レビュー

GALLERIA ZA9R-R38レビュー|4Kもヌルヌル快適なハイエンドマシン

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GALLERIA ZA9R-R38レビュー

ドスパラが販売するゲーミングPC、GALLERIA ZA9R-R38をお借りしました。

機材貸出元:株式会社サードウェーブ

Ryzen 9 5900XとRTX 3080を搭載、4Kでも人気ゲームを快適にプレイできるモンスターマシンです。

ゲームはもちろん、ライブ配信や動画編集も1台でサクサクこなせるハイスペックモデルを探している方は、ぜひじっくりご覧ください。

GALLERIA ZA9R-R38の概要と特徴

GALLERIA ZA9R-R38

GALLERIA ZA9R-R38がどういったパソコンなのか、特徴を整理すると以下の通り。

バトロワゲームが超・高fpsで快適

4Kの高解像度でもサクサク動かせる

1080p・60fpsで高画質配信も余裕

動画編集用パソコンとしても超優秀

USB Type-Cポートがひとつもない

Apex Legendsやフォートナイトなどのゲームで、どれくらいフレームレートを出せるのか知りたい!という方はこちらからご覧ください。

スペック

今回お借りしたモデルの基本スペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPURyzen 9 5900X
GPUGeForce RTX 3080
メモリ16GB(8GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD Gen4
販売価格373,280円(消費税・配送料込)※離島除く

CPUとGPUの細かい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。

CPU-Z
CPU-Z
GPU-Z
GPU-Z

メモリとストレージは必要十分な容量が搭載されていますが、注文時のカスタマイズで増設も可能。

ゲーム以外の用途でもゴリゴリに活躍するハイエンドクラスのパーツ構成です。

パソコンの仕様および価格は時期によって変動します。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

ケース外観

GALLERIA ZA9R-R38

ここからはGALLERIA ZA9R-R38の外観をご紹介します。

ガンメタリックの筐体にブルーのアクセントカラーが映える、おなじみのケースです。

GALLERIA ZA9R-R38

正面から見て左側にはクリアサイドパネルを標準搭載。

電源をONにすると、ケース内部のライティングパーツが映えます。

仕様上の寸法は高さが約480mm、奥行きが約440mm、横幅が約220mm。

ATX規格のケースなのでそこそこ大きいです。

重量も約14kgあるため、パソコンを持ち上げるときは腰を痛めないように気をつけてください。

底面
メッシュパーツ

電源直下のメッシュパーツは取り外しが可能。

構造上、どうしてもほこりがたまりやすい個所なので、掃除しやすいのは便利です。

LEDライティング

LEDライティング

ケース前面と電源ボタンの周辺が青く光ります。

今回お借りしたモデルはCPUクーラーやグラフィックカードも発光します。

ケース内部のライティング

ケースのライティングを変更するには、制御アプリ「Polychrome RGB」のインストールが必要。

BIOSの設定変更も必要になるようで、マザーボードのメーカー(ASUSかASRock)によって設定方法が少し変わります。

アプリのダウンロードや細かい設定方法は、ドスパラの公式サイトをご覧ください。

インターフェイス

ケース前面

ケース前面の主なインターフェイスは以下の通り。

  1. 電源
  2. USB3.2 Gen1 Type-A ×4
  3. ヘッドホン
  4. マイク

USBポートが4つあると、ゲームパッドや外付けストレージなど、さまざまなものを接続できて便利。

コンソールパネルが斜めに設計されているため、パソコンを机の上下どちらに設置しても使いやすいです。

ケース背面

背面の主なインターフェイスは以下の通り。

  1. PS/2 Mini DIN 6ピン
  2. USB3.1 Gen1(Type-A)×6
  3. USB3.1 Gen2(Type-A)×2
  4. ギガビットLANポート
  5. DisplayPort ×3
  6. HDMI ×1

Type-Cに対応したポートがひとつもないので、用途によっては少々使いづらいかもしれません。

また、標準仕様では無線でインターネットにつなげられない点に要注意。

家庭の都合で有線での接続ができない方は、事前に対策を考えておきましょう。

ケース内部

ケース内部

ケース内部はご覧の通り。

マザーボードはASRockのX570 Phantom Gaming4が採用されているようです。

青いケーブルが少々目立つものの、電源をONにするとCPUクーラーのライティングと馴染んで違和感はありません。

ケース内部

必要な方はカスタマイズで光学ドライブの追加も可能。

パソコンでDVDなどを見たい方は検討してみてください。

シャドウベイ
シャドウベイ

2.5インチ×2、3.5インチ×2のストレージを増設できるドライブベイも用意されています。

ケースの拡張性は高いものの、購入後に自身でストレージを追加するのは少々大変。

パソコンの扱いに慣れていない方は注文時にカスタマイズしたほうが無難です。

水冷CPUクーラー

水冷CPUクーラー

CPUクーラーは簡易水冷タイプを標準搭載。

PCケースやCPUクーラーでおなじみのDEEPCOOL社の製品で、ラジエーターサイズは240mm。

4KでCyberpunk 2077のような重いゲームを動かしても、CPU温度は70度台をキープできていました。

ラジエーター

RGBライティングに対応しているので見栄えも抜群。

実際に試してはいませんが、DEEPCOOL社の制御ソフトをインストールすれば、色や発光パターンを変えられると思われます。

グラフィックカード

グラフィックカード

グラフィックカードはトリプルファンの大型タイプを搭載。

GPU-Zの情報によると、ZOTAC製のグラボのようです。

専用のリジッドカードサポートで傾きやグラつきが発生しないよう、がっちりと固定されています。

グラボの交換は少々手間がかかるものの、サポートステイなどを別途買う必要がないのは便利です。

メモリ

メモリ

メモリはヒートシンク非搭載のシンプルなものが2枚(8GB×2)刺さっています。

ゲームがメインなら16GBでメモリ不足を感じる場面は滅多にないものの、動画編集などで必要性を感じたら32GBに増設しても良いでしょう。

ストレージ

M.2 SSDはグラボの裏側にあるため姿が見えませんでした。

標準仕様で1TBと十分な容量が搭載されていますが、ゲームをたくさんインストールしたり、動画素材をたくさん保存したい方はカスタマイズで増設がおすすめです。

電源

電源

電源はSilverStone社製の850W(80PLUS GOLD)が搭載されていました。

NVIDIAの公式サイトによると、RTX 3080搭載マシンの推奨電源は750Wなので多少余裕を持たせているようです。

将来的にグラボのアップデートを想定していたり、予算に余裕があるなら、上位モデルにカスタマイズしても良いでしょう。

GALLERIA ZA9R-R38のベンチマーク

GALLERIA ZA9R-R38

ここからはGALLERIA ZA9R-R38の性能を、各種ベンチマークソフトを使用して数値化していきます。

まずはパソコンの総合的な性能をチェックするPC Mark10を試したところ、強烈なハイスコアをたたき出しました。

PC Mark10

ゲームだけで使うのはもったいないくらいのハイスペックです。

ExcelやWordなどの事務作業、各種クリエイティブ用途もサックサクにこなせます。

計測結果はいずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。

CINEBENCH

R23
R23
R20
R20

主なCPUをCINEBENCH R23のスコアで比較してみると以下の通り。

CINEBENCH R23 スコア比較
Core i7-12700K
21,702
Ryzen 9 5900X
20,911
Core i5-12600K
16,831
Core i7-11700K
13,904
Ryzen 5 5600X
10,132

Intelの12世代CPUはCINEBENCHのスコアが伸びやすいようにチューンされている、という意見もあるため、あくまで参考程度に見たほうがよさそうです。

Fire Strike

Fire Strike

3DMarkのFire Strikeのスコアを比較すると以下の通り。

Fire Strike スコア比較
RX 6800 XT
37,028
RTX 3080
33,421
RTX 3070
29,056
RX 6700 XT
28,497
RTX 3060 Ti
24,661

WQHDや4Kなどの高解像度モニターでも、快適にゲームを動かせるスコアです。

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark

Gen4対応のNVMe M.2 SSDが搭載されていることもあり、素晴らしい転送速度です。

書き出しは若干速度が落ちているものの、実用上気になることはほとんどないでしょう。

一般的なSSD(SATA)やHDDと平均的な転送速度を比較すると、以下の通り。

ストレージの転送速度
NVMe M.2 SSD
(Gen4)
5,000~
NVMe M.2 SSD
3,000
SSD(SATA)
550
HDD
120

オンラインゲーム

定番ベンチマークソフトを、それぞれ4KとフルHD解像度の設定で走らせました。

ゲームによって多少の調整は必要になりそうですが、4Kでも幅広いゲームを快適にプレイできそうです。

FF15

FF15
4K
高品質7392(快適)
フルHD
高品質14312(非常に快適)

FF14 暁月のフィナーレ

FF14 暁月のフィナーレ
4K
最高品質13904(とても快適)
フルHD
最高品質26278(非常に快適)

PCゲームのフレームレート検証

GALLERIA ZA9R-R38

MSIのAfterburnerを使用して、人気ゲームの平均フレームレートを計測しました。

まずはフォートナイトとApex LegendsをフルHD解像度でプレイして、最高画質と低画質、それぞれ試した結果がこちら。

フォートナイト
最高画質152fps
低画質(DX11)374fps
Apex Legends
最高画質203fps
低画質262fps

フォートナイトの低画質はレンダリングモード「DirectX11」で「3D解像度」のみ100%に設定した結果です。

レンダリングモードを「パフォーマンス」に変えると、平均フレームレートは600を超えました。

Apex Legendsはフォートナイトと比べるとやや重いですが、最高画質でも200前後のフレームレートをキープ。

どちらも非常に快適にプレイできます。

そのほかのゲームはすべて最高画質で検証しました。

最高画質での平均フレームレート
Battlefield 204292fps
Call of Duty: Vanguard161fps
Escape from Tarkov78fps
VALORANT363fps
Rainbow Six Siege530fps
モンスターハンターライズ132fps
マインクラフト71fps

Battlefield 2042やタルコフのような重量級FPSゲームは、多少画質を落としたほうが快適です。

マイクラはMODやリソースパックは何も入れず、バニラの最高設定かつ描画距離24チャンクで試した結果です。

レイトレーシング性能

続いてレイトレーシング(DXR)に対応したゲームの平均フレームレートをチェックしました。

ゲームのグラフィック設定はすべて最高に設定しています。

最高画質(DXR ON)での平均フレームレート
Cyberpunk 207763fps
WATCH DOGS LEGION51fps
FARCRY 694fps

さすがはRTX 3080というべきでしょうか。

DXR ONの最高画質でも、ほとんどカクつきを感じることなく快適にプレイできます。

VRゲームの動作検証

Oculus Quest 2を専用ケーブルでつないで、PC用のVRゲームを実際に動かしてみました。

Half-Life: Alyx
Half-Life: Alyx
Beat Saber
Beat Saber

Half-Life: Alyxはグラフィックが重めですが、最高画質でもフレームレートが72から落ち込むことなく快適に動かせました。

Beat SaberはPCを使わずとも動かせる軽いゲームなので、サックサクに動作可能。

ヘッドマウントディスプレイがあれば、VRゲームも快適に楽しめます。

4K解像度での検証

4Kでもフォートナイトなどの平均フレームレートを検証しました。

対応ゲームはDLSS(Deep Learning Super Sampling)をONに設定、最高画質で検証した結果です。

4K・最高画質の平均フレームレート
フォートナイト111fps
Apex Legends122fps
Cyberpunk 2077(DXR ON)62fps

今回検証したゲームは、すべて平均60以上をキープできました。

Cyberpunk 2077のようなストーリーを楽しむタイプのゲームは4Kと相性が抜群。

バトロワ系ゲームを4Kでプレイする人はほとんどいないと思いますが、4Kの最高画質はグラフィックが非常に美しく、まるで別ゲームのように楽しめます。

ゲーム実況の動画配信

ゲーム実況をTwitchでスムーズに配信できるかも検証しました。

配信ソフトは無料で使えるOBS(Open Broadcaster Software)を使用、配信と同時に録画も実施です。

Apex Legendsの配信

Apex Legendsでいろいろ試した結果、以下の設定でスムーズにライブ配信ができました。

OBSのおすすめ設定
ゲームの画質最高
出力解像度1080p(1,920×1,080)
FPS共通値60
映像ビットレート6,000 Kbps
配信エンコーダハードウェア
音声ビットレート128
録画品質高品質、ファイルサイズ中
録画フォーマットmkv
配信後にmp4へ再多重化
録画エンコーダハードウェア

配信中もゲームのフレームレートは170前後をキープ。

ややフレームレートは落ちるものの、高画質でライブ配信をしたい方にもおすすめです。

フレームレートの高さにこだわるなら、ゲームの画質を落としたほうが良いでしょう。

配信するゲームによってCPUやGPUの負荷は変わります。ゲームに合わせて設定を工夫する必要があります。

アバター表示でも配信が可能

FaceRigを使用

FaceRigを使用してアバターを表示させながら配信を試したところ、こちらも最高画質のままトラブルなく配信・録画ができました。

フレームレートは120前後にまで落ちるため、さすがにゲームの画質は落としたほうがよさそうです。

Webカメラなどの配信機材を整えれば、PC1台でVTuberとしてゲーム実況の配信も可能です。

アバターを表示するソフトや配信するゲームによってPCの負荷は変わります。

クリエイティブ用途の動作検証

GALLERIA ZA9R-R38

続いて動画や写真の編集など、クリエイティブ用途でも快適に使えるかを検証しました。

ゲーム以外の用途でもサックサクです。

Premiere Proで動画編集

Premiere Pro

まずはAdobeのPremiere ProでYoutube動画の編集を試しました。

動画素材をカットしてつなげたり、テロップや効果音を加える程度の編集なら、処理の遅延を感じることはまったくありません。

After Effectsで演出を加えたり、4K動画の編集を視野に入れているなら、メモリは32GBにカスタマイズしたほうが快適度がアップします。

どの程度動画編集に力を入れるかによって判断してください。

4K動画の書き出し

参考までに、4K動画の書き出し時間を計測しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264(Youtube 1080p FHD)4:22
H.264(Youtube 2160p 4K UHD)4:14

一般的な薄型ノートパソコンだと40分以上かかることもザラなので爆速です。

動画編集マシンとしても、抜群に優秀です。

LightroomでRAW現像

Lightroom

デジカメで撮影したRAWデータの書き出し速度もチェックしてみました。

有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚をLightroomで書き出したところ、かかった時間は1分12秒でした。

主なCPUと結果を比較したグラフはこちら。

CPU別 RAW現像の処理速度
Ryzen 9 5900X
1:12
Ryzen 7 5800X
1:13
Ryzen 5 5600X
1:18
Core i9-11900K
1:35
Core i7-11700
1:58

当サイトで検証してきた限り、Lightroomの書き出しはIntelよりAMDが速いです。

ゲーム向けのPCではありますが、プロカメラマンが業務用途でも十分使える性能の高さです。

Lightroomの書き出し条件は以下で統一しています。

Lightroomの書き出し条件
画像形式JPEG
画質100
カラースペースsRGB
画像のサイズ未調整(撮影データそのまま)
解像度350
メタデータすべてのメタデータ
(人物情報や撮影場所の情報は削除)

ライブ配信や動画編集もサクサク快適

GALLERIA ZA9R-R38

レビューのまとめとして、GALLERIA ZA9R-R38の特徴をおさらいします。

バトロワゲームが超・高fpsで快適

4Kの高解像度でもサクサク動かせる

1080p・60fpsで高画質配信も余裕

動画編集用パソコンとしても超優秀

USB Type-Cポートがひとつもない

用途がフルHDモニターでゲームを動かすだけなら、完全にオーバースペックです。

高解像度モニターで最新ゲームのグラフィックを堪能したい方や、配信や動画編集にも全力で取り組みたい方にとっては、非常に心強い相棒になってくれることでしょう。

なかなか勇気のいる価格帯ですが、記事執筆時点では48回まで分割手数料が無料になるキャンペーンを実施中。

ハイエンドスペックのPCを探している方は、GALLERIA ZA9R-R38を検討してみてはいかがでしょうか。

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