「もっとフォートナイトうまくなりたいから、ゲーミングPCへ移行したい!」
と考える方は多いものの、立ちはだかるのが費用の壁。
ゲーミングPCは安いものでも10万円前後、ミドルクラスになると15~20万円の出費は覚悟しないといけません。
そこでこのページでは、フォートナイトで144fps以上出せるパソコンの選び方について詳しくまとめています。
エントリークラスからハイエンドまで、予算別のおすすめゲーミングPCもピックアップしているので、ぜひご覧ください。
掲載しているフレームレートは当サイトで検証した結果です。PC環境やゲームの状況次第で変動するので、あくまで参考程度にお考え下さい。
目次リンク
フォートナイトの平均フレームレート
フォートナイトを6つのグラボでプレイして、最高画質と最低画質、それぞれの平均フレームレートを検証しました。
使用したグラボは以下の通り。
- 玄人志向 GG-RTX3080-E10GB/TP
- Palit RTX3070 GamingPro OC 8GB
- MSI RTX 3060 Ti VENTUS 2X OC
- MSI RTX2080 GAMING TRIO
- Palit GTX 1660 SUPER StormX 6GB
- Palit GTX 1650 StormX OC 4GB
フルHD解像度のモニターで検証した結果をグラフにまとめました。
.png)
表にまとめると以下の通り。
最低画質(DXR OFF) | 最高画質(DXR OFF) | 最高画質(DXR ON) | |
---|---|---|---|
RTX 3080 | 306 | 218 | 86 |
RTX 3070 | 282 | 211 | 78 |
RTX 3060 Ti | 266 | 178 | 68 |
RTX 2080 | 272 | 204 | 74 |
GTX 1660 SUPER | 255 | 82 | – |
GTX 1650 | 242 | 56 | – |
画質はグラフィック設定の「クオリティプリセット」で変更しています。

検証で使用したパソコンの主なスペックはこちら。
CPUやメモリはオーバークロックせず、すべて定格で動かしています。
CPU | Intel Core i9-9900K |
---|---|
マザーボード | MSI MEG Z390 ACE |
メモリ | 64GB(DDR4-2666、16GB×4) CORSAIR VENGEANCE LPX |
電源 | CORSAIR HX1200i(80PLUS PLATINUM) |
CPUがCore i5やRyzen 5だったり、メモリが8GB(8GB×1)だったりすると、フレームレートが落ち込む場合があります。
グラボ以外のパーツ構成もフレームレートに影響を与えるので、あくまで参考程度にご覧ください。
GTX 1650で低画質200fps以上

エントリークラスのグラフィックカード、GeForce GTX 1650を搭載したデスクトップパソコンでフォートナイトを動かした際の平均フレームレートは以下の通り。
最高画質 | |
---|---|
高画質 | |
中画質 | |
低画質 |
打ち合いや乱戦になるとフレームレートは低下するものの、中画質でおおむね144fps以上をキープ可能。
低画質まで落とせばフレームレートは200を超えます。
最高画質は若干カクつきが気になるので、画質とフレームレートのバランスを考えるなら中~高画質程度がおすすめ。
グラフィックを落とすデメリット
パソコンでフォートナイトをプレイしたいなら、グラフィックカードは最高画質でそこそこ快適に動かせるGTX 1660 SUPER以上を選んでほしいのが本音です。
GTX 1650で高いフレームレートを出せるとしても、低画質と最高画質ではグラフィックに大きな差があります。


遠景を拡大するとわかりやすいですが、低画質は水面や影の描写が大雑把で細かい描写もギザギザ状態。


小さめのモニターなら画質の粗さは目立ちにくいものの、せっかくパソコンでフォートナイトをやるなら、なるべく高画質を保ちたいですよね。
画質とフレームレート、どちらを優先するかはプレイスタイルに合わせて判断するしかありません。
RTX 30シリーズなら4Kも快適
最新グラボのRTX 30シリーズなら、4Kモニターでもフォートナイトをそこそこ快適に動かせます。
.png)
表にまとめた結果がこちら。
最高画質(DXR OFF) | 最高画質(DXR ON) | |
---|---|---|
RTX 3080 | 140 | 46 |
RTX 3070 | 121 | 34 |
RTX 3060 Ti | 106 | 28 |
RTX 2080 | 103 | 24 |
GTX 1660 SUPER | 34 | – |
GTX 1650 | 15 | – |
RTX 3060 Tiなら4Kでも100前後のフレームレートを出せます。
GTX 1660 SUPER以下のグラボで4Kを試すのは、カクカクしてまともにプレイできないので止めておきましょう。

掲載サイズだと変化がわかりづらいですが、4Kでプレイするとグラフィックの描写が一層繊細になります。
Switchのフォートナイトに慣れていた方なら、別ゲームのように思えることでしょう。
レイトレーシングはOFFを推奨

2020年秋のアプデで、フォートナイトもDXR(レイトレーシング)に対応しました。
しかしながらDXRを使用するメリットは今のところひとつもありません。
ほんのりグラフィックの描写が変わる程度で、フレームレートが大幅ダウン。

DXRがONになっても、何がどう変わったのかわかりづらいですよね。
ソロやスクワッドをプレイするなら、画質よりもフレームレート優先のグラフィック設定を強く推奨します。
アプデでフレームレートが変動
フォートナイトはアップデートでフレームレートが大きく変動することがあります。
マップが変わるという点もありますが、アプデ直後は最低画質より中画質のほうがフレームレートが伸びやすくなったり、グラフィックの処理が不安定になることも。
低価格帯のグラボでも高いフレームレートを出せるように進化しているのは事実ですが、アプデ後しばらくは要注意です。
フォートナイトにおすすめのゲーミングPC

ここからはフォートナイトを快適にプレイするうえで、おすすめのゲーミングPCについてご紹介します。
ゲーミングPCを販売しているメーカーは数多くありますが、とくにコスパが高いのは以下の4社。
- ドスパラ
- フロンティア
- G-Tune
- Lenovo
それぞれの特徴をざっくり整理すると以下の通り。
価格だけで選ぶならフロンティアとLenovoが頭一つ抜けています。
しかしながらLenovoはモデルによって納期が2~3か月待ちだったり、アフターサポートにもあまり期待できないのが弱点。
ドスパラは人気モデルの多くが翌日出荷に対応していて、すぐに届くのが大きな魅力。
G-Tuneはアフターサポートが24時間365日対応で、メールやチャットでも問い合わせできるのが強み。
ゲーミングPCメーカーの選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

Lightning AT5

「そこそこのスペックをとにかく安く買いたい!」
という方におすすめなのが、ドスパラのLightning AT5。
主なスペックは以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Ryzen 5 3500 |
GPU | GeForce GTX1660 SUPER |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
販売価格 | 77,980円~ |
CPUがRyzen 5でメモリも8GBですが、低画質なら150前後までフレームレートが伸びます。
GTX 1660 SUPER搭載で税抜き7万円台というのは、間違いなく業界最安レベル。
高画質でプレイすることにこだわらず、安さ重視で選びたい方は、ぜひ候補に入れてみてください。
GALLERIA XA7C-R70S

こちらはRTX 2070 SUPERを搭載したGALLERIA XA7C-R70S。
数あるドスパラのゲーミングPCのなかで、長期間No.1に君臨している超人気モデルです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-10700 |
GPU | GeForce RTX2070 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
販売価格 | 129,980円~ |
発売当初は169,980円~でしたが、129,980円~に値下がりしたのも人気に拍車をかけているのでしょう。
筆者の勝手な推測ですが、RTX 20シリーズの販売終了が近づいているのではと思います。
フォートナイトを最高画質でサクサク動かせるのはもちろん、ゲーム実況のライブ配信や動画編集など、幅広い用途で活躍する万能マシンです。
G-Tune XN-Z

プロゲーマーやストリーマーとして有名になることを目指すなら、ハイエンドクラスのG-Tune XN-Zがおすすめ。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i9-10900K |
GPU | GeForce RTX 3080 |
メモリ | 32GB(16GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD 2TB HDD |
販売価格 | 269,800円~ |
一気に価格が上がりますが、最高画質で高フレームレートを出せるのはもちろん、ゲーム実況のライブ配信も余裕でこなせます。
水冷CPUクーラーで爆熱のCore i9もしっかり冷やせますし、24時間365日対応のアフターサポートで、万が一トラブルが起きても安心。
これだけのスペックがあると、もう機材を言い訳にできなくなります。
ゲーミングPCの性能に妥協したくないなら、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
デスクトップをおすすめする理由

「GTX 1650を搭載したゲーミングノートもあるでしょ?」
と思った方もいるかもしれません。
たしかにゲーミングノートにも手の届きやすいモデルはありますが、筆者としては低価格帯ほどデスクトップをおすすめします。
なぜゲーミングノートを推さないのか、理由を順にご説明します。
モニターが60Hzでは意味がない

低価格帯のゲーミングノートはモニターのリフレッシュレートが60Hzであることが多いです。
これは100以上のフレームレートを出しても、モニターの映像に反映されないということ。
さらに同じGTX 1650でも、デスクトップとゲーミングノートでは性能に差が出ます。
参考までにエントリークラスのゲーミングノート、GALLERIA GCL1650TGFのスペックと価格をご紹介します。
CPU | Core i5-10300H |
---|---|
GPU | GeForce GTX 1650 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | NVMe M.2 SSD 512GB |
価格 | 92,980円~ |
フォートナイトを各画質で動かした際の平均フレームレートはこちら。
最高画質 | |
---|---|
高画質 | |
中画質 | |
低画質 |
中画質でフレームレートは100を超えますが、見た目は60と変わりません。
高リフレッシュレートモニターを搭載したゲーミングノートは価格が高くなりがち。
なるべく安くフォートナイトで高フレームレートを出したいなら、やはりデスクトップがおすすめです。
グラボをアップデートできる
デスクトップはパーツ交換が簡単という点もメリットのひとつ。
メモリやストレージならゲーミングノートでも交換できますが、グラボのアップデートは現実的に不可能。

まずはGTX 1650を搭載したデスクトップを購入して、貯金が溜まってきたらRTX 3060 Tiに交換、なんてことも可能です。
ただし、後々のパーツアップデートを考えるなら、電源の容量には余裕を持たせておくことをおすすめします。
上位クラスのグラボは消費電力が高めなので、エントリークラスのゲーミングPCに搭載されている電源だと動かせない場合があります。
G-Tuneやドスパラ、フロンティアなどのBTOパソコンメーカーは、電源のカスタマイズにも対応しているので、予算に余裕がある方は検討してみてください。
パーツ交換による故障・トラブルはメーカー保証の対象外になる場合があります。くれぐれも慎重に判断しましょう。
デバイスも揃える必要あり

デスクトップのデメリットについても触れておくと、パソコン単体ではゲームができないということ。
最低でもモニターとマウス、キーボードの3つがないとゲームのインストールすらできません。
フォートナイトの操作はコンソール機で使用していたゲームパッドがあれば何とかなるので、優先度が高いのはゲーミングモニター。
23~24型で144Hzに対応したモニターなら、2万円前後でいろいろ見つかります。
各デバイスの選び方で迷ったときは、以下の記事も参考にしてください。
PCでフォートナイトをプレイしよう

10万円以下の格安ゲーミングPCでも、フォートナイトを144fps以上で動かすことはできます。
とはいえ画質を犠牲しているのは事実。
高画質かつ高フレームレートを目指すなら、最低でもGTX 1660 SUPER搭載モデルを狙いたいところ。
ゲーム実況のライブ配信や動画編集にも挑戦したいなら、なおさらスペックには余裕を持たせるべきです。
1円でも出費を抑えたいならパソコンを自作するという手もありますが、何かトラブルが起きてもすべて自己責任。
手間暇をかけず、保証やアフターサポートの安心感を求めるなら、多少割高でもBTOパソコンをおすすめします。
予算と相談しながら、フォートナイトを快適に動かせるゲーミングPCを見つけましょう。