Lenovo(レノボ)といえばビジネス用のノートPCを思い浮かべる人も多いですが、ゲーミングPCも「Legion」というブランドを展開。
国内のBTOメーカーにも負けない、コスパの高さが最大の魅力です。
このページでは、レノボが販売するゲーミングPC「Legion」の特徴や注意点について詳しくまとめています。
ゲーミングPCの購入を検討中の方は、ぜひじっくりご覧ください。
レノボのゲーミングPCの特徴
レノボに限らず、どのようなメーカーにも強みと弱みがあります。
主な特徴を整理すると以下の通り。
PC販売で国内シェアNo.1
他社と比べて価格が安い
個性的なケースデザイン
スペックの選択肢が豊富
在庫や出荷目安が不安定
サポートの評判が良くない
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
PC販売で国内シェアNo.1
「レノボといえばThinkPad!」
というイメージを持たれている方はとても多いです。
筆者自身、持ち運び用のノートPCはレノボのIdeaPadを愛用中。
事実として、レノボはグループ合計(NECと富士通も含む)の出荷台数で国内シェアNo.1(2020年第2四半期)に輝いています。
- レノボ/NEC/富士通グループ
- 日本HP
- Dell
2020第2四半期 国内トラディショナルPC出荷台数 – IDC
HPやDellと比べてゲーミングPCの知名度はそこまで高くないものの、ビジネス用途のパソコンでは不動の地位を築いています。
他社と比べて価格が安い
レノボ最大の強みは、なんといっても価格の安さ。
人気のミドルクラス(GTX 1660 SUPER搭載モデル)で他社との価格帯を比較してみました。
メーカー | レノボ | ドスパラ | G-Tune | 日本HP |
---|---|---|---|---|
モデル | Legion T550i | GALLERIA XA7C-G60S | PM-B | OMEN 25L |
CPU | Core i7-10700 | Core i7-10700F | Core i7-10700 | Core i7-10700F |
GPU | GTX 1660 SUPER | |||
メモリ | 16GB | 8GB | 16GB | |
ストレージ | 256GB NVMe SSD 2TB HDD | 512GB NVMe SSD | 256GB NVMe SSD 1TB HDD | 256GB NVMe SSD 2TB HDD |
電源 | 650W 80PLUS GOLD | 650W 80PLUS BRONZE | 500W 80PLUS BRONZE | |
無線LAN | 〇(WiFi 6) | – | 〇(WiFi 6) | |
販売価格 | 120,463円 | 119,980円~ | 129,800円~ | 129,800円~ |
表示価格だけを見るとドスパラが最安に見えますが、騙されないように要注意。
レノボは伝統的に消費税と配送料込みの価格を掲載していますが、その他メーカーはすべて本体価格のみの表示。
つまり消費税と配送料込みで考えると、似たようなスペックでも1~2万円以上の差が出るということです。
パソコンの仕様および金額は時期によって変動します。最新価格は各公式サイトにてご確認ください。
搭載パーツの比較が重要
「安いだけのゲーミングPCはちょっと不安」
と思う人もいると思いますが、きちんとしたパーツを搭載しているのに安いのがレノボのすごいところ。
たとえば国内BTOメーカーが販売するデスクトップタイプのゲーミングPCは、無線LAN非搭載のものがほとんど。
その点、Legionのデスクトップは無線LAN(WiFi 6)を標準搭載。
さらに電源も80PLUS GOLDという上位グレードのパーツを搭載。
他社より豪華なパーツ構成になっているのに価格が安い、という意味不明な現象が起きています。
「少しでも安くレノボのゲーミングPCを買いたい!」
という方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
個性的なケースデザイン
Legionはデスクトップ、ノートともにケースデザインも魅力のひとつ。
好みの問題ではありますが、シンプルながらも個性を感じさせるデザインです。
配線の美しさは期待薄
筆者が以前お借りしたモデルは、デスクトップの裏配線がごちゃついていました。
価格が安い分、配線を整えることにはあまり時間を割いていない模様。
ケースを開けなければ見えないので問題ありませんが、ストレージの増設や電源交換など、後々の改造は少々やりづらそうです。
スペックの選択肢が豊富
Legionはモデルによって複数のスペックが用意されています。
たとえばCPUはCore i5やCore i7を選べたり、GPUもGTX 1650からRTX 3070まで選べるモデルもあります。
仕事でもゲーミングPCを使いたいなら、Office搭載モデルがおすすめ。
予算や用途に合わせて選べるのも魅力です。
細かいカスタマイズは非対応
ドスパラやG-Tune、パソコン工房などの国内BTOメーカーは、注文時にメモリやストレージを増設したり、用途に合わせて細かいカスタマイズが可能です。
しかしながらレノボは注文時のカスタマイズに非対応。
注文時に選べるのは有料サポートや周辺機器の追加程度。
希望にぴったりのスペックが見つからなければ、実物が届いてから自身で改造するしかありません。
パーツの交換や増設で万が一不具合が起きた場合、保証対象外になる恐れがあります。くれぐれも慎重に判断してください。
在庫や出荷目安が不安定
豊富なラインナップが魅力のLegionですが、スペックによって在庫や納期(出荷予定)にバラつきがあります。
モデルによっては在庫が切れていたり、タイミングが悪いと納品まで2ヵ月以上待たされる場合も。
在庫状況は日々変動していて、ほんの数日で復活することもあれば、そのまま販売終了になってしまうモデルもあります。
気になっているモデルの在庫が「残りわずか」になっていたときは、早めの決断をおすすめします。
サポートの評判が良くない
「レノボはアフタサポートが良くない!」
という声がネット上で散見されます。
事実として、エキスパートスタッフによる専用コールセンターは+3,190円(1年間)の有料オプション扱い。
無料の標準保証のままだと、電話先のスタッフが外国人の方でうまく意思疎通できなかった、というケースもあるようです。
パソコンに何かトラブルが起きても、ある程度は自力で対処できるなら気にする必要はありません。
パソコンに苦手意識があったり、周りに頼れる人がいない方には、多少値段が高くてもアフターサポートが24時間365日対応のG-Tuneをおすすめします。
レノボはアフターサポートを削っているからこそ他社より安い、と考えたほうが良いでしょう。
ゲーミングPCのおすすめモデル
ここからはレノボが販売するゲーミングPCのおすすめモデルをピックアップしてご紹介します。
気になるモデルがあれば、ぜひ公式サイトで在庫状況などをチェックしてみてください。
掲載している仕様および価格は記事執筆時点のものです。
Legion デスクトップ
まずはLegionのデスクトップモデル、T550i。
おすすめのスペックは以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-10700 |
GPU | GeForce GTX 1660 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 256GB NVMe SSD 2TB HDD |
価格 | 120,463円 |
いわゆるミドルクラスのスペックで、幅広いゲームを高画質~最高画質で快適にプレイできます。
Apex Legendsやフォートナイトなどのシューターゲームは、中画質程度まで落とせば144以上のフレームレートをキープ可能。
メモリとストレージも必要十分な容量が搭載されているので、ゲーム以外の用途でも活躍します。
予算に余裕があるなら、最新グラボのRTX 3070を搭載したモデルがおすすめです。
Legion ノート
こちらはゲーミングノートのLegion 750i。
おすすめのスペックは以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-10750H |
GPU | GeForce RTX 2060 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
価格 | 175,111円 |
15.6型の薄型ゲーミングノートで、高リフレッシュレートに対応したモニターを搭載しているのが特徴です。
「ゲーミングノートでもFPSゲームを高フレームレートでプレイしたい!」
と考えるなら、これくらいのスペックを狙いたいところ。
実機レビューはRTX 2080 SUPER(Max-Q)搭載のハイエンドモデルですが、気になる方はあわせてご覧ください。
IdeaPad Gaming
続いてご紹介するのはLegionではなく、IdeaPadのGamingエディション。
Legionとはデザインが異なりますが、価格を抑えたモデルが多くなっています。
おすすめのスペックは以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i5-9300H |
GPU | GeForce GTX 1650 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
価格 | 104,029円 |
いわゆるエントリークラスのスペックなので、過度な期待は禁物。
ゲームに合わせたグラフィック設定の調整は必須で、カジュアルにPCゲームを遊んでみたい方におすすめです。
「ゲーミングPCが欲しいけど、極力出費を抑えたい!」
という方は候補に入れてみてはいかがでしょうか。
IdeaCentre Gaming
こちらもLegionではなく、IdeaCentreのGamingエディション。
おすすめのスペックは以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i5-10400 |
GPU | GeForce GTX 1650 SUPER |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB NVMe SSD |
価格 | 93,914円 |
キーボードとマウスもセットで9万円台で買える、というのは業界内でも最安レベル。
こちらもゲーミングPCとしては最小限のスペックなので、最新ゲームを最高画質でサクサク動かすことはできません。
「そこそこの画質でゲームを遊べたらOK!」
という方におすすめの1台です。
コスパでPCを選ぶならレノボ
レノボのゲーミングPC「Legion」は業界内でもトップレベルのコスパを誇りますが、弱点がひとつもないわけではありません。
在庫状況や出荷予定は不安定ですし、標準保証の範囲ではアフターサポートへの過度な期待も禁物。
ゲーミングPCは安いものでも10万円くらいしますし、長く使い続けるものですから、各メーカーの特徴を比較しながら、納得のいく1台を選んでください。
ちなみにレノボでは定期的にセールを実施中。
タイミングが良ければさらにお得に買えます。
セールやキャンペーンの内容は時期によって変動するため、最新情報は公式サイトにてご確認ください。
突然すいません。どこに書けば良いのかわからなかったのでこちらに記載します。
ゲーミングノートPCの購入を検討しております。
勝手ですがアドバイスをお願いしたいです。
下の2機種だとどちらがおすすめでしょうか?
①ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(FA706QR-R7R3070EC)
②Lenovo Legion 760 – ストームグレー
製品番号:82N6008VJP
予算は20万前後までと考えています。
ゲームはApexやフォートナイトをプレイしています。将来的にはもっと色々なゲームもしたいと思ってます。
よろしくおねがいします。
かじおさん
その二つで比較するなら、私はASUSを選ぶと思います。
Legionはモニターの解像度がWQHDなのと、納期がかなり長いのが気になります。
Apexなどがメインならなおさら、モニターはフルHDをおすすめします。