レビュー

Dell S2419HGFレビュー|3万円以下のお手軽ゲーミングモニター

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Dell-S2419HGF

Dellのゲーミングモニター、S2419HGFを買いました。

24インチでリフレッシュレート144Hz、非光沢のTNパネルを搭載したモニターで購入価格は税込26,380円。

いわゆる普通のゲーミングモニターですが、コスパは抜群。

1ヵ月ほど使ってみた感想も含めて、詳しくレビューします。

Dell S2419HGFを買った理由

Dell S2419HGF

今回、Dell S2419HGFを購入したのは、愛用していたMSIの湾曲モニターOptix MAG271CRが壊れてしまったから。

強くぶつけた記憶は一切ないのですが、液晶が割れてしまい使えない状態に。

壊れたモニター

「湾曲モニターは壊れやすい」

という噂は本当だったみたいです・・・つらい。

38,858円で購入したモニターでしたが、MSIに問い合わせたところ修理に3万円以上かかるといわれたので処分を決断。

ゲーム用のモニターはリフレッシュレート240Hzに対応したBenQのZOWIE XL2546もあるのですが、こちらは職場で使用。

自宅用に手ごろなゲーミングモニターを買おうとAmazonを物色したところ、Dell S2419HGFを見つけたという次第です。

モニターの処分は大変

モニターは家電リサイクル法が適用されるため、粗大ごみとして処分できないことを知っていますか?

私は今回はじめて知りました。

近所の家電量販店で相談したところ、4,500円で引き取ってもらえました・・・高い・・・

モニターが壊れてさえいなければ、100円で買い取ってもらえるそうです。

湾曲モニターは二度と買いません。

Dell S2419HGFの基本情報

Dell S2419HGF

前置きはここまでにして、本題に入ります。

Dell S2419HGFがどういったモニターなのか、基本的な情報から順にご紹介します。

主なスペック

ディスプレイのサイズやパネルの種類など、基本的なスペックを表にまとめました。

サイズ24インチ
アスペクト比16:9
解像度1,920×1,080(フルHD)
リフレッシュレート144Hz
輝度350cd/m²
コントラスト比1000:1 / 8000000:1(ダイナミック)
パネルTN
応答速度1ms

ゲーミングモニターに詳しい方なら、スペック表を見るだけで大体のことはイメージがつくことでしょう。

「解像度とかリフレッシュレートとかよくわからない・・・」

という方も多いと思いますので、順に解説します。

視認しやすい24インチ

「大画面でゲームをプレイしたい!」

という方も少なくありませんが、FPSゲームがメインの方なら24インチはベストなサイズといえます。

なぜならFPSゲームは常に画面全体から情報を読み取る必要があり、画面が大きくなるほど視線を動かす距離も大きくなります。

大きなモニターの例
小さなモニターの例

コンマ数秒で勝敗が左右されるFPSゲームの場合、大きすぎる画面はかえって不利なのです。

アクションゲームやMMOPRGなどがメインの方なら、27インチ以上の大きなモニターのほうが迫力を感じられるでしょう。

解像度はフルHD

解像度は一般的なパソコンと同じ、1,920×1,080のフルHD。

WQHDと4Kに対応した高解像度モニターは検証用に持っているので、フルHDで十分と判断しました。

モニターの解像度を上げるほどパソコンのスペックも上げないといけませんし、グラフィックがきれいになるといっても凝視しないと判別できない程度。

とくにFPSゲームがメインの方は、グラフィックの美しさよりフレームレートを優先すべきなので、フルHDモニターがおすすめです。

TNパネルを採用

Dell S2419HGFはTNパネルを採用しています。

モニターのパネルは主に3種類あって、それぞれの特徴を簡単にまとめると以下の通り。

TNIPSVA
メリット240Hzまで対応
応答速度が速い
製造コストが安い
144Hzまで対応
視野角が広い
色の表現がきれい
144Hzまで対応
コントラストが高い
デメリット視野角が狭い
色の表現が苦手
製造コストが高い
応答速度は遅め
視野角が狭い
色の表現が苦手
応答速度が遅い

TNパネルは高いリフレッシュレートを出せるものの、視野角の広さや色の安定性ではIPSパネルに敵いません。

私はVAパネルの湾曲ゲーミングモニターも使っていましたが、色の美しさではIPSパネルが断トツです。

sRGBカバー率約100%

モニターの色域(表示できる色の広さ)をチェックしたところ、sRGBカバー率は98.6%でした。

約100%といっても怒られることはないでしょう。

Dell S2419HGFの色域
ガンマカーブ

色域は十分広いものの、ガンマカーブを見ると少々乱れが目立ちます。

また、出荷状態では輝度がかなり高く、コントラストは浅く設定されていました。

ゲームによって最適な明るさ、コントラストは変わるので、好みに合わせて調整しましょう。

付属品と組み立て

Dell S2419HGFの付属品

付属品はご覧の通りで、非常にシンプル。

ケーブルは電源用とHDMI、USBアップストリームの3本でDisplayPortでつなげたいなら別途ケーブルを用意する必要があります。

接続端子

パソコンとつなげる端子は以下の通り。

入力端子
  • HDMI ×2
  • DisplayPort
  • USB 3.0ダウンストリーム ×2
  • ヘッドフォン
  • オーディオラインアウト

私はDisplayPortでつなげました。

ヘッドフォンやUSBポートを使うには、付属しているUSBアップストリームケーブルをパソコンにつなげておく必要があります。

そのままの状態では使えないので要注意。

組み立ての様子

組み立ては非常に簡単で、各パーツをはめ込むだけ。

ドライバーなどの専用工具も必要ありません。

機械が苦手な方でも苦労せず組み立てられるでしょう。

VESA規格に対応

VESA規格にも対応しているので、モニターアームが使えます。

実際にモニターアームを使用するとこんな感じ。

モニターアームを使用した例

右側にあるのは27インチのカラーマネジメントモニターです。

外観・デザイン

ゲーム用のモニターに見えないほど、とてもすっきりとしたデザインです。

最近のゲーミングデバイスは「とりあえず光らせておけ」とでも言わんばかりに、ビカビカ光るモニターも増えてきました。

その点、S2419HGFはさっぱり光りません。

高さ調整のイメージ
高さ調整のイメージ

高さも調整できますし、角度も変えられます。

角度調整のイメージ
角度調整のイメージ

TNパネルは視野角が狭いので、真正面からモニターを見られるようにセッティングしましょう。

縦位置にした様子

縦位置で使うこともできます。

Dell S2419HGFの特徴的な機能

ここからはDell S2419HGFの特徴についてご紹介します。

リフレッシュレート144Hz

まずは144Hzに対応したリフレッシュレートの高さ。

リフレッシュレートとはつまり、1秒間に何回モニターの画面が切り替わっているかということ。

フレームレートと意味は似ていますが、簡単にご説明すると以下のようなちがいがあります。

  • リフレッシュレート:モニターの表示速度
  • フレームレート(fps):パソコンの処理速度

FPSゲームを有利に立ち回るには、リフレッシュレートとフレームレート、どちらも重要です。

ちなみに、仕様上は144Hzとなっているものの、ゲーム上の画面では120Hz(119.98Hz)となっています。

バトルフィールド5の設定画面

6Hzのちがいなんて肉眼では判別できませんが、実際はもう少し高いのかもしれません。

グラフィック設定を確認

ゲームによっては事前にグラフィック設定を変えておかないと、144Hzで遊べないことがあるため注意してください。

レインボーシックスシージの設定画面
デビルメイクライ5の設定画面

「フレームレートが60以上に上がらない!」

というときはグラフィック設定を確認しましょう。

AMD FreeSyncをサポート

Dell S2419HGFはAMDのFreeSyncに対応しています。

AMD Radeon FreeSyncテクノロジーは、途切れるゲームプレイ、壊れたフレームをなくして、事実上どのフレームレートでも流れるようなアーチファクトフリーなパフォーマンスを発実現します。 次のPCゲーム性能の大躍進をお見逃しなく。

AMD Radeon FreeSync テクノロジー

ものすごくざっくり説明すると、ゲームの映像が滑らかになる技術です。

詳しく知りたい方は引用元のAMD公式サイトをご覧ください。

ただし、FreeSyncを使うためにはAMDのグラフィックカード、Radeonが必須。

MSI Radeon RX570 ARMOR 8G

私はRadeon RX570も持ってはいるものの、メインはGeForce RTX2080なのでFreeSyncを使うことはなさそうです。

GeForceにはG-SYNCという機能がありますが、G-SYNC対応のモニターは総じて値段が高めです。

細かい設定にも対応

輝度やコントラストを変えられるのはもちろん、ゲームに合わせたプリセットも用意されています。

設定画面の例
設定画面の例

モニターの明るさや色合いは好みの問題なので、プレイしやすいように設定しましょう。

Dellのモニターは保証が充実

今回、数あるゲーミングモニターの中からDellを選んだのは、保証が充実していたから。

まず保証期間が3年と長く、一定条件はあるものの、万が一故障したときも無償で代替品を貸してもらえます。

さらに、保証期間内にモニターのドット抜けがひとつでも見つかれば無償交換、という点も安心でした。

ちなみにMSIの場合、モニターのドット抜けは保証対象外。

サポートの対応も微妙だったので、今後MSIのモニターを買うことはないでしょう。

コスパ良好なゲーミングモニター

Dell S2419HGF

DellのS2419HGFを1ヵ月ほど使ってみましたが、ドット抜けなどのトラブルもなく、とても満足しています。

3万円以下で買えるゲーミングモニターの中では、トップクラスのコスパではないでしょうか。

FPSゲームガチ勢の方にはリフレッシュレート240Hzに対応したモニターをおすすめしますが、幅広いゲームをカジュアルに楽しむなら144Hzで十分。

お手軽なゲーミングモニターを探している方は、DellのS2419HGFを候補に入れてみてはいかがですか。

POSTED COMMENT

  1. 通りすがりマン より:

    リサイクル法が適用されたモニタなら無料でメーカーが引き取ってくれますよ。
    そのためにリサイクル代(モニタ価格に含まれてます)を払ってますし。
    ベンキューは申し込んだら送付用の伝票が届くので、あとは梱包して着払いで送るだけです。

    レビュー参考になりました。
    ありがとうございます。

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