発売延期が続いていたCyberpunk 2077(以下、サイバーパンク)がついに正式にリリースされました。
PS4版がバグの多さで発売中止になるなど、発売後も話題に事欠かないビッグタイトルですが、グラフィックの重さは間違いなくトップレベル。
最高画質で快適にプレイしたいなら、ハイスペックなゲーミングPCの導入は避けられません。
このページでは、サイバーパンクのベンチマーク結果をはじめ、おすすめのゲーミングPCについて詳しくまとめています。
パソコンでサイバーパンクの世界観を存分に味わいたい方は、ぜひじっくりご覧ください。
2/27追記:RTX 3060のデータを追加しました。
サイバーパンク2077の平均フレームレート
サイバーパンクを各グラボで実際にプレイして、最高画質(DXR ONとOFF)と最低画質、それぞれの平均フレームレートを検証しました。
使用したグラボは以下の通り。
- 玄人志向 GG-RTX3080-E10GB/TP
- Palit RTX 3070 GamingPro OC 8GB
- MSI RTX 3060 Ti VENTUS 2X OC
- MSI RTX 2080 GAMING TRIO
- Palit RTX 3060 Dual OC 12GB
- Palit GTX 1660 SUPER StormX 6GB
- Palit GTX 1650 StormX OC 4GB
フルHD解像度で検証した平均フレームレートをグラフにまとめました。
表にまとめると以下の通り。
最低画質(DXR OFF) | 最高画質(DXR OFF) | 最高画質(DXR ON) | |
---|---|---|---|
RTX 3080 | 126 | 110 | 88 |
RTX 3070 | 122 | 101 | 78 |
RTX 3060 Ti | 110 | 92 | 74 |
RTX 2080 | 116 | 88 | 58 |
RTX 3060 | 90 | 62 | 44 |
GTX 1660 SUPER | 86 | 44 | – |
GTX 1650 | 46 | 26 | – |
検証で使用したパソコンの主なスペックは以下の通り。
CPUやメモリはオーバークロックせず、すべて定格で動かしています。
CPU | Intel Core i9-9900K |
---|---|
マザーボード | MSI MEG Z390 ACE |
メモリ | 64GB(DDR4-2666、16GB×4) CORSAIR VENGEANCE LPX |
電源 | CORSAIR HX1200i(80PLUS PLATINUM) |
CPUがCore i5やRyzen 5だったり、メモリが8GB(8GB×1)だったりすると、フレームレートが落ち込む場合があります。
グラボ以外のパーツ構成もフレームレートに影響を与えるので、あくまで参考程度にご覧ください。
マップや戦闘状況によってフレームレートは大きく変動します。
最高画質かつDXR ONがおすすめ
サイバーパンクは映像が極めて美しく、独特な世界観にどっぷりハマりこみたいなら、グラフィック設定はすべてMAXがおすすめ。
最低画質と最高画質(ウルトラ)、さらにDXR(レイトレーシング)をONにした状態のちがいをご覧ください。
最低画質だと、光の反射がほとんどカットされてしまい、全体的にのっぺりとした印象になります。
最高画質でも十分きれいですが、DXRをONにすると、遠近感や濡れたアスファルトの質感が一気にアップ。
大画面モニターでプレイすると、ゲームの世界に入り込んだような高い没入感を味わえます。
4KでプレイするならRTX 3070以上
4K解像度の最高画質(DXR ON)でプレイすると、どこまでフレームレートが落ち込むのかも検証しました。
表にまとめた結果がこちら。
最高画質(DXR ON) | |
---|---|
RTX 3080 | 56 |
RTX 3070 | 44 |
RTX 3060 Ti | 32 |
RTX 2080 | 28 |
CoD:BOCWやApexLegendsのようなバトロワゲームとはちがい、サイバーパンクはシングルプレイがメイン。
30以上のフレームレートをキープできれば大きな問題はありません。
とはいえRTX 2080やRTX 3060 Tiだと、場面によってカクつきが目立ちます。
4Kでも快適にプレイしたいなら、最低でもRTX 3070以上をおすすめします。
フォトモードも楽しめる
サイバーパンクにはフォトモードが搭載されており、好きな場面でスクリーンショットを撮影できます。
画角やレンズの絞りを変えたり、エフェクトも加えられるなど、カメラの知識がある方も楽しめるほど本格的。
フルHDでも十分楽しめますが、4Kなら高画質で撮影が可能。
4Kでサイバーパンクをプレイするなら、ぜひフォトモードも試してみてください。
サイバーパンクにおすすめのゲーミングPC
ゲーミングPCを販売している主要メーカーの特徴をざっくり整理すると以下の通り。
ドスパラ | 価格の変動は激しいものの、圧倒的な知名度を誇るGALLERIAが人気。 最短翌日出荷という業界最安レベルの超スピードの納品が大きな魅力。 |
---|---|
HP | デザインが美しく、コストパフォーマンスにも優れたOMENが人気。 当サイトで配布中の割引クーポンを活用するとさらにお得度がアップ。 |
パソコン工房 | プロゲーミングチームや有名ストリーマーとのコラボモデルが人気。 見た目のカッコよさにこだわるなら、RGB Buildモデルがおすすめ。 |
G-Tune | アフターサポートが24時間365日対応で、チャットやLINEでも相談可。 ゲーミングPCをはじめて買う方や、苦手意識がある方におすすめ。 |
フロンティア | 毎週更新されるセールは、業界最安レベルのお買い得品が多数登場。 台数限定のため人気モデルは売り切れには要注意。 |
STORM | PHANTEKSやMSIのケースを採用したコスパの高いモデルを多数販売。 時期によっては納期が遅く、サポート対応時間が限定的なのが弱点。 |
ゲーミングPCは安ければいい、というものではありません。
基本的なスペックだけでなく、搭載されているパーツやアフターサポートなど、総合的に比較しながら納得のいく1台を選ぶことが大切です。
YoutubeでもゲーミングPCの選び方を解説しているほか、人気のゲーミングPCを何十台とレビューしています。
ゲーミングPC選びで迷っている方は、ぜひご覧ください。
RTX 3060以上を推奨
サイバーパンクはグラフィックが非常に重く、最高画質でプレイしたいならグラボはRTX 3060がおすすめ。
DXR ONでは平均60を下回るため、近接戦闘が得意な方はDXR OFFでプレイしたほうが良いでしょう。
クイックハックを多用する方やスナイパーライフルが得意な方は、フレームレートが多少落ちてもあまり気になりません。
プレイスタイルに合わせてグラフィック設定を調整してください。
4KにはRTX 3070以上
4Kの高解像度でサイバーパンクをプレイするなら、RTX 3070が最低ラインと考えたほうがよさそうです。
DXR ONでプレイするなら、DLSSはウルトラパフォーマンスに設定するのがおすすめ。
DLSSがOFFのままだと、場面によっては激しくカクつきます。
予算が許すならRTX 3070 TiやRTX 3080以上を視野に入れて探してみてください。
4Kの最高画質で快適にプレイしよう
散々待たされただけあって、超絶美麗なグラフィックや細部まで作りこまれた世界観など、極めて完成度の高いゲームに仕上がっています。
PC版でもいろいろとバグは発生しているようですが、そのうち解消することでしょう。
筆者はすでにメインストーリーをクリアしましたが、やりこみ要素が山ほど残っているので、しばらく抜け出せそうにありません。
ハイスペックなPCで、最高画質のサイバーパンクを存分に楽しみましょう。