このページではBTOパソコンメーカー、フロンティア(FRONTIER)が販売するゲーミングパソコンを買う前に知っておきたい特徴や注意点についてまとめています。
「フロンティアのパソコンってどうなの?」
「ほかのメーカーと比べてどこがいいの?」
と気になっている方は、ぜひご覧ください。
目次リンク
フロンティアの特徴まとめ

フロンティアが販売するゲーミングパソコンの特徴を整理すると以下の通り。
- 最大手ヤマダ電機グループ
- わかりやすいラインナップ
- 他社に負けないコスパの高さ
- 丁寧な配線で見た目もキレイ
- 保証やサポートが充実
- 新商品のリリースが早い
それぞれについて順にご説明します。
最大手ヤマダ電機グループ

まずは会社の概要からご紹介します。
フロンティアの運営会社はインバースネット株式会社で、家電量販店で業界No.1のヤマダ電機のグループ会社。
社名 | インバースネット株式会社 |
---|---|
設立 | 昭和26年12月14日 |
資本金 | 12,245万円 |
事業内容 | 自社製パーソナルコンピュータ開発、製造及び販売 中古機器の買取・販売 産業廃棄物の収集、運搬 マテリアル売買 リース会社等の業務委託サービス(リース満了物件処理等) |
本社 | 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1-25 テクノウェイブ100ビル 8階 |
BTOパソコンの販売も行っていますが、もともとは通信機器のスクラップ処理事業からスタートした会社です。
秋葉原や大阪の日本橋に足しげく通っている方なら、ショップインバースという名前に見覚えがあるのではないでしょうか。
現在もパソコンの買取や中古販売をはじめ、パソコンの修理やレンタル、OA機器や貴金属などの買取も行っています。
2013年にブランドを継承
フロンティアブランドでBTOパソコンの販売を開始したのは2013年。
もともと株式会社KOUZIROが展開していたブランドでしたが、会社の解散に伴いインバースネットが事業継承しています。
もっと詳しく知りたい方は、公式サイトの会社沿革をご覧ください。
わかりやすいラインナップ
ゲーミングパソコンの主なラインナップは以下の通り。
予算や用途に合わせてCPUやグラフィックカード、各種パーツをカスタマイズできます。
GBシリーズ | 164,800円~ |
---|---|
GHシリーズ | 132,800円~ |
GAシリーズ | 162,800円~ |
GKシリーズ | 104,800円~ |
GB、GH、GRシリーズは強化ガラスパネルでパソコン内部を見せられますが、GAシリーズは非対応。
価格は少し高くなるものの、パソコンの見た目も意識するならGRシリーズ以上のモデルがおすすめ。
実機レビューも別途まとめているので、各シリーズについて詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
ゲーミングノートのラインナップは以下の4つ。
ZNシリーズ | 254,800円~ |
---|---|
XNRシリーズ | 164,800円~ |
GNシリーズ | 142,800円~ |
LNシリーズ | 114,800円~ |
いずれもフルHD(1920×1080)解像度の15.6型ノングレア(非光沢)液晶を搭載。
メモリやストレージ容量はカスタマイズ可能ですが、デスクトップと比べるとカスタマイズの幅は狭いです。
ゲーミングノートも実機レビューをまとめています。
記載しているラインナップおよび価格は記事執筆時点のものです。最新の価格は公式サイトにてご確認ください。
他社に負けないコスパの高さ
ゲーミングパソコンを選ぶうえで、最重要ともいえる価格。
フロンティアは数あるBTOパソコンメーカーの中でも、トップクラスにコスパが高いです。
BTOパソコンメーカーとしてトップクラスの知名度を誇る、ドスパラとマウスコンピューターの価格と比較してみました。
フロンティア | ドスパラ | マウスコンピューター | |
---|---|---|---|
モデル | GAシリーズ | GALLERIA XV | NEXTGEAR-MICRO im620SA5-SP3 |
CPU | Core i7-9700 | ||
GPU | RTX2060 SUPER | ||
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD 2TB HDD | ||
電源 | 850W 80PLUS GOLD | 650W 80PLUS BRONZE | 700W 80PLUS BRONZE |
価格 | 154,800円~ | 149,980円~ | 199,800円~ |
最安値はドスパラですが、パソコンの心臓部である電源に差があります。
「80PLUS」とは電源の変換効率を示す指標で、「BRONZE」は下から2番目。
フロンティアのGAシリーズには「BRONZE」より2つもランクが上の「GOLD」の電源を搭載。
ゲーミングパソコンを長く使いたいなら、電源はいいものを選ぶのが正解です。
フロンティア | ドスパラ | マウスコンピューター | |
---|---|---|---|
モデル | GNシリーズ | GALLERIA GCR1660TGF-QC | NEXTGEAR-NOTE i5565BA1 |
CPU | Core i7-9750H | ||
GPU | GTX1660 Ti | ||
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD | ||
価格 | 142,800円~ | 145,380円~ | 161,400円~ |
ミドルスペックのゲーミングノートで比較してみると、最安値はフロンティアでした。
コスパの高さでは有名メーカーにも引けを取りません。
記載している仕様および価格は記事執筆時点のものです。最新情報は各メーカーの公式サイトにてご確認ください。
配送料も良心的な価格
BTOパソコンは価格の安さが魅力ですが、配送料が意外とかかります。
デスクトップパソコンだと梱包用の段ボールも巨大ですから、配送にお金がかかるのは仕方ありません。
雑な運ばれ方をされて、パーツが破損するのもイヤですからね。
ただ、フロンティアは配送料も良心的。
各社の配送料(税込)を調べてみると以下の通り。
フロンティア | 2,160円 |
---|---|
ドスパラ | 2,160円 |
マウスコンピューター | 3,240円 |
上記3社で比較すると、マウスコンピューターは少々値段が高めです。
有名メーカーのパーツを使用
有名メーカーのパーツを使用しているのも特徴のひとつ。
マザーボードは世界No.1メーカーのASUSが多く、ASRockを使用しているパソコンもありました。
CPUクーラーは空冷、水冷ともにENARMAX製を使うことが多いようです。
高温になりやすいCore i9-9900Kもしっかり冷やしてくれるので安心です。
たとえばマウスコンピューターやドスパラの場合、マザーボードや電源などのメーカーは公開されていません。
実物が届いてケースを開ければ調べられますが、購入前に知りたい方もいることでしょう。
その点、フロンティアのゲーミングパソコンは販売ページにメーカー名が明記されています。
電源のコンデンサは日本製

デスクトップパソコンにとって、電源は心臓部ともいわれる重要なパーツ。
フロンティアのゲーミングパソコンに使われている電源は、信頼性、耐久性の高い日本製コンデンサを使用。
もちろん80PLUS認証を取得済みの電源が使われます。
丁寧な配線で見た目もキレイ
各パーツの配線が整っているのも魅力のひとつです。
ケース内部を見せられるGBシリーズやGHシリーズはとくに、裏配線でスッキリまとめられています。
裏配線は手間がかかるため、組み立て工場の作業効率は落ちてしまいます。
たとえばドスパラのゲーミングパソコンの多くは、コストダウンを優先しているのか裏配線がされていません。
そもそも中身を見せるつもりがなければ裏配線は無意味ですが、せっかくゲーミングパソコンを買うなら、SNS映えも意識してみませんか?
山口県の工場で組み立て
フロンティアのパソコンは国内生産で、山口県の柳井市に工場があります。
AKIBA PC Hotline!の記事(「FRONTIER」の工場に潜入!)によると、工場のキャパシティは1日で最大150台、月産で3,200台だそう。
ベテランスタッフが1台1台丁寧に組み立て、検証しているため、品質はお墨付きです。
国内生産と記載しましたが、CPUやマザーボードなど、各種パーツは海外で作られたものもあります。
保証やサポートが充実
初期不良や故障が発生した際の保証やサポートもしっかり整っています。
ゲーミングパソコンに限らず、フロンティアのパソコンには1年間のセンドバック保証が標準でついてきます。
センドバックとは、リペアセンターにパソコンを送って修理してもらうこと。
配送にかかる費用は自己負担となる点に注意です。
カスタマーセンターで相談できる
パソコン購入後、何かトラブルが発生したときはカスタマーセンターに問い合わせてみましょう。

カスタマーセンターの営業時間は10:00~19:00、土日も対応しています。
ただ、年末年始はさすがに対応していないようで、不定期に休日を取ることもあるようです。
ちなみに、サポートセンターは購入時の相談にも乗ってもらえます。
CPUやグラフィックカード、ストレージの選び方など、どれを選べばいいか迷ったときはサポートセンターに電話してみることをおすすめします。
予算や用途に合わせて、最適な1台を提案してもらえますよ。
コールセンター業務を外注するメーカーもありますが、フロンティアはサポートセンターを内製化。ベテランのスタッフが対応してくれます。
有料オプションも充実
有料オプションで保証期間を1年から3年に延ばすこともできるほか、オンサイトサービスも利用可能。
オンサイトとは、専門スタッフが自宅に来てくれる修理サービスのこと。
フロンティアの社員ではなく、提携業者のスタッフが対応するようです。
また、離島や海外にお住いの場合、オンサイトサービスは利用できません。
新商品のリリースが早い
フロンティアは新商品のリリースも早いです。
たとえば第3世代のRyzenが発売されたときも、すぐに最新CPU搭載モデルをリリースしていました。

「ゲーミングパソコンを買うなら、最新パーツを搭載したモデルがいい!」
という方も多いですよね。
一般的にパソコンのパーツは新しいものほど性能が高いですから、予算が許すなら最新モデルの購入がおすすめです。
フロンティアのデメリットや注意点

ここまでフロンティアのゲーミングパソコンの特徴についてご説明しました。
ここからはデメリットや注意点について触れておきます。
知名度があまり高くない
まず挙げられるのは知名度の低さ。
たとえばマウスコンピューターの場合、乃木坂46を起用したプロモーションを大々的に行っています。
各種交通広告をはじめ、最近はYoutube広告にも力を入れているようで、見かけない日がないほど。
その点、フロンティアの広告を見かけたことってありますか?
検索エンジン上の広告は出稿しているようですが、大々的なプロモーションはほとんど見かけません。
「性能が良ければ、メーカーの知名度なんて全然気にしない!」
という方ならマイナス要素は何ひとつありません。
「友人に自慢したいから、有名メーカーのパソコンを使いたい」
という方には少々おすすめしづらいです。
取り扱っている店舗が少ない
「パソコンは高額だから、実物を見てから買いたい」
という方も多いですよね。
その点、フロンティアのゲーミングパソコンは一部店舗でしか取り扱いがありません。
大阪の日本橋にあるショップインバースが2019年11月にリニューアルして、フロンティアのゲーミングパソコンを多数触れるようになりました。

都内ならLABI秋葉原やツクモ新宿西口店で展示品を触れるようですが、お住まいの地域によっては取扱店舗がないことも。
公式サイトのスペック表をはじめ、レビュー記事などをじっくり見て判断するしかありません。
フロンティア製品の展示店舗一覧はこちらからご確認ください。
納品まで少し時間がかかる
「今の時代、ネットで注文したものは翌日に届くのが当たり前」
と考えている人もいますが、フロンティアは納品まで5営業日~2週間ほどかかります。

なぜすぐに納品できないのかというと、BTOパソコンは完成品の在庫を抱えず、注文を受けてからパソコンを組み立てるため。
工場が山口県にあるということもあり、お住まいが東日本および北海道だと配送にも時間がかかります。
具体的な納品日はカスタマイズ(見積)画面に表示されるので、確認してみてください。
翌営業日出荷サービスがスタート

「少しでも早くパソコンが欲しい!」
という方は1台につき+2,000円(税抜)で利用できる翌営業日出荷サービスがおすすめ。
土日は営業日に含まれない点や、支払い方法によってタイミングが多少異なる点に要注意。
また、すべての商品に対応しているというわけでもないようです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
フロンティアの評判や口コミ

「実際にフロンティアでゲーミングパソコンを買った人の口コミが見たい」
という方もいることでしょう。
フロンティアの公式サイトには購入者のレビューを見られるページがあり、良い口コミも悪い口コミも幅広く掲載されています。
一部を引用してご紹介します。
好意的な口コミ
今回初めてデスクトップを購入しましたが、ノートパソコンとは比べ物にならないくらい使いやすく、ゲームもしやすくて良い買い物をしたと思っています。
モデル:GAシリーズ
持ち運びを考えるならゲーミングノートに分がありますが、性能面で選ぶならデスクトップ一択。
拡張性やメンテナンスのしやすさもノートパソコンとは比べ物になりません。
処理速度も速く、コストパフォーマンスが良いと思う。また、ケース内部の配線処理もすっきりと仕上げられていて良い。
モデル:GAシリーズ
とても良い買い物をしたと思います。PC内部の配線はもちろん、とても丁寧に組んでいただいたと思いました。またお願いしたいと思います。
モデル:GBシリーズ
配線の美しさもフロンティアの魅力のひとつですね。
とくにGBシリーズやGHシリーズはガラスパネルでケース内部を見せられるので、配線がきれいに整っていないと台無し。
ケース内部の配線がごちゃごちゃなメーカーもありますから、見た目にこだわるならフロンティアがおすすめです。
厳しめの口コミ
処理速度、価格では満足しています。右のシフトキーが小さすぎて、隣のキーを押し間違えるので、テンキーの配置も含めもう少しスペース(キーのサイズと間隔)を割いて欲しいです。
モデル:NLKRシリーズ
ノートパソコンを選ぶとき、キー配列を事前によく確認しましょう。
慣れの問題ではありますが、購入後しばらくはミスタイプが続いてストレスがたまります。
最初にウインドウズ10バージョンアップに難がありました基本が少し古そうですシールに汚れがあり バーゲンセールだからかな?
モデル:GAシリーズ
保管状態のよくない個体だったのか、新品で買ったはずなのに汚れが目立つのはイヤですね。
購入後に気になる点があったときは、早めにサポートセンターに問い合わせましょう。
ブルートゥースがデフォルトであると思っていたが、商品来て確認したら無いのが残念だった。
モデル:GAシリーズ
Bluetoothが搭載されていないパソコンは意外と多いです。
見積もり画面で細かい仕様を確認してから、最終的な購入ボタンをクリックしましょう。
ちなみに、Bluetoothのアダプタは1,000円くらいで販売されていて、後から簡単に増設できます。
ほかにもいろんな口コミを見てみたい方は、以下のページでご覧ください。
ゲーミングPCを安く買うコツ
ここからはフロンティアのゲーミングパソコンを、少しでも安く買うためのコツについてご紹介します。
安くても10万円前後の出費になりますから、お得になる方法をチェックしておきましょう。
公式サイトのセールを確認

真っ先にチェックすべきは公式サイトのセール情報。
フロンティアは定期的にセールを開催していて、配送料が0円になるキャンペーンをはじめ、人気モデルも大幅に値引き。
いずれもWEB限定で台数に限りのあるモデルなので、のんびり悩んでいると売り切れてしまいます。
気になるモデルを見つけたら、早めに購入を決断しましょう。
楽天市場でも買える

フロンティアのゲーミングパソコンは、楽天市場でも購入可能です。
以前はYahoo!ショッピングにも出店していましたが、現在は休店中の模様。
「楽天ポイントが〇万円分溜まっているから使いたい」
という方は楽天市場での購入がおすす。
ただし、メモリやストレージなどの細かいカスタマイズには対応していないようです。
希望にぴったりのモデルを買いたいなら、フロンティアの公式サイトで購入しましょう。
お得になる支払方法を選ぶ
フロンティアの公式サイトで購入する場合、選べる支払方法は以下の通り。
- 銀行振込み
- クレジットカード決済
- コンビニ決済
- ショッピングクレジット(分割払い)
- 代金引換
代引きなどは手数料がかかりますから、個人的なおすすめはクレジットカードでの支払い。
ポイント還元率1%のカードで10万円のゲーミングパソコンを買えば、1,000円相当のポイントが付与されます。
たかだ1,000円、されど1,000円ですよ。
分割払いにも対応
一定の手数料が発生するものの、分割払いも選べます。
分割回数は6~60回(6、10、12、18、24、36、48、60)から選べて、ボーナス払いにも対応。
株式会社ジャックスとの契約になるため、信用情報の審査が入ることは理解しておきましょう。
下取りをうまく活用する

パソコンの買い替えを考えている方は、下取りサービスを利用すると1,000円値引きされます。
「たった1,000円だけ?」
と思う方もいそうですが、使わなくなったパソコンを処理するのって意外と大変ですよ。
とくに数年前に買ったパソコンの場合、中古ショップに買取を依頼したところでろくに値が付かないことも。
破損が激しいものは対象外だったり、一部条件はあるものの、不用品を無料で引き取ってもらえるのはすごく便利です。
コスパで選びたい人におすすめ

フロンティアが販売するゲーミングパソコンの特徴についてご紹介しました。
知名度の低さや納品までの日数は気になるものの、コスパの高さは数あるBTOパソコンメーカーと比較してもトップクラス。
低価格を実現しながら、有名メーカーのパーツを惜しみなく搭載している点もすごいです。
とくにセール品は掘り出し物が多いので、直近で買い替えを検討していない方もぜひチェックしてみてください。
コスパの高いゲーミングパソコンを探している方は、フロンティアがおすすめです。