲーム。

有名なタイトルだと、以下のようなものがあります。

有名なFPSゲーム
  • Apex Legends
  • フォートナイト
  • PUBG
  • CoD など

FPSゲームはエイム(敵に狙いを定めること)がとても重要で、どれだけ強い武器を手に入れても敵に当てられなければ絶対に勝てません。

ゲームパッドでも操作はできますが、エイムのしやすさではマウスが有利といわれています。

FPSゲームでは俊敏な動作が求められることから、軽いマウスを好んで使うプレイヤーが比較的多いです。

Finalmouse Ultralight 2の重量

「重いマウスのほうがエイムが安定する!」

という人もいるので、自分に合ったマウスを見つけることが大事です。

MMORPG・MOBA

黒い砂漠

MMORPGやMOBAもマウスとの相性が抜群で、以下のようなタイトルが有名です。

有名なMMO・MOBA
  • ファイナルファンタジーXIV
  • ドラゴンクエストX
  • 黒い砂漠
  • League of Legends など

多種多様なスキルを使い分けたり、複雑な操作も多くなるため、ボタン数の多いマウスが好まれます。

左側面

サイドボタンにマクロや定型アクションを割り当てておけば、指ひとつでいつものスキルを発動させられます。

多機能マウスは重量が重くなりがちですが、FPSゲームほどマウスを激しく動かさないので問題ないでしょう。

10個以上のボタンを搭載したゲーミングマウスもあるので、効率的に操作したい方におすすめです。

大きさと形状

ゲーミングマウスを選ぶときは形にも注目しましょう。

左右どちらの手でも使えるマウスもあれば、右利き用の複雑な形(エルゴノミクス形状)のマウスもあります。

左右対称
Razer Viper Mini
エルゴノミクス
エルゴノミクス形状

左利きの方には残念なお知らせですが、左利き用のマウスはラインナップが極めて少ないです。

高さのピークのちがい

高さのピークがどこにあるかによっても、手のひらへのフィット感が大きく変化。

こればかりは実際に量販店やPCショップでマウスを触ってみて、どの形が手にしっくりくるかを試してみるしかありません。

また、マウスの大きさも重要なポイント。

ゲーミングデバイスは欧米の市場が大きいため、手の大きな外国人向けに作られているものも少なくありません。

手が大きめの方なら問題ありませんが、ほとんどの方は小さめのマウスを選んだほうが無難です。

DeathAdder V2
DeathAdder V2
寸法127×61.7×42.7mm
Viper Mini
Razer Viper Mini
寸法118.3×53.5×38.3mm

仕様上のちがいはほんの数mmでも、手に持ってみるとかなり差があります。

手の大きさも人それぞれなので、家電量販店やパソコンショップで実際にいろいろ触って、しっくりくるサイズ・形状を見つけましょう。

持ち方によるちがい

普段、マウスをどのようにつかんでいますか?

マウスの持ち方に正解はありませんが、一般的には以下の3種類といわれています。

かぶせ持ち
かぶせ持ち
つかみ持ち
つかみ持ち
つまみ持ち
つまみ持ち

大きめのマウスは必然的にかぶせ持ちやつかみ持ちになりますし、小さめのマウスはつまむように持つことが多くなります。

安定感を重視するならかぶせ持ちで、繊細な操作を重視するならつかみ持ちやつまみ持ちがおすすめ。

マウスのサイズによって持ち方が変わってくることも頭に入れておきましょう。

クリックの硬さ、深さ

左右のクリック

クリックの固さや深さもマウスによってさまざま。

固めに調整されているマウスは、ひとつひとつの動作が確実ですが連打には向きません。

一方でクリック感が軽く、浅いマウスは連打もしやすいですが、誤操作も発生しやすいです。

メーカーによって傾向があるので、実物を触って確かめてみましょう。

ソールの形状

ソールの形状もマウスによってさまざまで、使われている材質もテフロン(PTFE)や超高分子量ポリエチレンと変わります。

Razer Mamba Wireless
Logicool G604
Xtrfy M4

有名なメーカーのゲーミングマウスなら、まともなマウスソールが搭載されているので難しく考える必要はありません。

ソールの形状によるすべりやすさのちがいも、よほどマウスにこだわりがある方でない限り実感しづらいのが現実です。

覚えておくべきは、マウスソールは消耗品ということ。

マウスによっては交換用のソールが付属していたり、Amazonなどで販売されているサードパーティー製のマウスソールに交換する人もいます。

交換用のマウスソール

マウスのすべりが悪くなってきたら、ソールの交換やマウスの買い替えを考えましょう。

マウスパッドも重要

事務作業やネットサーフィンなどの用途だとマウスパッドを使わない方も多いですが、ゲームで遊ぶならマウスパッドもそろえましょう。

ゲーミングマウスパッドは表面がすべりやすく、誤動作やソールの消耗も最小限に抑えられます。

ゲーミングマウスパッド

デスクマットのように使える大型のマウスパッドをはじめ、価格の安い布製や金属製など種類もさまざま。

マウスパッドの選び方で迷ったときは、以下の記事をご覧ください。

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有線orワイヤレス

有線マウスとワイヤレスマウス

最後にもうひとつ、有線かワイヤレスのちがい。

ワイヤレスマウスは配線がないため、コードが絡まるストレスから解放されて机上もすっきりします。

かつてのワイヤレスマウスは反応速度が遅く、ゲームに不向きとされていましたが、今は大幅に改善されています。

ただ、バッテリーの問題は避けられず、有線マウスより高額になりがち。

はじめてゲーミングマウスを買う方におすすめしたいのは有線マウス。

USBケーブルをパソコンにつなげればすぐに使えて、面倒なソフトウェアのインストールなども不要。

ワイヤレスマウスと比べて、価格も安めのものが多いです。

有線にはマウスバンジー

有線マウスのケーブルが絡まる問題は、マウスバンジーを買えば解消します。

マウスバンジー

単純な機能ですが、ケーブルの絡まりを防いでくれて、さながらワイヤレスマウスのような操作感を味わえます。

吸盤で机に張り付けるタイプやRGBライティングを搭載したもの、シンプルに重量で固定させるものなど、さまざまなマウスバンジーが販売されています。

ZOWIE CAMADEを使用した様子

有線マウスを使うなら、マウスバンジーは必須と考えましょう。

ワイヤレスの種類

ひとことでワイヤレスマウスといっても、Bluetoothと2.4GHzの2種類があることは知っていますか?

Bluetoothはパソコンのみならずスマホやタブレットにもレシーバーなしで接続できるのがメリット。

ただ、Bluetoothを搭載していないパソコンのあるため事前に確認しましょう。

2.4GHzのワイヤレスマウスは、付属しているレシーバーをUSBポートに接続して使います。

レシーバーの収納

Bluetoothと比べて障害物に強く、1,000Hzの高レポートレートにも対応。

ゲーム用途で使うならBluetoothでの接続はおすすめしません。

自分に合ったマウスを見つけよう

ZOWIE S1

ただのマウスと思いきや、意外なほど奥が深いゲーミングマウスの世界。

パソコンゲームの操作に直結するデバイスだからこそ、適当に選ぶなんてできません。

大きさや形状、ボタンの数にレポートレートなど、いろいろなマウスを比較しながら自分にあったマウスを見つけましょう。

手にしっくりくるマウスと出会えれば、ゲームがもっと楽しくなりますよ。

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