レビュー

HyperX Pulsefire Dartレビュー|ワイヤレス充電が可能なマウス

本ページは広告・アフィリエイトリンクが含まれます
HyperX Pulsefire Dart

HyperXのゲーミングマウス、Pulsefire Dartを買いました。

エルゴノミクス形状の右利き用ワイヤレスマウスで、Qi規格の充電器があればワイヤレス充電も可能。

HyperXが好きな方はもちろん、ワイヤレスで快適に使えるゲーミングマウスを探している方は、ぜひご覧ください。

HyperX Pulsefire Dartの特徴

HyperX Pulsefire Dart

Pulsefire Dartの特徴を整理すると以下の通り。

かぶせ持ちでがっしり握れる形状

すべり止めがあるので長時間快適

Qi規格のワイヤレス充電に対応

センサー精度の安定性に欠ける

手が小さめの方には持ちづらい

公式のプロモーション動画はこちら。

スペックや本体デザインなど、順にご紹介します。

基本スペック

Pulsefire Dartの主なスペックをまとめました。

Pulsefire Dart 主なスペック
寸法124.8×73.9×43.6mm
重量110g(ケーブルを除く)
センサーPixart3389
DPI最大 16,000dpi
レポートレート最大 1,000Hz
接続方式2.4GHz ワイヤレス
ボタン数6
耐クリック回数5,000万回

今回は秋葉原の老舗、PCショップarkで購入。

価格は13,220円でした。

ゲーミングマウスとしては申し分ないスペックですが、Logicool G PRO WLやRazerのViper Ultimateと比べると、少々見劣りするのも事実。

重量も110gあるため、軽めのマウスを探している方にはおすすめできません。

そのほかの細かい仕様については公式サイトをご確認ください。

ラインナップ

Pulsefire Dart

HyperXのゲーミングマウスは、今回購入したPulsefire Dartを含めて5種類が販売されています。

そのうち左右非対称のエルゴノミクス形状のマウスは3種類で、それぞれの主なスペックを比較すると以下の通り。

Pulsefire DartPulsefire RaidPulsefire FPS Pro
寸法124.8×73.9×43.6mm128×42×42mm128×71×42mm
重量112g95g95g
接続方式ワイヤレス有線有線
ボタン数6116

重いマウスが好きな人も多いので、メーカーの方針としてあえて100g前後にしているのかもしれません。

ワイヤレスへのこだわりがなければPulsefire FPS Pro、MMOやMOBAがメインなら他ボタンのPulsefire Raidがおすすめです。

Pulsefire Raidが気になる方はこちらの記事をご覧ください。

Pulsefire Raid
HyperX Pulsefire Raidレビュー|11ボタンの多機能マウスHyperXのゲーミングマウス、Pulsefire Raidを買いました。 エルゴノミクス形状の右利き用有線マウスで、11個のカス...

外観・デザイン

ここからはPulsefire Dartの形状などを見ていきます。

パッケージ
パッケージ

パッケージはHyperXではおなじみのデザイン。

付属品は説明書と本体、レシーバーとケーブル。

主にデスクトップPCで使うための延長アダプターも入っています。

付属品一式

本体は左右非対称のエルゴノミクス形状、右利き用です。

左右のクリックはパーツが独立しているため、どこを押しても的確に反応します。

オムロン製のスイッチが搭載されており、仕様上の耐クリック回数は5,000万回。

乱暴に扱わない限り、すぐに壊れるようなことはないでしょう。

天面
底面

電源スイッチは底面にあります。

マウスソールは前方に2つ、後方に大型のものが1つ。

交換用のソールは付属していません。

レシーバーを収納するスペースがないので、マウスを持ち歩く際は紛失に気をつけましょう。

左側面
右側面

サイドボタンは左側に2つのみ。

左右の両側面にはすべり止めの加工が施されていて、軽く指を添えるだけでしっかりマウスをホールドできます。

手に汗をかきやすい方も安心です。

前面
後面

前後から見ると、右手の小指側に大きく傾いていることがわかります。

ケーブル

パソコンと接続するUSBケーブルは、マウス側がType-C。

かなり固めのケーブルでそこそこ太さもあるため、マウスバンジーによっては溝にハマらないかもしれません。

充電時は仕方ありませんが、有線状態で使うのはなるべく避けたいところ。

レシーバー
ワイヤレス状態

レシーバーを直接パソコンにつなげて使う方法もありますが、付属の延長アダプターにつなげたほうが便利です。

写真ほどレシーバーを近づけなくとも、問題なく動きます。

マウスの電源がOFFの状態でも、ケーブルでパソコンと接続すると普通に使えます。

Logicool G PRO WLと比較

Logicool G PRO WLと比較

ワイヤレスで使えるゲーミングマウスを探すとき、Logicool G PROワイヤレスは高確率で候補に挙がってくることでしょう。

両者の主なスペックを比較すると以下の通り。

Pulsefire DartLogicool G PRO WL
寸法124.8×73.9×43.6mm125×63.5×40mm
重量110g80g
DPI最大 16,000dpi最大 16,000dpi
レポートレート最大 1,000Hz最大 1,000Hz
接続方式2.4GHz ワイヤレスLIGHTSPEED
ボタン数68
販売価格
※記事執筆時点
13,220円15,147円

約2,000円の価格差をどう考えるかですが、軽さを求めるならLogicool G PRO WL一択。

側面から見るとデザインが大きく異なることがわかります。

側面の比較

エルゴノミクスと左右対称というちがいもありますが、マウスを握ったときの感触は完全に別物。

サイドボタンの配置も大きく異なります。

どちらが手にしっくりくるかは、量販店などで実機を触って判断するしかありません。

Logicool G PRO WLについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

Logicoolワイヤレスマウス
Logicool G PRO ワイヤレスレビュー|文句なしの人気マウス世界的に人気なゲーミングマウス、Logicool G PRO ワイヤレス(G-PPD-002WL)を購入しました。 有名プロゲーマ...

Razer Viper Ultimateと比較

Razer Viper Ultimateと比較

スペック上はLogicool G PROワイヤレスを上回る、Razer Viper Ultimateとも比べてみました。

Pulsefire DartRazer Viper Ultimate
寸法124.8×73.9×43.6mm126.7×66.2×37.8mm
重量110g74g
DPI最大 16,000dpi最大 20,000dpi
レポートレート最大 1,000Hz最大 1,000Hz
接続方式2.4GHz ワイヤレスRAZER HYPERSPEED
ボタン数68
販売価格
※記事執筆時点
13,220円スタンドあり:16,979円
スタンドなし:14,980円

Razer Viper Ultimateも平べったいデザインなので、にぎったときの感触は大きく異なります。

側面の比較

かぶせ持ちでマウスをがっしり握りたいならPulsefire Dartがおすすめです。

Razer Viper Ultimateについては以下の記事に詳しくまとめています。

Razer Viper Ultimateレビュー
Razer Viper Ultimateレビュー|74gの軽量ワイヤレスマウスRazerのゲーミングマウス、Viper Ultimateを買いました。 最大70時間プレイ可能なバッテリー、74gの軽量ボディに...

バッテリー駆動時間

Qi充電が可能

ワイヤレスマウスにはケーブルのストレスから解放されるという、大きなメリットがあります。

一方でこまめに充電しないと使えない、というデメリットも抱えています。

その点、Pulsefire Dartのバッテリー性能は、ライティングOFFの状態で最大90時間、デフォルトのライティング設定で最大50時間とたっぷり。

さらにワイヤレス充電にも対応しているので、Qi規格に対応した充電器があればケーブルをつなげる必要すらありません。

充電器もHyperXで統一したいなら、2つのデバイスを同時に充電できるChargePlay Baseが便利です。

持ちやすさ・操作性

Pulsefire Dartはかぶせ持ちとつかみ持ち向けにデザインされています。

そこそこ大きさがあるので、つまみ持ちには向いていません。

かぶせ持ち
かぶせ持ち
つかみ持ち
つかみ持ち
つまみ持ち
つまみ持ち

すべり止めの効果もあってホールド感は抜群ですが、手が小さめの方だと前方のサイドボタンに親指が届きづらいかもしれません。

サイドボタンの配置も好みが分かれそうなポイントです。

いずれも筆者の手で試した感想なので、量販店やPCショップで実機を触ってみることをおすすめします。

軽めのセンターホイール

ホイール

センターホイールは軽めのノッチ感があります。

FPSゲームの武器交換などを的確に操作できるほか、ホイールを多用する事務作業やブラウジングなどの用途でも活躍しそうです。

重めのゴリゴリ系ホイールが好きな方には、少々軽すぎるかもしれません。

専用ソフトウェア

ソフトウェア

Pulsefire RaidはHyperXの専用ソフトウェア「NGENUITY」に対応。

DPIやレポートレート、各ボタンの機能など、マウスの設定を細かくカスタマイズできます。

ソフトのダウンロード

NGENUITYはHyperXの公式サイトではなく、Microsoftのサイトからファイルをダウンロードしてインストールします。

Microsoftアカウントへのサインアップを求められますが、無視しても問題ありません。

NGENUITY
NGENUITY

センターホイール下側のボタンでも大まかにDPIを切り替えられますが、デフォルトでは800、1,600、3,200の3段階。

もっと低いor高いDPIを使いたいなら、NGENUITYで自分好みにカスタマイズしましょう。

レポートレートは125Hzから1,000Hzの4つから選択可能で、ゲーム用途がメインなら1,000Hzがおすすめです。

RGBライティング

ライティング設定

ライティングも専用ソフトウェアのNGENUITYから細かく設定可能。

発光するのはロゴとホイールの2箇所のみ。

ライティングサンプル
ライティングサンプル

色や明るさ、発光パターンなど、自由にカスタマイズできます。

ライティングサンプル

今回はHyperXのイメージカラー、赤色に設定してみました。

ぜひお気に入りのライティングを見つけてみてください。

センサー性能のテスト結果

HyperX Pulsefire Dart

ここからはPulsefire Dartのセンサー性能をチェックした結果をご紹介します。

検証時のマウスパッドはSteelSeriesのQcK miniを使用しました。

いずれも当サイトで検証した結果です。マウスパッドの材質やマウスとの相性なども影響するため、あくまで参考程度にご覧ください。

マウステスター

まずはレポートレートとDPIを変えてマウステスターを試しました。

テスト結果の見方を簡単に解説すると、グラフ上のポイント(点)が一定間隔であればセンサーの精度が安定しているということです。

問題なし
問題なしの例
問題あり
問題ありの例

ポイントがひとつだけ飛んでいたり、乱れているものはセンサー精度が不安定ということ。

125Hz、500Hz、1,000Hzの3段階で、それぞれ400~3,200DPIに感度を変えてチェックした結果がこちら。

1,000Hzのハイセンシで精度が乱れるマウスは割と多いのですが、Pulsefire Dartは125Hzでも乱れが目立ちます。

実用上はほとんど気にならない程度の乱れではあるものの、FPSガチ勢にはおすすめしづらい結果となりました。

参考までに、有線状態でテストした結果がこちら。

別のマウスかと思うくらい、ほぼ完ぺきといえる安定っぷりです。

有線でここまで安定するということは、センサー(Pixart3389)の問題ではなくワイヤレス通信に課題があるのかもしれません。

ワイヤレス状態でのセンサー精度については、LogicoolやRazerに数歩及ばない印象です。

リフトオフディスタンス

リフトオフディスタンスのチェックシート

厚さの異なるプラ板を使用して、マウスのリフトオフディスタンスをチェックしました。

リフトオフディスタンスとは、マウスを何mm浮かすとセンサーが反応しなくなるかを表す距離のことで、短いほど繊細な操作に適しています。

Pulsefire Dartのリフトオフディスタンスは約0.7mmと、なかなか優秀なスコアでした。

当サイトで計測した主なマウスと結果を比較すると以下の通り。

リフトオフディスタンスの比較(mm)
Xtrfy M4 RGB
0.4
Logicool G
PRO WL
0.5
Logicool
G502WL
0.5
Logicool
G903h
0.6
HyperX
Pulsefire Dart
0.7
HyperX
Pulsefire Raid
0.7
Finalmouse
Ultralight2
0.9
Razer
DeathAdder V2
1.4
Razer
VIPER MINI
2.0~

Pulsefire Raidとまったく同じ結果でした。

リフトオフディスタンスについての明確な基準はありませんが、筆者としては1mm以下なら優秀と考えています。

FPSゲームでマウスのテスト

PCゲームでテストプレイ

ここからは実際にPCゲームを操作した感想をご紹介します。

マウスパッドはハードタイプのLogicool G440tを使用、レポートレートは1,000Hz、DPIは1,600に設定。

先ほどご紹介したマウステスターの結果は気になる点が多かったものの、ゲームプレイ中の誤動作は一切なし。

少なくともカジュアルゲーマーの筆者にとっては、何の違和感もなく快適に使えました。

Apex Legends

Apex Legends

まずはApex Legendsをプレイ。

筆者のようにハイセンシを好む方なら、110gは程よい重さに感じられます。

スライディングで加速するときなど、マウスを振る動作の多いゲームなので、ローセンシの方だとさすがに重いと思います。

サイドボタンの配置も少々クセがあるものの、慣れてしまえばとくに問題ありません。

フォートナイト

フォートナイト

続いてフォートナイトをプレイ。

建築などの各種操作をキーボードでこなせる方なら、違和感なく操作できます。

マウスで細かい操作を完結したいなら、サイドボタンが5つあるPulsefire Raidのほうが便利だと思います。

VALORANT

VALORANT

最後にVALORANTもプレイ。

針の穴を通すように正確なエイムが求められるゲームなので、がっしりとホールドできるPulsefire Dartは相性が良いと感じました。

Apex Legendsほどマウスを振り回さないので、重さも気になりにくいと思います。

HyperX Pulsefire Dartのまとめ

HyperX Pulsefire Dart

レビューのまとめとして、もう一度Pulsefire Dartの特徴をおさらいします。

かぶせ持ちでがっしり握れる形状

すべり止めがあるので長時間快適

Qi規格のワイヤレス充電に対応

センサー精度の安定性に欠ける

手が小さめの方には持ちづらい

総合的に見れば、十分優秀なワイヤレスゲーミングマウスです。

しかしながらLogicool G PRO WLやRazer Viper Ultimateとの価格差を考えると、少々おすすめしづらいのが本音。

ワイヤレス充電というメリットも、Qi規格の充電器にかかる費用を考えると割高感は否めません。

筆者としては、Pulsefire Dartの価格が1万円以下に落ちてきたら買い時かなと思います。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です