発売延期が続いていたCyberpunk 2077(以下、サイバーパンク)がついに正式にリリースされました。
PS4版がバグの多さで発売中止になるなど、発売後も話題に事欠かないビッグタイトルですが、グラフィックの重さは間違いなくトップレベル。
最高画質で快適にプレイしたいなら、ハイスペックなゲーミングPCの導入は避けられません。
このページでは、サイバーパンクのベンチマーク結果をはじめ、おすすめのゲーミングPCについて詳しくまとめています。
パソコンでサイバーパンクの世界観を存分に味わいたい方は、ぜひじっくりご覧ください。
目次リンク
サイバーパンク2077の平均フレームレート

サイバーパンクを6つのグラボで実際にプレイして、最高画質(DXR ONとOFF)と最低画質、それぞれの平均フレームレートを検証しました。
使用したグラボは以下の通り。
- 玄人志向 GG-RTX3080-E10GB/TP
- Palit RTX3070 GamingPro OC 8GB
- MSI RTX 3060 Ti VENTUS 2X OC
- MSI RTX2080 GAMING TRIO
- Palit GTX 1660 SUPER StormX 6GB
- Palit GTX 1650 StormX OC 4GB
フルHD解像度で検証した平均フレームレートをグラフにまとめました。
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表にまとめると以下の通り。
最低画質(DXR OFF) | 最高画質(DXR OFF) | 最高画質(DXR ON) | |
---|---|---|---|
RTX 3080 | 126 | 110 | 88 |
RTX 3070 | 122 | 101 | 78 |
RTX 3060 Ti | 110 | 92 | 74 |
RTX 2080 | 116 | 88 | 58 |
GTX 1660 SUPER | 86 | 44 | – |
GTX 1650 | 46 | 26 | – |
検証で使用したパソコンの主なスペックは以下の通り。
CPUやメモリはオーバークロックせず、すべて定格で動かしています。
CPU | Intel Core i9-9900K |
---|---|
マザーボード | MSI MEG Z390 ACE |
メモリ | 64GB(DDR4-2666、16GB×4) CORSAIR VENGEANCE LPX |
電源 | CORSAIR HX1200i(80PLUS PLATINUM) |
CPUがCore i5やRyzen 5だったり、メモリが8GB(8GB×1)だったりすると、フレームレートが落ち込む場合があります。
グラボ以外のパーツ構成もフレームレートに影響を与えるので、あくまで参考程度にご覧ください。
マップや戦闘状況によってフレームレートは大きく変動します。
最高画質かつDXR ONがおすすめ
サイバーパンクは映像が極めて美しく、独特な世界観にどっぷりハマりこみたいなら、グラフィック設定はすべてMAXがおすすめ。
最低画質と最高画質(ウルトラ)、さらにDXR(レイトレーシング)をONにした状態のちがいをご覧ください。



最低画質だと、光の反射がほとんどカットされてしまい、全体的にのっぺりとした印象になります。
最高画質でも十分きれいですが、DXRをONにすると、遠近感や濡れたアスファルトの質感が一気にアップ。
大画面モニターでプレイすると、ゲームの世界に入り込んだような高い没入感を味わえます。
4KでプレイするならRTX 3070以上
4K解像度の最高画質(DXR ON)でプレイすると、どこまでフレームレートが落ち込むのかも検証しました。
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表にまとめた結果がこちら。
最高画質(DXR ON) | |
---|---|
RTX 3080 | 56 |
RTX 3070 | 44 |
RTX 3060 Ti | 32 |
RTX 2080 | 28 |
CoD:BOCWやApexLegendsのようなバトロワゲームとはちがい、サイバーパンクはシングルプレイがメイン。
30以上のフレームレートをキープできれば大きな問題はありません。
とはいえRTX 2080やRTX 3060 Tiだと、場面によってカクつきが目立ちます。
4Kでも快適にプレイしたいなら、最低でもRTX 3070以上をおすすめします。
フォトモードも楽しめる
サイバーパンクにはフォトモードが搭載されており、好きな場面でスクリーンショットを撮影できます。
画角やレンズの絞りを変えたり、エフェクトも加えられるなど、カメラの知識がある方も楽しめるほど本格的。


フルHDでも十分楽しめますが、4Kなら高画質で撮影が可能。
4Kでサイバーパンクをプレイするなら、ぜひフォトモードも試してみてください。
サイバーパンクにおすすめのゲーミングPC

ここからはサイバーパンクを快適にプレイできる、おすすめのゲーミングPCについてご紹介します。
ゲーミングPCを販売しているメーカーは数多くありますが、とくにコスパが高いのは以下の4社。
- ドスパラ
- フロンティア
- G-Tune
- Lenovo
それぞれの特徴をざっくり整理すると以下の通り。
価格だけで選ぶならフロンティアとLenovoが頭一つ抜けています。
しかしながらLenovoはモデルによって納期が2~3か月待ちだったり、アフターサポートにもあまり期待できないのが弱点。
ドスパラは人気モデルの多くが翌日出荷に対応していて、すぐに届くのが大きな魅力。
G-Tuneはアフターサポートが24時間365日対応で、メールやチャットでも問い合わせできるのが強み。
ゲーミングPCメーカーの選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

G-Tune XN-Z

筆者のイチ押しは、RTX 3080を搭載したG-Tune XN-Z。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i9-10900K |
GPU | GeForce RTX 3080 |
メモリ | 32GB(16GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD 2TB HDD |
販売価格 | 269,800円~ |
「値段が高すぎる!」
と怒られそうですが、サイバーパンクの映像美を最大限に楽しむなら、これくらいのスペックが必要です。
フルHDでプレイするなら、最高画質のままゲーム実況やライブ配信も余裕でこなせます。
水冷CPUクーラーで爆熱のCore i9もしっかり冷やせますし、24時間365日対応のアフターサポートで、万が一トラブルが起きても安心。
ゲーミングPCの性能に妥協したくないなら、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
GALLERIA XA7C-R70S

さすがに高すぎるという声が多そうなので、コスパに優れたGALLERIA XA7C-R70Sをご紹介します。
数あるドスパラのゲーミングPCのなかで、長期間No.1に君臨している超人気モデル。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-10700 |
GPU | GeForce RTX2070 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
販売価格 | 129,980円~ |
発売当初は169,980円~でしたが、129,980円~に値下がりしたのも人気に拍車をかけているのでしょう。
筆者の勝手な推測ですが、RTX 20シリーズの終売が近づいているのではと思います。
4Kの最高画質は少々しんどいものの、フルHDでプレイするなら十分な性能を秘めています。
予算15万円くらいで考えているなら、チェックしてみてください。
Legion T550i

「最高画質やレイトレーシングなんて気にしない!」
という方は、レノボのLegion T550iはいかがでしょうか。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-10700 |
GPU | GeForce GTX1660 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 256GB NVMe SSD 2TB HDD |
販売価格 | 120,463円 |
Lenovoはほかのメーカーとちがって、消費税と配送料込みの価格を掲載しているのが良心的。
最高画質だとフレームレートは60を下回りますが、中画質程度で快適にプレイできます。
サイバーパンクの映像美にこだわらないなら、非常にコスパに優れた1台です。
4Kの最高画質で快適にプレイしよう

散々待たされただけあって、超絶美麗なグラフィックや細部まで作りこまれた世界観など、極めて完成度の高いゲームに仕上がっています。
PC版でもいろいろとバグは発生しているようですが、そのうち解消することでしょう。
筆者はすでにメインストーリーをクリアしましたが、やりこみ要素が山ほど残っているので、しばらく抜け出せそうにありません。
ハイスペックなPCで、最高画質のサイバーパンクを存分に楽しみましょう。