BenQのゲーミングマウス、ZOWIE EC2を買いました。
世界的に人気なFPSゲーム、CS:GO(Counter-Strike:Global Offensive)のプロゲーマーから絶大な人気を誇るゲーミングマウスの最新モデル。
なぜそんなに人気なのか、実際に各種ゲームをプレイして検証しました。
ワイヤレスへのこだわりがなく、かぶせ持ち派の方はぜひご覧ください。
BenQ ZOWIE EC2の特徴
ZOWIE EC2の特徴を整理すると以下の通り。
CS:GOプロゲーマー使用率No.1
ソフトウェア不要の簡単設定
1,000Hzでも安定のセンサー
かぶせ持ちとの相性抜群
RGBライティングに非対応
CS:GOのプロゲーマーが使用しているデバイスの最新ランキングは以下のツイートをご覧ください。
3割以上がZOWIE EC2を使用しているそうです。
The most used gear used by CS professionals 📊
VERY interesting stuff! pic.twitter.com/3g4DfbFRMH
— Rivalry (@RivalryGLHF) March 30, 2020
2位はLogicool GのPROワイヤレスマウスですが、TOP5のうち4つがZOWIEのマウスというのもすごいです。
基本スペック
ZOWIE EC2の主なスペックは以下の通り。
寸法 | 120×61×40mm |
---|---|
重量 | 90g(ケーブルを除く) |
センサー | 3360センサー |
DPI | 400/800/1600/3200DPI |
レポートレート | 125/500/1000Hz |
接続方式 | 有線 |
ボタン数 | 5 |
耐クリック回数 | 非公開 |
価格は時期によって変動しますが、筆者はAmazonで8,889円で買いました。
そのほかの細かい仕様については公式サイトをご確認ください。
ラインナップ
BenQのZOWIE ECシリーズは、大と中の2サイズ展開。
両者の主なスペックを比較すると以下の通り。
EC1 | EC2 | |
---|---|---|
寸法 | 128×64×43mm | 120×61×40mm |
重量 | 97g | 90g |
搭載されているセンサーやボタン数などは同じなので、手が大きめの方はEC1がおすすめ。
Amazonでは3310センサーを搭載した旧モデルや、CS:GO versionのカラーバリエーションモデルも販売を継続中。
旧モデルは価格が下がっているので、「人気のECシリーズを試したいけど、なるべく出費は抑えたい!」という方は候補に入れてみてください。
外観・デザイン
パッケージはZOWIEブランドでおなじみのデザイン。
黒い箱なので仕方ありませんが、Amazonの倉庫で付いたと思われる指紋のような汚れが目立ちました。
パッケージの裏面に保証書があるので、少なくとも買ってから1年間は箱を捨てないように要注意。
付属品は多言語に対応した説明書とステッカー、交換用ソールとマウス本体。
マウスソールは消耗品なので、交換用が付属しているのは便利です。
マウス本体は人間工学に基づいた右利き専用の形状で、手首をより大きく動かせるように設計されています。
マウスソールは本体前後に1枚ずつ、DPIとレポートレートを切り替えるボタンが底面にあります。
サイドボタンは本体左側に2つ。
すべりどめなどの加工は施されていないものの、操作しづらさは感じません。
前後から見てみると、右手小指側に大きく傾いているのがわかります。
パソコンとつなぐためのケーブルは2m。
糸巻式ではないものの、しなやかに動きます。
それなりにコシのあるケーブルなので、マウスバンジーは必須。
筆者はBenQのZOWIE CAMADEを愛用しています。
ほかのマウスと比較
特徴や価格帯が似ているBenQのゲーミングマウス、ZOWIE S1と比べてみました。
両者の主なスペックを比較すると以下の通り。
ZOWIE EC2 | ZOWIE S1 | |
---|---|---|
寸法 | 120×61×40mm | 126×66×39mm |
重量 | 90g | 87g |
DPI | 400/800/1600/3200DPI | 400/800/1600/3200DPI |
レポートレート | 125/500/1000Hz | 125/500/1000 Hz |
ボタン数 | 5 | 5 |
販売価格 | 8,889円 | 8,110円 |
いずれもセンサーは3360を搭載。
S1は左右対称ですが、EC2はエルゴノミクス形状。
スペックは似ていますが、手に持ったときの感触は大きく異なります。
EC2は高さのピークが中央にありますが、 S1は本体の後方。
手のひらへのフィット感はS1のほうが強いです。
サイドボタンやホイールの位置関係もかなり変わるので、購入前に量販店やPCショップで実機を触れるとベストです。
ZOWIE S1について詳しく知りたい方は、以下のレビュー記事をご覧ください。
マウスの持ちやすさ
筆者の手で試した限り、ZOWIE EC2はかぶせ持ちと相性が良いです。
長時間プレイすると手のひらが蒸れやすいものの、右手へのフィット感が抜群。
つかみ持ち派の方も違和感なくグリップできそうです。
つまみ持ちには少々サイズが大きめに感じます。
いずれも筆者の手で試した感想なので、量販店やPCショップで実機を触ってみることをおすすめします。
操作のしやすさ
ZOWIE EC2はセンターホイールのノッチが固めにチューニングされています。
FPSゲームで武器を交換するときなど、ミスなく正確な操作が可能。
ネットサーフィンや事務作業には少々使いづらいので、あくまでゲーム用途で使いましょう。
また、重量90gと有線マウスとしては重めですが、実際にゲームをプレイすると意外なほど重さを感じません。
グリップしやすい形状と、すべりやすいマウスソールが影響しているのかもしれません。
サイドボタンの位置や押しやすさも絶妙で、さすがはプロゲーマー使用率No.1のマウスです。
ソフトウェア不要
ZOWIE EC2はプラグ&プレイに対応していて、専用ソフトウェアを使わずにマウスの設定をカスタマイズできます。
レポートレートは125、500、1,000Hzの3段階で変更可能。
DPIは4段階で調整できて、それぞれ色で見分けらます。
- 400dpi:赤
- 800dpi:紫
- 1,600dpi:青
- 3,200dpi:緑
パソコンとケーブルをつなげるだけで、万全の状態でゲームをスタートできます。
16,000dpiなどの超高解像度には非対応ですが、フルHD解像度のゲーミングモニターを使用しているなら3,200dpiもあれば十分。
4KモニターでFPSゲームをプレイしている方や、超ハイセンシの方には物足りないかもしれません。
RGBライティングは非対応
最近のゲーミングデバイスはビカビカと光るのが当たり前になりつつあります。
LogicoolやRazer、HyperXなど、有名メーカーが販売する人気マウスの多くがRGBライティングを搭載。
その点、ZOWIE EC2は一切光りません。
SNS映えなど気にせず、とにかくゲームで勝つための機能に特化したマウスです。
センサー性能のテスト結果
ここからはZOWIE EC2のセンサー性能をチェックした結果をご紹介します。
検証時のマウスパッドはSteelSeriesのQcK miniを使用しました。
いずれも当サイトで検証した結果です。マウスパッドの材質やマウスとの相性なども影響するため、あくまで参考程度にご覧ください。
マウステスター
レポートレートとDPIを変えてマウステスターを試しました。
テスト結果の見方を簡単に解説すると、グラフ上のポイント(点)が一定間隔であればセンサーの精度が安定しているということです。
ポイントがひとつだけ飛んでいたり、乱れているものはセンサー精度が不安定ということ。
今回は125Hz、500Hz、1,000Hzの3段階で、それぞれ400~3,200DPIに感度を変えてチェック。
結論として、ZOWIE EC2のセンサーは非常に優秀といえそうです。
125Hz
500Hz
1000Hz
リフトオフディスタンス
厚さの異なるプラ板を使用して、マウスのリフトオフディスタンスをチェックしました。
リフトオフディスタンスとは、マウスを何mm浮かすとセンサーが反応しなくなるかを表す距離のことで、短いほど繊細な操作に適しています。
ZOWIE EC2のリフトオフディスタンスは約0.8mmとなかなか優秀なスコアでした。
当サイトで計測した主なマウスと結果を比較すると以下の通り。
Xtrfy M4 RGB | |
---|---|
Logicool G PRO WL | |
HyperX Pulsefire Raid | |
BenQ ZOWIE EC2 | |
Finalmouse Ultralight2 | |
BenQ ZOWIE S1 | |
Razer DeathAdder V2 | |
Razer VIPER MINI |
明確な基準はありませんが、筆者としてはリフトオフディスタンス1.0mm以下がゲーミングマウスとしての合格ラインと考えています。
FPSゲームでマウスのテスト
ここからは実際にPCゲームを操作した感想をご紹介します。
先ほどのセンサー性能の検証と同じく、マウスパッドはSteelSeriesのQcK miniを使用。
レポートレートは1,000Hz、DPIは3,200に設定しました。
KovaaK 2.0: The Meta
まずはエイム練習用ソフトとして有名なKovaaK 2.0: The Metaをプレイ。
マップはAscended Tracking v3をチョイス。
マウスをホールドしやすい形状で、マウスパッド(SteelSeries QcK mini)とも相性が良いようで、とてもエイムしやすいと感じました。
ただし、マウスをぐりぐり動かしているとケーブルが邪魔になりやすいので、やはりマウスバンジーは必須です。
Apex Legends
続いてApex Legendsをプレイ。
KovaaK 2.0: The Metaと同じく、とても操作しやすいと感じました。
マウスの重さもほとんど気にならず、とにかく手のひらへのフィット感が素晴らしいです。
武器の変更も的確に操作できますし、サイドボタンも押しやすい。
強いて欠点を挙げるなら、かぶせ持ちをしていると手が蒸れやすいです。
手に汗をかきやすい方は、こまめにタオルなどでケアしましょう。
BenQ ZOWIE EC2のまとめ
レビューのまとめとして、もう一度ZOWIE EC2の特徴をおさらいします。
CS:GOプロゲーマー使用率No.1
ソフトウェア不要の簡単設定
1,000Hzでも安定のセンサー
かぶせ持ちとの相性抜群
RGBライティングに非対応
RGBライティング非搭載で、事務作業などの用途では少々使いづらいものの、ゲーミングマウスとしての完成度は非常に高いと感じました。
多くのプロゲーマーから支持されているのも納得です。
CS:GOに限らず、フォートナイトやApex Legends、PUBGなど、FPSゲームが好きな方に強くおすすめします。
ハイスペックな有線ゲーミングマウスを探している方は、BenQのZOWIE EC2を候補に入れてみてください。