サンワサプライが販売するゲーミングマウス、400-MA112を買いました。
エルゴノミクス形状の右利き用有線マウスで、3,000円台で買える低価格が最大の魅力。
小型・軽量で手ごろな価格のゲーミングマウスを探している方は、ぜひご覧ください。
サンワサプライ 400-MA112の特徴
400-MA112の特徴を整理すると以下の通り。
3,000円台で買える低価格マウス
小型・軽量で扱いやすい
リフトオフディスタンスが長い
1,000Hzはセンサー精度が低下
左右のクリック音がうるさい
スペックや本体デザインなど、順にご紹介します。
基本スペック
400-MA112の主なスペックは以下の通り。
寸法 | 119×64×41.5mm |
---|---|
重量 | 86g(ケーブルを除く) |
センサー | Pixart3360 |
DPI | 最大 12,000dpi |
レポートレート | 最大 1,000Hz |
接続方式 | 有線 |
ボタン数 | 7 |
耐クリック回数 | 8,000万回 |
価格は時期によって変動すると思いますが、筆者はAmazonで3,980円で買いました。
有名メーカーが販売するゲーミングマウスは5,000円以上の商品も多く、3,000円台で買えるのは格安といえるでしょう。
ハイエンドとはいえないスペックですが、カジュアルにパソコンゲームを楽しむには十分なスペックが備わっています。
外観・デザイン
ここからは400-MA112の形状やデザインを見ていきます。
マウス自体は小ぶりですが、パッケージは大きめ。
LogicoolやBenQなどと比べると、サンワサプライのゲーミングマウスは知名度が低いので、パッケージの大きさで目立とうとしているのでしょうか。
マジックテープを開くと、中身が見えるようになっています。
付属品は説明書と本体のみ。
ゲーミングデバイスの説明書は英語表記のみだったり、内容が恐ろしく簡素だったりと、親切とは言えないものも多いです。
その点、さすがはサンワサプライというべきか、すべて日本語でわかりやすくまとまっています。
マウス本体は左右非対称のエルゴノミクス形状。
本体中央にはDPIを変更するボタンが2つ搭載されています。
マウスソールは後方に1つと、前方に2つ。
交換用のソールは付属していません。
サイドボタンは本体左側に2つのみ。
前後から見ると、右手の小指側にわずかに傾いていることがわかります。
パソコンとつなぐためのUSBケーブルは、糸巻タイプのものが使われています。
しっかりとしたケーブルなので、FPSゲームなどをプレイするときはマウスバンジーの活用がおすすめです。
ほかのマウスと比較
サイズと価格帯が似ているRazerのViper Miniと並べてみました。
両者の主なスペックを比較すると以下の通り。
400-MA112 | Viper Mini | |
---|---|---|
寸法 | 119×64×41.5mm | 118.3×53.5×38.3mm |
重量 | 86g | 61g |
DPI | 100~12,000dpi | 200~8,500dpi |
レポートレート | 125/250/500/1000Hz | 125/500/1000Hz |
接続方式 | 有線 | 有線 |
ボタン数 | 7 | 6 |
販売価格 | 3,980円 | 5,280円 |
400-MA112はエルゴノミクス形状ですが、Viper miniは左右対称。
少しでも小さくて軽いマウスが欲しいならViper miniですが、価格で選ぶなら400-MA112がよいでしょう。
側面から見比べてみると、サイドボタンの位置がかなりちがうことがわかります。
筆者の手で試した限り、Viper miniのほうがサイドボタンを操作しやすいと感じました。
Viper miniについて詳しく知りたい方は、以下のレビュー記事もご覧ください。
マウスの持ちやすさ
ゲーミングマウスは欧米の手が大きい方向けに作られているものも多いですが、400-MA112は小ぶりなので手が小さめの方でも操作しやすいです。
筆者の手で試したところ、かぶせ持ちでもしっかりホールドできますが、サイドボタンを頻繁に使うなら、つかみ持ちやつまみ持ちがおすすめ。
滑り止めの加工などはされていないので、手に汗をかきやすい方はこまめにケアしたほうがよさそうです。
いずれも筆者の手で試した感想なので、量販店やPCショップで実機を触ってみることをおすすめします。
操作のしやすさ
400-MA112の左右のボタンは独立しているため、どこをクリックしてもきちんと反応します。
サンワサプライが独自に開発したスイッチを搭載しているようで、仕様上の耐クリック回数は8,000万回。
乱暴に扱わない限り、すぐに壊れるようなことはないでしょう。
ホールドしやすいサイズで軽快に操作できますが、左右のクリック音がカチカチとうるさいのが残念。
どんなマウスも多少のクリック音はしますが、400-MA112はカチカチ音が異様にうるさい。
ヘッドセットをつけてゲームをプレイしていてもクリック音が気になるので、静かなマウスを探している方にはおすすめできません。
専用ソフトウェア
400-MA112の専用ソフトウェアはサンワサプライの公式サイトからダウンロードできます。
対応OSはWindowsのみで、macは非対応なので要注意。
各ボタンに任意の機能を割り当てたり、DPIやレポートレートもカスタマイズできます。
リフトオフディスタンスも調整できますが、筆者が検証した限り、「短い」に変えても結果は変わりませんでした。
こだわりがなければ「自動調整」のままがよさそうです。
RGBライティング
ライティングも専用ソフトウェアから細かく設定可能。
発光するのはロゴとホイールのみ。
色や明るさ、発光パターンなど、自由にカスタマイズできます。
かなり控えめな光り方なので、筆者としては若干物足りなさを感じてしまいます。
ライティング機能を搭載するなら、もう少しロゴマークを大きめにしたほうがよかったのでは。
サンワサプライが販売するゲーミングキーボードと、ライティング設定の同期も可能。
ゲーミングデバイスのライティングにこだわる方は、いろいろいじってみてください。
センサー性能のテスト結果
ここからは400-MA112のセンサー性能をチェックした結果をご紹介します。
検証時のマウスパッドはSteelSeriesのQcK miniを使用しました。
いずれも当サイトで検証した結果です。マウスパッドの材質やマウスとの相性なども影響するため、あくまで参考程度にご覧ください。
マウステスター
レポートレートとDPIを変えてマウステスターを試しました。
テスト結果の見方を簡単に解説すると、グラフ上のポイント(点)が一定間隔であればセンサーの精度が安定しているということです。
ラインから多少外れていても、間隔が一定であれば問題ありません。
ポイントがひとつだけ飛んでいたり、乱れているものはセンサー精度が不安定ということ。
今回は125Hz、500Hz、1,000Hzの3段階で、それぞれ400~3,200DPIに感度を変えてチェックしました。
個体差もあるのかもしれませんが、125Hzと500Hzでは安定していたものの、1,000Hzでは大幅に乱れが発生。
普段使いではとくに問題ないものの、カーソル飛びが発生する恐れがあるため、FPSゲーム・ガチ勢の方にはおすすめしづらい結果となりました。
125Hz
500Hz
1000Hz
リフトオフディスタンス
厚さの異なるプラ板を使用して、マウスのリフトオフディスタンスをチェックしました。
リフトオフディスタンスとは、マウスを何mm浮かすとセンサーが反応しなくなるかを表す距離のことで、短いほど繊細な操作に適しています。
400-MA112のリフトオフディスタンスは2.0mm~と、かなり長いことがわかりました。
当サイトで計測した主なマウスと結果を比較すると以下の通り。
Xtrfy M4 RGB | |
---|---|
Logicool G PRO WL | |
HyperX Pulsefire Raid | |
Finalmouse Ultralight2 | |
BenQ ZOWIE S1 | |
Razer VIPER MINI | |
サンワサプライ 400-MA112 |
専用ソフトウェアにはリフトオフディスタンスの調整機能があるものの、「短い」に設定しても結果は変わりませんでした。
FPSゲームでマウスのテスト
ここからは実際にPCゲームを操作した感想をご紹介します。
先ほどのセンサー性能の検証と同じく、マウスパッドはSteelSeriesのQcK miniを使用。
レポートレートは1,000Hz、DPIは3,200に設定しました。
KovaaK 2.0: The Meta
まずはエイム練習用ソフトとして有名なKovaaK 2.0: The Metaをプレイ。
マップはAscended Tracking v3をチョイス。
マウステスターではセンサーの乱れが見られたものの、実際のプレイで違和感を感じた場面は一度もありませんでした。
小ぶりなサイズでホールドしやすく、動き回る的にもエイムしやすいです。
ケーブルが引っかかるとストレスなので、マウスバンジーの利用をおすすめします。
Apex Legends
続いてApex Legendsをプレイ。
KovaaKと同じく、カーソル飛びなどの不具合もなく軽快に操作できました。
ただ、マウス自体は持ちやすいものの、サイドボタンが微妙に押しづらい。
慣れてしまえば問題なさそうですが、もう少しだけサイドボタンの位置を下げてほしかったです。
サンワサプライ 400-MA112のまとめ
レビューのまとめとして、もう一度400-MA112の特徴をおさらいします。
3,000円台で買える低価格マウス
小型・軽量で扱いやすい
リフトオフディスタンスが長い
1,000Hzはセンサー精度が低下
左右のクリック音がうるさい
センサー精度やクリック音など気になる点はいくつかあるものの、3,000円台で買える小型・軽量なゲーミングマウスとして考えれば決して悪くありません。
Amazonで頻繁に見かける、よくわからないメーカーの格安マウスを買うくらいなら、国内有名メーカーが販売するマウスを買ったほうが安心です。
カジュアルにパソコンゲームを楽しんでいる方やなるべく出費を抑えたい方、はじめてゲーミングマウスを買う方にもおすすめ。
手ごろな価格のゲーミングマウスを探している方は、サンワサプライの400-MA112を候補に入れてみてください。