「ハイスペックなゲーミングPCを少しでも安く買いたい!」
と考えたことはありますか?
一部の石油王を除き、きっと全世界のPCゲーマーが同じような願いを胸に抱いていることでしょう。
しかしながら、「安すぎると返って不安になる…!」という声があるのも事実。
このページでは、価格の安さで定評があるフロンティアのセールについて、購入時の注意点を詳しく解説しています。
値段の安さには必ず理由がありますので、気になっている方はぜひじっくりご覧ください。
業界最安値を争うコスパの高さ
フロンティアは家電量販店で業界No.1のヤマダ電機のグループ会社ですが、ドスパラやマウスコンピューター、レノボなどと比べると知名度は低め。
ゲーミングPCのことを調べるようになって、はじめてフロンティアのことを知ったという方も少なくありません。
しかしながらゲーミングPCのコスパの高さは業界トップレベル。
まずはフロンティアのセールがどういったものなのか、について簡単にご紹介します。
週替わりと月替わりのセール
フロンティアのセールは、常に2種類実施されています。
週替わりは毎週金曜日の15時に更新されることが多く、月替わりは毎月半ばに内容が更新されます。
金曜日が祝日だったり、年末年始などの連休を挟む場合はセールの更新タイミングがずれることも。
最新情報はフロンティアの公式サイトにてご確認ください。
最新モデルもセールに登場
フロンティアのセールは、最新パーツ搭載モデルの登場が速いのも魅力。
たとえばRTX 3060 TiやRTX 3060が販売解禁になった際、翌日には週替わりセールに登場していました。
CPUやグラボなど、最新パーツを搭載したゲーミングPCをいち早く&コスパ良く買いたい!という方にもおすすめです。
競合他社との価格比較
実際にフロンティアのセール品がどれだけ安いのか、スペックごとに他社と比較してみました。
今回比較したのは以下のスペック。
- Core i5 & RTX 3060 搭載モデル
- Ryzen 5 5600X & RTX 3060 Ti 搭載モデル
- Core i7 & RTX 3070 搭載モデル
- Core i9 & RTX 3080 搭載モデル
いずれも税込金額ですが、配送料は含めていません。
メーカーによって配送料は異なるものの、2,000~3,000円前後追加されると考えてください。
掲載している仕様および価格は2021年8月30日時点のものです。時期によって変動するので、最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
Core i5 & RTX 3060 搭載モデル
フロンティアの価格の安さが際立ちますが、メモリがシングルチャネルという点に要注意。
8GB×2と16GB×1ではフレームレートに差が出ます。
また、電源容量がもっとも少ないという点も気になるポイント。
たしかに安いですが、少々スペックに差があるのも事実です。
メモリの枚数でフレームレートがどれくらい変化するのか、以下の記事に検証結果をまとめています。
Ryzen 5 5600X & RTX 3060 Ti 搭載モデル
こちらは文句のつけようがないくらい、フロンティアのコスパが圧倒的。
パソコン工房はメモリが8GB×1で、ストレージもSATA接続のSSDと、スペックの低さが際立ってしまっています。
Ryzen 5 5600XとRTX 3060 Tiでこの価格なら買いです。
Core i7 & RTX 3070 搭載モデル
人気のハイスペック構成でもフロンティアが安いです。
CPUは内蔵GPU非搭載の「F」つきモデルですが、性能面で大きな差はありません。
Core i9 & RTX 3080 搭載モデル
ハイエンドクラスでもフロンティアは強さを見せつけています。
Core i9の「F」と「K」ではCPUの性能に多少差があるものの、少しでも安く買いたい方にとって、間違いなく有力候補になることでしょう。
セール品を買うときの注意点
驚異的なコスパを誇るフロンティアのセールですが、弱点がひとつもない、というわけではありません。
値段の安さには必ず理由がありますから、買ってから後悔しないように、デメリットにも目を向けておくべきです。
ここからはフロンティアのセール品を買うときの注意点について詳しくご紹介します。
表示価格は配送料が別
まずは基本中の基本として、フロンティアの公式サイトに表示されている価格は配送料が別。
配送料は2,200~4,400円と幅があり、モデルによって異なります。
配送料はカスタマイズ画面に表示されず、カートに入れた時点で表示される点にも要注意。
必ずカートに入れた段階で最終的な支払金額を確認しましょう。
高コスパモデルは在庫切れ多発
フロンティアのセール品を狙っている人はとても多く、コスパの高いモデルはセール更新後すぐに売り切れてしまうことも。
在庫切れで悔しい思いをしたくないなら、のんびり迷っている暇はありません。
週替わりセールは毎週同じようなラインナップになることが多いので、次の更新タイミングを待ちましょう。
セール期間中に在庫が復活する場合もあります。人気モデルは在庫復活後も瞬殺なので、こまめにチェックすることが大切です。
セール品のスペックが限定的
「Ryzen 9 5950XとRTX 3090を搭載したウルトラハイエンドスペックのゲーミングPCが欲しい!」
というお金持ちの方はそれなりにいることでしょう。
しかしながらフロンティアのセールに登場するモデルは、スペックが限定的。
たとえばRTX 3090を搭載したモデルは、筆者が確認している限り、数週間セールに登場していません。
RTX 3070やRTX 3060 Ti、GTX 1660 SUPERなど、セールに登場するのは、いわゆる売れやすいスペックばかり。
希望のスペックを搭載したモデルがセールに登場しないときは、ほかのメーカーを探したほうがいいかもしれません。
注文時のカスタマイズでグラボをRTX 3090に変えられるモデルもあります。
即納モデルはカスタマイズ不可
週替わりセールには即納モデルが登場することもありますが、メモリやストレージなどのカスタマイズには非対応。
「動画編集もしたいからメモリは32GBにしたいんだけど・・・」
と思っても、注文画面に選択肢すら表示されないのでどうにもできません。
即納モデル以外はカスタマイズに対応しています。ただし、すべてのパーツがカスタマイズできるわけではありません。
分割手数料は無料にならない
セール品といえど、ゲーミングPCは10万円を超えるものがほとんど。
分割での支払いを考えている方も多いことでしょう。
ドスパラやG-Tuneなどは分割手数料が無料になるキャンペーンを頻繁に開催していますが、フロンティアでは記事執筆時点で未実施。
分割回数に応じて手数料が発生します。
また、分割払いには審査があるため、必ずしも利用できるとは限りません。
分割払いでゲーミングPCの購入を検討中の方は、以下の記事もあわせてご覧いただくことをおすすめします。
アフターサポートは日中のみ
最後にもうひとつ、フロンティアはアフターサポートがあまり強くありません。
というのも、対応時間が10:00~19:00と限られていて、年末年始なども対応不可。
J-ONEcallという有料サポートも用意されているものの、こちらも深夜や早朝は非対応。
パソコンに何かトラブルが起きたとき、自力で解決できるならアフターサポートを重視する必要はありません。
しかしながら周りに頼れる人がいなかったり、パソコンに苦手意識がある方にはおすすめしづらいのも事実。
アフターサポート重視で選びたいなら、24時間365日対応のG-Tuneやドスパラ、パソコン工房を選んだほうが良いでしょう。
ゲーミングPCならフロンティア
フロンティアのセールは、間違いなく業界最安クラスです。
しかしながらセールの対象となるモデルが限定的で、分割払いは手数料がかかりますし、アフターサポートも充実しているとはいえません。
ゲーミングPCは頻繁に買い替えるものではないからこそ、各メーカーのメリットとデメリットをよく理解したうえで選びましょう。
納得のいく1台を選んで、快適にPCゲームを楽しんでください。
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