かわいくてコンパクトなキーボード、Varmilo 73 Sakura JIS Keyboardを買いました。
真っ黒で地味な見た目のキーボードが多いなか、桜の柄をあしらったデザインが最大の特徴です。
どんなキーボードなのか、ゲーム用途でも使いやすいのかをじっくり検証してみました。
小さくておしゃれなキーボードを探している方は、ぜひご覧ください。
Varmilo 73 Sakuraの特徴
Varmilo 73 Sakura JIS Keyboardの特徴を整理すると以下の通り。
唯一無二のかわいいデザイン
コンパクトで机を広く使える
好みのキースイッチを選べる
安心の日本語(JIS)配列
単色のみのライティング
事務用途では少々不便
今回、キースイッチはCherry MXのシルバー軸を選びました。
スペックや各種機能など、順にご紹介します。
主なスペック
寸法や重量など、基本的なスペックは以下の通り。
キースイッチはVarmiloの静電容量式とCherry MXから選べます。
寸法 | 341×108×35mm |
---|---|
キースイッチ | Varmilo 静電容量式スイッチ Cherry MXメカニカルスイッチ |
重量(ケーブル除く) | 760g |
ケーブル長 | 約1.8m |
レポートレート | 不明 |
Amazonでもいくつかのモデルが販売されていますが、今回は正規代理店の「ふもっふのおみせ」で購入。
送料込みで17,280円でした。
Varmilo 73 Sakura JIS Keyboardの通常価格は15,760円のようですが、シルバー軸を選んだため+1,520円になっています。
軸によって価格、在庫状況が異なります。最新情報は販売サイトにてご確認ください。
Varmiloは中国のキーボードブランド
Varmilo(アミロ)はメカニカルキーボードをメインに販売する中国のブランド。
付属の説明書によると、Varmiloとはエスペラント語のViaとarmiloを組み合わせた「あなただけのデバイス」という意味が込められているそう。
一般的な家電量販店ではなかなか見かけない、デザイン性に富んだキーボードを多数販売しています。
気になる方は公式サイトもあわせてご覧ください。
外観・デザイン
キーボードが入っているとは思えないほど、おしゃれなパッケージ。
30代のおじさんが持ち歩くには少々勇気が必要なほどかわいいです。
中国語は解読できませんが、Keyboard artistと書かれています。
付属品は多言語対応の説明書、交換用キーキャップにキーキャッププラー、ケーブルなど。
説明書が保証書を兼ねているので、紛失しないように注意しましょう。
65%サイズのキーボードなので、見た目がとてもすっきり。
上下左右のカーソルキーはあるものの、テンキーやファンクションキーはありません。
底面には小さめのゴムパッドが4つ。
Windowsキーが桜のマークになっているのもかわいい。
キー配列は一般的な日本語配列(JIS)なので安心。
キートップにはひらがなも表記されています。
側面から見てみると、キートップが段々畑のように並んでいるのがわかります。
あえて平らにしないことで、タイピングしやすくする仕組みです。
着脱式のケーブル
パソコンと接続するためのUSBケーブルもしっかりピンク。
キーボード本体とはUSB Type-Cで接続、パソコン側の端子は一般的なType-A(USB2.0)です。
キーボードを持ち運ぶときや片付けるときなど、ケーブルを取り外せるのは便利。
ただし、頻繁に抜き差ししないようにと説明書に注意書きがありました。
ケーブルが抜けやすくなるリスクがあるようです。
2段階の角度調整
底面の足を立てると、角度をつけられます。
そこそこ高さがあるため、手首が痛くなりやすい方はパームレストの活用がおすすめ。
65%サイズにぴったり合うパームレストはおそらくないため、FILCOのSサイズなど、60%サイズ用で代用するのがよさそうです。
大きさの比較
Varmilo 73 Sakura JIS Keyboardがどれだけコンパクトなのか、ほかのキーボードと大きさを比較してみました。
まずはテンキーありのフルサイズキーボード(Logicool G913)との比較です。
テンキーやファンクションキーがないため、縦幅、横幅ともにコンパクトにまとまっています。
テンキーレスキーボード(Logicool G PRO X)と比較するとご覧の通り。
最後に、さらに小さい60%サイズ(Ducky One 2 Mini)と比較してみました。
60%サイズとのちがいは、カーソルキーとDeleteなどのキーが追加されていること。
とにかく小さいキーボードが欲しいなら60%サイズをおすすめしますが、少々クセが強め。
幅広い用途で使う前提なら、65%サイズのほうが便利です。
交換用キーキャップ
交換用のキーキャップも2つ付属。
真っ白のスペースキーと、桜がプリントされたキーキャップ。
キーキャップを取り外す際に便利な、ピンクのキーキャッププラーも付属。
取り外したいキーに引っ掛けて、ゆっくり引っ張ると簡単に外せます。
桜のキーキャップは左上のESCキーと入れ替えるとかわいいです。
スペースキーはせっかくの桜柄なので、あえて真っ白に交換する理由はなさそう。
CHERRY MX シルバー軸
今回は選べるキースイッチの中からCHERRY MXのシルバー軸(銀軸)を選びました。
CHERRY MXの主なスイッチのスペックをまとめると以下の通り。
銀軸 | 青軸 | 赤軸 | 静音赤軸 | 茶軸 | |
---|---|---|---|---|---|
アクチュエーションポイント | 1.2mm | 2.2mm | 2.0mm | 1.9mm | 2.0mm |
押下圧 | 45g | 50g | 45g | 45g | 45g |
キーストローク | 3.4mm | 4.0mm | 4.0mm | 3.7mm | 4.0mm |
銀軸はアクチュエーションポイントが1.2mmと非常に浅く、ほんの少しキーボードを押し込んだだけでキーが入力されます。
底まで打ち込まずとも反応するため、FPSゲームなどでスピードを重視したい方におすすめ。
キータイプ音は静音赤軸(ピンク軸)と肩を並べるほど静かで、文字で表現するのは難しいですが、シュコシュコ系の音です。
気になる方は実際に聞いてみてください。
「そもそもメカニカルキースイッチって何なの・・・?」
という方は、以下の表をご覧ください。
メンブレン | 格安キーボードやタブレット用のキーボードに多いスイッチ。 ラバー製のパーツが使われていて、グニャグニャとした打鍵感。 ゲーミング用途には不向き。 |
---|---|
パンタグラフ | ノートパソコンや薄型キーボードによく使われているスイッチ。 キーストロークは浅め。 メンブレンよりはしっかりとした打鍵感を得られる。 |
メカニカル | ひとつひとつのキーが独立した機械的なスイッチ。 軸の種類によって打鍵感はさまざま。 性能も耐久性も高いが、価格も高い。 |
静電容量無接点 | 東プレのRealforceなどに採用されているスイッチ。 物理的な接点がなく、静電容量の変化を検知する仕組み。 耐久性抜群で高速タイピングに最適だが、価格も高い。 |
事務作業がメインならメンブレンやパンタグラフでもまったく問題ありませんが、正確性やスピードが重要なパソコンゲームにはメカニカルスイッチがおすすめです。
シンプルなライティング
バックライトはシンプルな単色で、発光パターンは「常時点灯」と「呼吸点灯」の2つ。
専用ソフトウェアのインストールなどは不要で、キー操作だけでライティングを変えられるのは便利です。
動画でご覧いただくと実際の動きがよりわかりやすいです。
バックライトの設定方法は以下の通り。
Fn+→ | 常時点灯と呼吸点灯のモード切り替え |
---|---|
Fn+↑ | スピード/光量アップ |
Fn+↓ | スピード/光量ダウン |
ゲーミングキーボードにありがちなカラフルなライティングには非対応なので、ビカビカと派手に光るキーボードを探している方にはおすすめしません。
また、PageUpとPageDown、CapsLockはライティング設定が適用されない点に要注意。
ライティングをOFFにしてもPageUpは常に光り続けて、PageDownは常にライティングOFFの状態。
実用上はほとんど問題ありませんが、ライティングにこだわる方は気になりそう。
各キーの操作方法
Varmilo 73 Sakura JIS Keyboardはファンクションキーなどが非搭載なので、使いこなすためには各キーの操作方法を覚える必要があります。
幸い説明書は日本語に対応しているため、操作方法は読めば理解できます。
Fn+WinでWindowsキーを無効化できるため、パソコンでゲームをするときは覚えておきましょう。
マクロ機能には対応していません。
各種用途で使用した感想
ここからは実際にVarmilo 73 Sakura JIS Keyboardを使用した感想についてまとめていきます。
メカニカルキーボードにありがちな、キーを斜めから押し込んだときのガタつきや引っ掛かりが一切なく、キーボードとしての完成度は非常に高いと感じました。
ただし、事務用途で使うにはやはりファンクションキーが欲しくなります。
FPSゲームで使いやすい
ApexLegendsやPUBG、フォートナイトなどをプレイしてみたところ、とても使いやすいと感じました。
ファンクションキーやテンキーをFPSゲームで使う場面は少ないですし、横幅が34cmと小さいため、机の上でマウスを広々と使えます。
とくにローセンシを好む方はマウスを動かす範囲が広くなるので、コンパクトなキーボードは相性抜群。
今回はCHERRY MXのシルバー軸を選んだこともあって、ほかの軸と比べてキビキビ動くようにも感じたのも好印象。
コンマ数秒というわずかなちがいですが、その小さな差がバトルロイヤル系ゲームの勝敗を左右するので侮れません。
シュコシュコという控えめなキータイプ音もゲームの邪魔にならず、心地よく感じます。
60%キーボードより便利
コンパクトさでは60%キーボードに敵いませんが、カーソルキーやDeleteキーの有無はゲーム以外の用途で真価を発揮します。
Excelを操作するときやPhotoshopやLightroomなどを起動したときなど、カーソルキーが欲しくなる場面は少なくありません。
文字を入力するときも、Deleteキーは間違いなくあったほうが便利です。
とはいえ一般的な用途という点で、フルサイズキーボードやテンキーレスの優位性が揺るがないのも事実。
「ゲームがメインだけど、ちょっとした事務作業でもキーボードを使いたい!」
という方に65%サイズのキーボードはちょうどよさそうです。
Varmilo 73 Sakuraのまとめ
レビューのまとめとして、最後にもう一度Varmilo 73 Sakura JIS Keyboardの特徴をおさらいします。
唯一無二のかわいいデザイン
コンパクトで机を広く使える
好みのキースイッチを選べる
安心の日本語(JIS)配列
単色のみのライティング
事務用途では少々不便
見た目がかわいいだけかな? と思っていましたが、キーボードとしての基本性能も十分高く、想像以上にいいものでした。
「コンパクトなキーボードが欲しいけど、Ducky One 2 MiniはUS配列だし、やっぱりカーソルキーは必要・・・」
という方にドンピシャでハマりそう。
今回の桜デザインは65%サイズに限らず、テンキーレスやフルサイズ版も販売されているので、幅広い用途で使うならそちらもおすすめ。
かわいくておしゃれなキーボードを探している方は、Varmiloというブランドをチェックしてみてください。
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