YoutubeやTwitch、Mirrativなど、誰でも気軽にゲーム実況を配信できる便利な時代になりました。
しかしながら高画質な動画を安定して配信するには、ハイスペックなパソコンが必須。
パソコンが得意な方ならまだしも、あまり詳しくない方にとってはパソコンを選ぶだけで一苦労です。
そこでこのページでは、ゲーム実況や動画配信におすすめのゲーミングPCについてまとめています。
ゲーム実況用のパソコンを探している方は、ぜひ参考にしてください。
配信用パソコン購入時の注意点
まずは動画配信用にゲーミングパソコンを買うときの注意点や選び方について解説します。
Webカメラやマイク、キャプチャーボードなど、パソコン以外に必要な配信用機材については以下の記事で解説しています。
これから機材一式をそろえるつもりの方は、あわせてご覧ください。
ハード別の配信推奨スペック
配信用PCに最低限必要なスペックは、どのゲームをどの程度の画質で配信するかによって変わります。
ざっくりとした目安をまとめると以下の通り。
スマホ、コンソール | PCゲーム | |
---|---|---|
720p,30fps | エントリークラス | エントリークラス |
720p,60fps | エントリー~ミドル | ミドルクラス |
1080p,30fps | ミドルクラス | ミドル~ハイエンド |
1080p,60fps | ミドルクラス | ハイエンドクラス |
スマホやコンソール機のゲームがメインで、それなりの画質(720p,30fps)で問題なければ、エントリークラスのスペックでも配信は可能。
デスクトップなら安いもので7~8万円前後、ゲーミングノートなら10万円前後が目安です。
PCゲームの場合、ゲームを動かすだけでCPUやGPUに負荷がかかるのに、さらに配信や録画もしようものならパソコン内部はフル回転。
参考までに、パソコンでモンスターハンターワールドをプレイしたときのモニタリングデータをご覧ください。
配信中はゲームのフレームレートが101から66に落ち込んでいるほか、メモリ(RAM)使用量も11GBから13GBに増加しています。
高フレームレートを維持しつつ高画質で配信も行うとなると、ミドル~ハイエンドクラスのゲーミングPCが必須。
少なくとも12~15万円前後、できれば20万円前後の予算は考えておきたいです。
VTuberはメモリ32GB欲しい
VTuberのようにアバターを表示させながら配信したいなら、メモリは多めに積んでおくことが大切。
FaceRigやCharacter Animatorなど、使用するソフトウェアによって最低限必要なメモリ容量は変わりますが、少なくとも16GB、できれば32GBほしいです。
実際にApexLegendsのライブ配信でメモリ使用状況をチェックしたところ、FaceRigで約20GB、Character Animatorは約30GBも使っていました。
PCゲームと配信ソフト(OBS)を動かしながらアバターも表示、さらにGoogle Chromeなども起動していると、メモリ16GBではさっぱり足りません。
アバターを表示させずに配信するならメモリは16GBで問題ないものの、VTuberを目指すならメモリはケチらないようにしましょう。
パソコンのスペック不足で配信がカクついていては、視聴者にストレスを与えてしまいます。
VTuberになる方法はいろいろあるため、気になる方はあわせてご覧ください。
安く買うならセールを狙う
「動画配信用にゲーミングパソコンが欲しいけど、値段が高い・・・」
と感じる方も少なくありません。
ゲーミングPCは安いものでも10万円前後、ミドル~ハイエンドになると軽く20万円を超えてきます。
少しでも安く買いたいなら、狙うべきはセールやキャンペーン。
数あるPCメーカーの中で、とくにコスパが高い3社のセール情報をまとめました。
時期によってセールの対象モデルやキャンペーン内容は異なるので、公式サイトをこまめにチェックすることが大切です。
お買い得品や人気モデルは在庫切れに要注意です。
10万円以下のPCでも配信は可能
10万円以下の格安ゲーミングPCでもライブ配信は可能です。
ただし、ゲームや配信ソフトの設定を適切に調整しないと、動画がカクついてしまったり、音声だけが流れて静止画になってしまうことも。
最低限のスペックで配信するときのコツや注意点について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
中古パソコンは高リスク
「新品は高いから、中古で買えばいいのでは?」
と考える人もいますが、おすすめしません。
そもそもパソコンは数ある家電製品の中でも寿命が短いことで有名です。
2年で買い替える人もいますし、4年も使えば十分に元は取ったといえるでしょう。
中古品はメーカーのサポートを受けられないことがほとんどで、いつ壊れるかわかりません。
ある程度パソコンの知識とスキルがあって、故障しても自分でどうにかできるなら、中古品を探すのもひとつです。
PC自作も選択肢のひとつ
ある程度パソコンの知識があって、機械をいじることに抵抗がなければ、動画配信用のパソコンを自作してしまうのもひとつ。
メーカー品を買うより手間はかかるものの、好きなパーツを自分で選べたり、予算に合わせて組むことができます。
市販のゲーミングPC(BTOパソコン)と自作の比較については、以下の記事でも詳しく解説しているので、興味がある方はあわせてご覧ください。
おすすめの配信用ゲーミングPC
ゲーミングPCを販売している国内主要メーカーの特徴をざっくり整理すると以下の通り。
ドスパラ | 価格は時期によって変動が大きいものの、おおむねコスパ良好。 最短翌日出荷という業界最安レベルの超スピードの納品が大きな魅力。 |
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G-Tune | アフターサポートが24時間365日対応で、チャットやLINEでも相談可。 ゲーミングPCをはじめて買う方や、苦手意識がある方におすすめ。 |
パソコン工房 | プロゲーミングチームや有名ストリーマーとのコラボモデルが人気。 見た目にこだわりたい方にはRGB Buildモデルがおすすめ。 |
フロンティア | 毎週更新されるセールは、業界最安レベルのお買い得品が多数登場。 台数限定のため人気モデルは売り切れには要注意。 |
TSUKUMO | AVerMedia推奨認定パソコンなど、個性に富んだモデルを販売。 見た目の派手さには欠けるが、堅実なPCを探している方におすすめ。 |
SEVEN | i3-12100、i5-12600Kなど他社が扱ってないCPUを選べるのが魅力。 ケースの選択肢も豊富で、こだわりの1台が欲しいなら要チェック。 |
パソコンの知識がほとんどない方には、アフターサポートの強いメーカーがおすすめです。
予算ごとにおすすめのゲーミングPCをまとめているので、あわせてご覧ください。
RTX 3060 Ti以上を推奨
10万円前後で買えるゲーミングPCでも、設定を工夫すればそれなりに配信は可能です。
とはいえカクついた映像では視聴者が離れてしまいますし、ストリーマーとして飛躍することもできません。
配信に力を入れていきたいなら、最低でもRTX 3060、できればRTX 3060 Ti以上のグラボを狙いたいところ。
予算が許すなら、CPUもCore i7やRyzen 7以上を選んでください。
VTuberはRTX 3070以上
アバターを表示しながらVTuberとして配信をするなら、グラボはRTX 3070以上がおすすめ。
筆者の経験上、RTX 3060 Tiでも配信は可能ですが、RTX 3070ならより安定します。
使用するソフトや配信するゲームによって差はあるものの、RTX 3060ではうまく配信できないことが多かったです。
VTuberを目指すなら、予算内でなるべくハイスペックなモデルを選ぶことを強く推奨します。
AVerMedia推奨認定PC
キャプチャーボードでおなじみ、AVerMediaの推奨認定パソコンがTSUKUMOから販売されています。
AVerMediaの人気モデル「Live Gamer HD2 – C988」を標準搭載。
PS4やSwitchなどのコンソールゲームはもちろん、スマホゲームの配信にも活躍します。
CPUやグラフィックカード、メモリなどのスペックも申し分なしで、パソコンゲームの配信はもちろん動画編集などの用途でも使える万能マシン。
Vtuberを目指している方も要チェックなモデルです。
高画質でスムーズなライブ配信を
1080p、60fpsでゲーム実況を配信するとなると、パソコンにも相応のスペックが求められます。
とくにPCゲームを高フレームレートで動かしつつ、配信も高画質を保ちたいなら、機材をケチってはいけません。
パソコン選びに迷っているなら、まずはエントリークラスのゲーミングPCでゲーム実況に挑戦してみることをおすすめします。
配信ソフトや機材の扱いに慣れて、順調に視聴者数も伸びてくれば、高画質での配信を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
予算内で希望に合うパソコンを探して、快適に配信できる環境を整えましょう。