レビュー

GeForce RTX 4070 Tiレビュー|Core i7-13700Fで性能を検証

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Core i7-13700FとRTX 4070 Tiのベンチマーク

PalitのRTX 4070 Ti GameRock Premiumを購入しました。

CPUはCore i7-13700Fを使用し、定番ベンチマークや人気ゲームでRTX 4070 Tiの性能を検証した結果について詳しくまとめています。

メインPC用のグラボとして購入したのですが、とても気に入っています。

グラフィックカードの買い替えやRTX 4070 Tiを搭載したゲーミングPCの購入を検討している方は、ぜひご覧ください。

PalitのGeForce RTX 4070 Ti

Palit GeForce RTX 4070 Ti GameRock Premium

今回購入したRTX 4070 TiはPalitのGameRock Premium。

ドスパラのネットショップで154,000円(送料込)でした。

下位モデルのGamingProとの価格差が5,000円ほどだったので、上位モデルをチョイス。

RTX 4090ほどの人気はないようで、売り切れる気配もなく普通に買えました。

まずはグラフィックカードのデザインやスペックなど、基本的な情報からお伝えします。

主なスペック

Palit RTX 4070 Ti GameRock Premium 12GB

まずは主なスペックを表にまとめました。

Palit RTX 4070 Ti
GameRock Premium 12GBのスペック
ビデオメモリ12GB(GDDR6X)
CUDAコア7,680
コアクロック2,310MHz(ベースクロック)
2,790MHz(ブーストクロック)
メモリバス幅192bit
メモリスピード21Gbps
占有スロット3.2
補助電源16ピン ×1
出力端子HDMI 2.1 ×1
DP1.4a ×3
サイズ328.9×137.0×64.4mm

Palitに限らず、発売時の価格はおおむね14~15万円前後といったところ。

アメリカで800ドルの製品が日本で15万円になるのは、一体どういう計算なのか私にはわかりません。

GPU-Zの結果は以下の通り。

GPU-Z

もっと詳しいスペックを知りたい方は、Palitの公式サイトをご確認ください。

デザインや付属品

RTX 4070 Tiのパッケージ

10万円クラスのグラボは箱も大きく、梱包もしっかりしています。

巨大なバックプレート

バックプレートは金属製で高級感がたっぷり。

3.2スロット占有と分厚く、横幅も328.9mmあるため、ケースに入るかは事前に要確認です。

ケースとの干渉問題

ケースの仕様上は問題なくとも、たとえばケース前面に簡易水冷のラジエーターを設置している場合、干渉してしまう恐れがあるため注意してください。

デュアルBIOSのスイッチ

デュアルBIOSにも対応しており、バックプレート側にあるスイッチで簡単に切り替えが可能。

  1. Performance Mode
  2. Silent Mode

今回はすべて「Performance Mode」で計測しましたが、ヒートシンクが巨大ゆえに冷却性能に余裕があるのか、事務作業程度ならファンは一切回らず。

ゲーム起動中の静音性もすばらしく、オープンフレームケースで丸出しの状態で使っていても、ファンの回転音はほとんど気になりません。

Silent Modeを使用しなくとも静かで快適です。

キラキラなライティング

キラキラなデザインには若干抵抗もありましたが、実際に手に取ってみると意外と悪くありません。

補助電源

補助電源は16pin×1を使用。

筆者は12VHPWRに対応した電源をまだ購入していないため、付属のアダプターを使用して8pin×2を接続しました。

アダプター

実際にグラボに接続するとアダプターが前面に飛び出るため、ケースの横幅に余裕がないと、アダプターに余計な負荷をかけてしまう恐れがあります。

アダプターの使用例

多少折れ曲がる程度なら問題ないと思いますが、少し前にRTX 4090の発火問題が騒がれていたこともあり、なるべく負荷をかけないように工夫したほうがよさそうです。

RGB制御用のケーブル

こちらはグラボとマザーボードをつなげて、RGBライティングを制御するための専用ケーブル。

Palitの専用ソフトウェア「ThunderMaster」をインストールしなくとも、マザーボード側から一括で制御できます。

ライティングの例

ケースファンや簡易水冷クーラーなど、ほかのRGB対応パーツと連結もできるため、ケース全体のライティングをひとつの制御ソフトで管理できるのはすごく便利です。

複数の制御ソフトが存在すると競合してトラブルを引き起こす可能性が高いため、今回はマザーボードの制御ソフトでライティングを管理しました。

組み立て式のグラボステー

組み立て式のグラボステーも入っていました。

ケースやマザーボードにグラボを支える機能がない場合、活用したほうが良いでしょう。

上位モデルと比較

PalitのGameRockシリーズ

PalitのGameRockシリーズで、RTX 4090~RTX 3080の主なスペックを比較すると以下の通り。

主なGPUのスペック比較
409040804070 Ti3090 Ti3080
CUDAコア16,3849,7287,68010,7528,960
クロック2,235~
2,610MHz
2,205~
2,640MHz
2,310~
2,790MHz
1,560~
1,890MHz
1,260~
1,815MHz
メモリタイプGDDR6X
ビデオメモリ容量24GB16GB12GB24GB12GB
メモリバス幅384bit256bit192bit384bit384bit
消費電力450W340W285W460W390W
推奨電源1000W850W750W1000W850W

RTX 4070 TiのCUDAコアやメモリバス幅を見ると、RTX 3080より少なくなっているのがわかります。

しかしながらクロック数は大幅にアップしており、さらに消費電力も下がっているのが大きな魅力。

今回筆者はRTX 3080からアップグレードしたくてRTX 4070 Tiを購入しましたが、とても満足しています。

弟分にあたるRTX 4070やRTX 4060 Tiも購入して、同じように性能面を詳しく検証しました。

あわせてご覧いただくと、それぞれのちがいがわかりやすいです。

RTX 4070 Tiのベンチマーク結果

ケースに設置した例

ここからは定番ベンチマークソフトをはじめ、各種ゲームでRTX 4070 Tiの性能を細かくチェックしていきます。

検証環境は以下の通り。

検証用PCのパーツ構成
CPUIntel Core i7-13700F
CPUクーラーDeepCool AK500
マザーボードASUS TUF GAMING Z690-PLUS D4
メモリDDR4-3200 16GB(8GB×2)
電源DeepCool PQ850M(GOLD)
ケースDeepCool CH510 WH

BTOで販売される製品を想定して、メモリはDDR4-3200 16GB(8GB×2)を使用し、Core i7-13700Fの最大消費電力を65Wに制限。

パーツ構成によってスコアに多少の差が出るため、あくまで参考程度にご覧ください。

RTX 3090 TiやRadeon 7000シリーズは未所持のため比較していません。

3D Markのスコア

3D Mark

まずは超定番、3D Markの各種ベンチマークを試した結果をご紹介します。

RTX 4090とRTX 4080は、以前ELSAさんにお借りした「INNO3D ICHILL X3シリーズ」で計測した際のデータを参考までに掲載しています。

Time Spy

Time Spyのスコア比較
RTX 4090
33,872
RTX 4080
27,644
RTX 4070 Ti
21,779
RTX 3080
16,953
RTX 3070
14,234
RTX 3060 Ti
12,451

Time SpyはAPIにDirectX 12を使用。

RTX 3080と比べると、28%ほどスコアが上がっています。

Fire Strike

Fire Strikeのスコア比較
RTX 4090
57,024
RTX 4080
50,940
RTX 4070 Ti
44,042
RTX 3080
38,156
RTX 3070
32,669
RTX 3060 Ti
28,955

Fire StrikeはAPIにDirect X11を使用。

RTX 4090の異様なまでの強さが際立ってしまっていますが、RTX 4070 Tiも素晴らしいスコアを叩き出しています。

Speed Way

Speed Wayのスコア比較
RTX 4090
9,943
RTX 4080
7,154
RTX 4070 Ti
5,422
RTX 3080
4,462
RTX 3070
3,474
RTX 3060 Ti
3,006

Speed Wayは最新APIのDirectX 12 Ultimateに対応。

こちらもなかなかのハイスコアです。

定番ベンチマークのスコア

FF15

続いてFF15とFF14の定番ベンチマークをフルHDの最高設定で試しました。

FF15

FF15(FHD、高品質)の比較
RTX 4070 Ti
19,673
RTX 3080
16,840
RTX 3070
13,907
RTX 3060 Ti
12,124
RTX 3060
9,458

RTX 4070 Tiは4Kの高品質でも8,955(快適)という結果に。

グラフィックの重いゲームも、4Kの最高画質でそこそこ動かせるパワーがあります。

FF14

FF14(FHD、最高品質)の比較
RTX 4070 Ti
35,799
RTX 3080
32,151
RTX 3070
29,400
RTX 3060 Ti
27,635
RTX 3060
23,252

FF14はグラフィックがそこまで重くないため、4Kの最高品質でも16,429(非常に快適)という結果でした。

人気ゲームのフレームレート

フォートナイト

ここからは実際に人気ゲームをフルHD解像度(1,920×1,080)でプレイして、フレームレートの平均値を算出しました。

今回検証したのは以下の通り。

  1. フォートナイト
  2. Apex Legends
  3. VALORANT
  4. Rainbow Six Siege
  5. CoD:MW2

それぞれ順にご紹介します。

ゲームのシーズンやドライバのバージョンなどによって差が出る場合もあります。

フォートナイト

フォートナイトはリプレイ機能を使用し、近接での撃ち合い中のシーンを含む、同一場面の平均フレームレートを計測した結果です。

新しい設定項目

DirectX12と11では、アンチエイリアスを「TSR 最高」に設定し、解像度は「ネイティブ」で検証しました。

フォートナイト(FHD DX12 最高画質)の比較
RTX 4070 Ti
89
RTX 3080
71
RTX 3070
58
RTX 3060 Ti
51
RTX 3060
41

DirectX12の最高画質はレイトレーシングをOFFに設定。

チャプター4でグラフィックが大幅にアップデートされたこともあり、非常に重いです。

なお4Kでプレイする場合は「テンポラル スーパー解像度」を推奨(50%)に設定するのがおすすめ。

テンポラル スーパー解像度の設定

今回試した限り、4Kの最高画質でも平均フレームレートは80前後。

さらにレイトレーシングをONにしても、平均値は60前後をキープできていました。

ヌルヌルとは言えませんが、RTX 4070 Tiなら超・高画質でもフォートナイトを楽しめます。

フォートナイト(FHD DX11 最高画質)の比較
RTX 4070 Ti
173
RTX 3080
144
RTX 3070
119
RTX 3060 Ti
104
RTX 3060
80

DirectX11の最高画質では平均値が170まで伸びました。

144Hzや165HzのフルHD解像度モニターでプレイするなら、最高画質のままでも快適に楽しめそうです。

フォートナイト(FHD DX11 競技設定)の比較
RTX 4070 Ti
351
RTX 3080
302
RTX 3070
246
RTX 3060 Ti
213
RTX 3060
165

競技設定では平均値が350まで伸びます。

ただし、場面によってフレームレートが大きく変動するため、フレームレートの上限を240に設定してプレイするなら、パフォーマンスモードをおすすめします。

フォートナイト(FHD パフォーマンス 競技設定)の比較
RTX 4070 Ti
656
RTX 3080
610
RTX 3070
579
RTX 3060 Ti
563
RTX 3060
497

パフォーマンスモードでは平均値が600を超えました。

上限を240に設定すると、ほとんど240から落ちることはありません。

Apex Legends

Apex Legendsは射撃訓練場でバンガロールのウルトにグレネードを重ねて、前後の平均値を計測しました。

実際のマッチでは+20~30程度は平均値が伸びるため、あくまで比較用の数値としてご覧ください。

Apex Legends(FHD 最高画質)の比較
RTX 4070 Ti
200
RTX 3080
140
RTX 3070
118
RTX 3060 Ti
97
RTX 3060
80

RTX 4070 Tiなら最高画質でもサックサクに楽しめます。

4Kの最高画質でカジュアルマッチを試したところ、平均値はおおむね140前後をキープ。

撃ち合い中などは瞬間的に100前後まで落ちる場合もありましたが、4K144Hzのハイエンドモニターでプレイしたい方にもおすすめです。

Apex Legends(FHD 低画質)の比較
RTX 4070 Ti
293
RTX 3080
273
RTX 3070
272
RTX 3060 Ti
255
RTX 3060
190

低画質ではフレームレートの上限である300にほぼ張り付きました。

競技シーンを目指すようなガチ勢の方でも十分納得できる性能です。

VALORANT

VALORANTはプラクティスのスパイク解除モードで検証。

スパイクラッシュなどを実際にプレイすると、場面によって平均値が50~100程度落ちると考えてください。

VALORANT(FHD 最高画質)の比較
RTX 4070 Ti
646
RTX 3080
629
RTX 3070
585
RTX 3060 Ti
588
RTX 3060
559

グラフィックが軽く、CPU依存度の高いゲームということもあり、あまり大きな差は生まれず。

CPUがしっかりしたものであれば、グラボはRTX 3060でも十分です。

Rainbow Six Siege

レインボーシックスシージはベンチマークモードで検証した結果です。

Rainbow Six Siege(FHD 最高画質)の比較
RTX 4070 Ti
669
RTX 3080
632
RTX 3070
564
RTX 3060 Ti
502
RTX 3060
418

このゲームも実際のマッチではフレームレートが50~100程度落ちると考えてください。

CoD:MW2

CoD:MW2もゲーム内のベンチマークモードで計測。

CoD:MW2(FHD 極限設定)の比較
RTX 4070 Ti
176
RTX 3080
133
RTX 3070
110
RTX 3060 Ti
95
RTX 3060
77

このゲームはベンチマークの結果と実際のマッチであまり差が出ません。

RTX 4070 TiならWarzone 2.0やDMZモードも、画質を落とすことなく快適にプレイ可能です。

レイトレーシング性能

レイトレーシング対応ゲームの平均フレームレートも検証しました。

今回検証したのは以下の通り。

  1. WATCH DOGS LEGION
  2. FARCRY6
  3. Forza Horizon 5

Cyberpunk 2077はベンチマークモードのバラつきがあまりに多いため、今回は比較から除外。

フルHDのウルトラ画質、レイトレーシングON(DLSS OFF)で平均フレームレートはおおむね110前後、4KはDLSS 自動で平均60前後をキープできていました。

RTX 4070 Tiならグラフィックの重いレイトレ対応ゲームも快適に動かせます。

WATCH DOGS LEGION

数あるレイトレ対応ゲームの中でも極めて重いWATCH DOGS LEGIONは、ベンチマークモードを使用。

DLSSはデフォルトの品質に設定した状態です。

WATCH DOGS LEGION(FHD 最高画質 DXR ON)
RTX 4070 Ti
101
RTX 3080
90
RTX 3070
72
RTX 3060 Ti
62
RTX 3060
54

RTX 4070 Tiなら画質を落とすことなくサクサク楽しめます。

FARCRY6

FARCRY6もゲーム内のベンチマークモードで計測。

FARCRY6(FHD 最高画質 DXR ON)
RTX 4070 Ti
128
RTX 3080
119
RTX 3070
99
RTX 3060 Ti
90
RTX 3060
82

そこまでグラフィックが重くないということもあり、RTX 3060クラスでも十分快適に動かせます。

Forza Horizon 5

Forza Horizon 5もゲーム内のベンチマークモードで検証しました。

Forza Horizon 5(FHD 最高画質 DXR ON)
RTX 4070 Ti
153
RTX 3080
112
RTX 3070
98
RTX 3060 Ti
90
RTX 3060
78

参考までに4Kの最高画質でも試したところ、94fpsという結果でした。

高解像度でも快適にプレイできそうです。

ゲーム実況・ライブ配信

Apex Legendsの配信

最後にOBSを使用して、Twitchで配信を試しました。

CPU、GPUともに余裕があるため、Apex Legendsであれば最高画質のまま快適に配信・録画が可能。

配信中もフレームレートは260~270あたりをキープしていました。

OBSのおすすめ設定
ゲームの画質最高
出力解像度1080p(1,920×1,080)
FPS共通値60
映像ビットレート6,000 Kbps
配信エンコーダハードウェア(NVENC)
音声ビットレート128
録画品質高品質、ファイルサイズ中
録画フォーマットmkv
配信後にmp4へ再多重化
録画エンコーダハードウェア(NVENC H.264)

RTX 4000シリーズはAV1エンコーダを利用できるのが特徴のひとつ。

OBSのエンコード設定

AV1で録画したデータはH.264より高画質でデータ容量も軽くなるため、配信を常に録画しておきたい方には強力なツールです。

しかしながら画質面で劇的な差は実感しづらく、録画後のデータが扱いやすいH.264のままでもとくに問題はないように思います。

AV1の録画データはPremiere Proで読み込めず、Microsoftが無償提供する「AV1 Video Extension」などをインストールしないと、再生すらできないため要注意。

どのエンコードを使用するかは、配信の頻度や用途に合わせて判断してください。

ゲーム起動中の消費電力

ワットチェッカーを使用して、FF15のベンチマークソフト起動中の消費電力を計測しました。

消費電力の平均値
RTX 4070 Ti
397W
RTX 3080
485W
RTX 3070
412W

これはグラボ単体の消費電力ではなく、システム全体の消費電力です。

今回計測した限り、RTX 3070を若干下回る程度でした。

性能はRTX 3080より高いのに、消費電力はRTX 3070と同等レベル、という素晴らしいワットパフォーマンスです。

ただし、これは65Wに制限したCore i7-13700Fで計測した場合の消費電力。

電力制限を解除したCore i7-13700KとRTX 4070 Tiで同様に計測したところ、消費電力は497Wまで上がっていました。

65W制限のCore i7-13700Fであれば、電源容量は750~850Wあたりで十分。

Core i7-13700Kをフルパワーで使用するなら、1000Wあたりを積んでおくと安心といえそうです。

電源容量は消費電力の2倍を目安に選ぶのがセオリーですが、2倍を下回っていても問題はありません。

電力制限をかけた場合

Power Limit

AfterburnerでグラボのPower Limit(電力制限)を調整すると、どの程度ゲームのフレームレートに影響が出るかを検証しました。

CoD:MW2のベンチマークモードを試した結果は以下の通り。

CoD:MW2(FHD 極限設定)平均fps
100%
176
85%
177
70%
174
50%
169
35%
142

35%まで電力を制限すると、フレームレートが20%程度ダウン。

さすがにここまで下げるのはやりすぎと思われます。

ワットチェッカーでベンチマーク中の消費電力を計測した結果がこちら。

CoD:MW2(FHD 極限設定)消費電力
100%
336W
85%
328W
70%
330W
50%
305W
35%
267W

70%まではあまり目立った変化がないものの、50%では消費電力が10%ほどダウン。

電力制限をかけても性能が急激に落ちるわけではないため、多少チューニングしたほうがコスパ良くPCゲームを楽しめるということになります。

今回はPower Limitを調整しただけの簡単設定ですが、細かく設定を詰めていけば、もう少し効率を上げられるかもしれません。

Afterburnerなどの外部アプリによる調整は不具合が起きるリスクもあります。何が起きても自己責任ですので、心配な方は手を出さないほうがいいです。

おすすめのBTOパソコン

Core i7-13700とRTX 4070 Tiを搭載したBTOパソコンをピックアップしました。

ゲーミングPCを選ぶときは、基本的なスペックと価格だけでなく、アフターサポートや納期、支払方法なども総合的に比較して選ぶことをおすすめします。

掲載している仕様および価格は記事執筆時点の情報です。最新情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。

フロンティア

フロンティア

激安のセール品が魅力のフロンティアは、RTX 4070 Ti搭載モデルも安さが抜きんでています。

主なスペック
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700F
GPURTX 4070 Ti
メモリDDR4-3200 32GB(16GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD
販売価格276,100円~(消費税・配送料込)

電源は850W(GOLD)で、マザーボードはB760チップセットを採用。

メモリはDDR5ではなくDDR4とはいえ、32GB(16GB×2)搭載でこの価格はあまりにも激安です。

フロンティアのセールは毎週価格とラインナップが変わるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

また、最終確認画面まで行かないと送料が加算されないため、1円でも安く買いたい方は少々注意が必要です。

STORM

PG-XWH40Ti

STORMでは白いケースを採用したおしゃれなモデルが販売中。

主なスペック
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700
GPURTX 4070 Ti
メモリDDR4-3200 32GB(16GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD
販売価格295,200円~(消費税・配送料込)

STORMオリジナルの白い簡易水冷クーラー(240mmラジエーター)を標準搭載。

ポンプヘッドにCPU温度が表示されるように、制御ソフトなどが初期段階でインストールされているそう。

ケースは拡張性とエアフローに優れたPhanteks製で、RGBファンを4台標準搭載。

見た目のカッコよさと搭載パーツの豪華さを考えれば、なかなか素晴らしいコストパフォーマンスです。

TSUKUMO

G-GEAR GA7J-C230/B

こちらはツクモが販売するG-GEARの最新モデル。

主なスペック
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700F
GPURTX 4070 Ti
メモリDDR4-3200 16GB(8GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD
販売価格297,899円~(消費税・配送料込)

マザーボードはASRock B660 PRO RSを採用し、ASUS製の光学ドライブや12VHPWR対応の1000W(GOLD)電源を標準搭載。

他社と比べるとケースのデザインはやや地味ですが、ギリギリ30万円で買えるのはなかなかお得。

見た目にこだわらないなら、コスパの良い1台といえそうです。

ドスパラ

GALLERIA XA7C-R47T

こちらはドスパラが販売するGALLERIA XA7C-R47T。

主なスペック
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700F
GPURTX 4070 Ti
メモリDDR4-3200 16GB(8GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD
販売価格309,980円~(消費税・配送料込)

電源は750W(GOLD)で、マザーボードはB760を採用。

期間限定のキャンペーンを活用すると、ポイント還元で実質的な負担額は30万円を切るため、非常にお得です。(1/13時点の情報です)

GALLERIAも価格の変動が激しいため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

パソコン工房

LEVEL-R779-LC137-ULX

こちらはパソコン工房のLEVEL∞(インフィニティ)。

主なスペック
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700
GPURTX 4070 Ti
メモリDDR5-4800 16GB(8GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD Gen4
販売価格328,700円~(消費税・配送料込)

CPUは「F」つきではない無印のCore i7-13700で、マザーボードはZ790チップセット、メモリもDDR5-4800を採用。

電源も850W(GOLD)と余裕があります。

ケース内部は見えないものの、おしゃれな新型ケースを採用しているのも魅力です。

パソコンショップセブン

ZEFT Gaming PC

こちらはパソコンショップセブンのZEFT Gaming PC。

主なスペック
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700F
GPURTX 4070 Ti
メモリDDR4-3200 16GB(8GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD
販売価格340,780円~(消費税・配送料込)

無線LANや光学ドライブを標準搭載し、ツクモと同じくマザーボードはASRock B660M Pro RSを採用。

ケースやマザーボードも選ぶことができる、カスタマイズの幅広さが最大の魅力。

価格がやや高めでも、こだわりの1台が欲しい方におすすめです。

日本HP

OMEN 25L

こちらは日本HPが販売するOMEN 25Lの最新モデル。

主なスペック
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700F
GPURTX 4070 Ti
メモリDDR5-5200 16GB(8GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD(Gen4)
販売価格396,000円~(消費税・配送料込)

中身の見えるおしゃれなケースをはじめ、RGBライティングに対応したCPUクーラーやメモリを標準搭載。

記事更新時点だとコスパはやや微妙ではあるものの、そのうち価格を抑えたキャンペーンモデルが登場すると思われます。

各種クーポンの活用で業界最安レベルで買えることもあるため、気になる方はこまめにチェックすることをおすすめします。

G-Tune

G-Tune EP-Z

最後にマウスコンピューターが販売するG-Tune EP-Z。

主なスペック
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700KF
GPURTX 4070 Ti
メモリDDR5-4800 32GB(16GB×2)
ストレージ1TB NVMe SSD(Gen4)
販売価格423,100円~(消費税・配送料込)

マザーボードは最上位のZ790チップセットし、CPUはオーバークロックに対応した「K」つき。

さらに360mmラジエーターの簡易水冷や、光学ドライブも標準搭載。

豪華なパーツ構成ではありますが、40万円越えはさすがに高すぎるように感じます。

マウスコンピューターも時期によって価格が変動するため、気になる方はセールやキャンペーンなどをこまめにチェックすることをおすすめします。

RTX 4070 Tiのレビューまとめ

PalitのRTX 4070 Ti

今までRTX 3080を使用していた筆者にとって、RTX 4070 Tiは省電力なのにパワーアップという、まさに求めていた性能で大満足。

玄〇志向のRTX 3080はファンの騒音がとにかく不快で、PalitのGameRock Premiumはゲーム起動中もほぼ無音で素晴らしく快適です。

もう少し価格を抑えてくれれば、という気持ちは捨てきれないものの、納得感があるので後悔はありません。(ドル円の計算どうなってんだ

RTX 4090や4080ほどの性能は必要ないけど、DLSS3やAV1に対応した最新GeForceが欲しい!という方にとって、RTX 4070 Tiはベストな存在といえそうです。

予算と用途に合わせて、納得できるスペックを選んでください。

動画では4Kで実際にゲームを動かしている様子もまとめているので、あわせてご覧いただくとよりわかりやすいです。

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