近未来のロンドンを舞台にミッションをこなしていくアクションゲーム、Watch Dogs: Legion(ウォッチドッグスレギオン)。
ハリウッド映画さながらの深いストーリーと、広大すぎるオープンワールドでスパイアクションを楽しめる同作ですが、グラフィックの重さも一級品。
最高画質で快適にプレイしたいなら、ハイスペックなゲーミングPCの導入は避けられません。
このページでは、ウォッチドッグスレギオンのベンチマーク結果をはじめ、おすすめのゲーミングPCについて詳しくまとめました。
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Watch Dogs: Legionの平均フレームレート

ウォッチドッグスレギオンを6つのグラボで実際にプレイして、それぞれの平均フレームレートを検証しました。
使用したグラボは以下の通り。
- 玄人志向 GG-RTX3080-E10GB/TP
- Palit RTX3070 GamingPro OC 8GB
- MSI RTX 3060 Ti VENTUS 2X OC
- MSI RTX2080 GAMING TRIO
- Palit GTX 1660 SUPER StormX 6GB
- Palit GTX 1650 StormX OC 4GB
まずはDXR(レイトレーシング)に対応したRTX 20シリーズ以上のグラボで、解像度ごとに最高画質の平均フレームレートを検証しました。

DXRは「最大」に設定、WQHDと4KではDLSSを「品質」に設定して、ベンチマークモードを完走した際の結果です。
表にまとめると以下の通り。
FHD(DXR:OFF) | FHD(DXR:ON) | WQHD(DXR:ON) | 4K(DXR:ON) | |
---|---|---|---|---|
RTX 3080 | 95 | 76 | 79 | 71 |
RTX 3070 | 91 | 75 | 72 | 57 |
RTX 3060 Ti | 80 | 72 | 70 | 56 |
RTX 2080 | 76 | 75 | 68 | 44 |
FHDでは大きな差が出ていませんが、解像度を上げていくほどグラボの性能差が表れてきます。
DXR非対応のGTX 16シリーズのグラボでは、FHDの最高画質と最低画質の平均フレームレートを検証しました。

数値を表にまとめた結果はこちら。
最低画質(DXR OFF) | 最高画質(DXR OFF) | |
---|---|---|
GTX 1660 SUPER | 95 | 32 |
GTX 1650 | 56 | 21 |
GTX 1650で最高画質はカクつきが目立ってストレスがたまるため、グラフィック設定の調整は必須。
GTX 1660 SUPERでも中画質程度に落としたほうが快適です。
最高画質のまま快適にプレイしたいなら、RTX 3060 TiもしくはRTX 2070 SUPER以上のグラボが必要と考えたほうがよいでしょう。
今回の検証で使用したパソコンのパーツ構成は以下の通り。
CPU | Intel Core i9-9900K |
---|---|
マザーボード | MSI MEG Z390 ACE |
メモリ | 64GB(DDR4-2666、16GB×4) CORSAIR VENGEANCE LPX |
電源 | CORSAIR HX1200i(80PLUS PLATINUM) |
CPUやメモリはオーバークロックせず、すべて定格で動かしています。
第9世代のCore i9なので、最新世代のハイエンドCPUならもう少しフレームレートが伸びると思われます。
反対にCPUがCore i5やRyzen 5だったり、メモリが8GB(8GB×1)だったりすると、フレームレートが落ち込むことも。
グラボ以外のパーツ構成もフレームレートに影響を与えるので、あくまで参考程度にご覧ください。
ベンチマークの結果と実際のゲームでは、フレームレートに差が出ることもあります。
最高画質かつDXR ONがおすすめ
ウォッチドッグスレギオンはグラフィックがとても美しく、リアルな近未来をたっぷり味わいたいなら、グラフィック設定はすべてMAXがおすすめ。
最高画質でDXR(レイトレーシング)のON・OFFを切り替えた状態のちがいをご覧ください。


DXR:OFFだと光の反射がのっぺりとした表現になっているのがわかるでしょうか。


車のような乗り物をはじめ、水たまりや鏡張りのビルなど、レイトレーシングの恩恵を感じられる要素がゲーム内にたくさん。


筆者はロンドンに行ったことがありませんが、実際の景色も多分こんな感じなんだろうな、と思えるほどのリアルさを味わえます。
ベンチマークモードが便利

ウォッチドッグスレギオンにはベンチマークモードが実装されており、各設定でどれくらいのフレームレートを出せるか簡単に調べられます。
シングルプレイがメインのアクションゲームということもあり、そこまで高いフレームレートは必要としないものの、快適なプレイには30以上をキープしたいところ。
ちなみにFHDの最高画質でDXRも最大に設定した場合、VRAM(ビデオメモリ)使用量は9GB以上。
RTX 3070のVRAMが8GBですから、スペック上はRTX 3080以上が必要ということになります。
お手持ちのパソコンに合わせて、最適なグラフィック設定を見つけましょう。
オンラインモードが実装予定

記事執筆時点では、オンラインモードが未実装。
2021年初頭に実装予定のことなので、シングルプレイのキャンペーンを終えた後も、まだまだたくさん遊べるようです。
Watch Dogs: LegionのおすすめゲーミングPC

ここからはウォッチドッグスレギオンを快適にプレイできる、おすすめのゲーミングPCについてご紹介します。
ゲーミングPCを販売しているメーカーは数多くありますが、とくにコスパが高いのは以下の4社。
- ドスパラ
- フロンティア
- G-Tune
- Lenovo
それぞれの特徴をざっくり整理すると以下の通り。
価格だけで選ぶならフロンティアとLenovoが頭一つ抜けています。
しかしながらLenovoはモデルによって納期が2~3か月待ちだったり、アフターサポートにもあまり期待できないのが弱点。
ドスパラは人気モデルの多くが翌日出荷に対応していて、すぐに届くのが大きな魅力。
G-Tuneはアフターサポートが24時間365日対応で、メールやチャットでも問い合わせできるのが強み。
ゲーミングPCメーカーの選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

G-Tune XN-Z

筆者のイチ押しは、RTX 3080を搭載したG-Tune XN-Z。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i9-10900K |
GPU | GeForce RTX 3080 |
メモリ | 32GB(16GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD 2TB HDD |
販売価格 | 269,800円~ |
「値段が高すぎる!」
と怒られそうですが、ウォッチドッグスレギオンの映像美を最大限に楽しむなら、これくらいのスペックが必要です。
フルHDでプレイするなら、最高画質のままゲーム実況やライブ配信も余裕でこなせます。
水冷CPUクーラーで爆熱のCore i9もしっかり冷やせますし、24時間365日対応のアフターサポートで、万が一トラブルが起きても安心。
ゲーミングPCの性能に妥協したくないなら、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
GALLERIA XA7C-R70S

さすがに高すぎるという声が多そうなので、コスパに優れたGALLERIA XA7C-R70Sをご紹介します。
数あるドスパラのゲーミングPCのなかで、長期間No.1に君臨している超人気モデル。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-10700 |
GPU | GeForce RTX2070 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
販売価格 | 129,980円~ |
発売当初は169,980円~でしたが、129,980円~に値下がりしたのも人気に拍車をかけているのでしょう。
筆者の勝手な推測ですが、RTX 20シリーズの販売終了が近づいているのではと思います。
4Kの最高画質は少々しんどいものの、フルHDでプレイするなら十分な性能を秘めています。
予算15万円くらいで考えているなら、チェックしてみてください。
Legion T550i

「最高画質やレイトレーシングなんて気にしない!」
という方は、レノボのLegion T550iはいかがでしょうか。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-10700 |
GPU | GeForce GTX1660 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 256GB NVMe SSD 2TB HDD |
販売価格 | 120,463円 |
Lenovoはほかのメーカーとちがって、消費税と配送料込みの価格を掲載しているのが良心的。
最高画質だとフレームレートは60を下回りますが、中画質程度で快適にプレイできます。
ウォッチドッグスレギオンをコスパ良く楽しみたいなら、非常におすすめです。
近未来のロンドンを最高画質で楽しもう

ミッションの多くは、敵に見つからないように進めていくものがメインですが、正面突破のゴリ押しも可能。
街を歩く人を誰でも仲間にできて、乗り物を好きなだけ奪えたり、貨物用ドローンでロンドン上空を飛びまわれたり。
自由度の高さはオープンワールド系ゲームの中でもトップレベル。
乱暴なプレイをしていると、突然通行人から殴られたりするのですが、それもまたこのゲームの醍醐味といえるでしょう。
やりこみ要素もたっぷりで、じっくり楽しみたい方におすすめのゲームです。
ハイスペックなPCで、近未来のロンドンを最高画質で楽しみましょう。