レビュー

ROG Phone IIレビュー|ASUSのゲーミングスマホ

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ROG Phone II

ASUSから発売されたスマートフォン、ROG Phone IIをメーカーからお借りしました。

機材貸出元:ASUS JAPAN株式会社

スマホゲーマーのために作られたハイスペックマシンですが、果たしてどれだけの実力を備えているのか。

実際に人気ゲームで遊んでみて、じっくり性能を検証しました。

スマホゲームが好きな方はぜひご覧ください。

ROG Phone IIの特徴や概要

ROG Phone II

ROG Phone IIは、2018年11月に発売されたROG Phoneの後継機。

約1年で後継機が発売されたということは、初代ROG Phoneで確かな手ごたえを感じたのでしょう。

パソコンなどほかの製品にも言えることですけど、ASUSは攻めますよね、狭いところを。

どんなスマホなのか、まずは基本的な情報からご紹介します。

スペック

CPUやメモリなど、ROG Phone IIの基本スペックは以下の通り。

ROG Phone IIの基本情報
OSAndroid 9.0
with ROG Gaming X mode UI
CPUQualcomm Snapdragon855 Plus
解像度2,340×1,080
メモリ12GB
ストレージ512GB/1TB
通信機能IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5.0GHz対応)
EEE802.11ad(60GHz)
BluetoothBluetooth 5.0
バッテリー容量6,000mAh
SIMスロットnanoSIM ×2
microSDカードは非搭載
急速充電Quick charge 4.0対応(30W)
指紋認証画面内指紋認証
価格105,500円~(ストレージ:512GB)
125,500円~(ストレージ:1TB)
※記事執筆時点のASUS Storeの価格

CPUには世界最速(2019年7月時点)のQualcomm Snapdragon855 Plusを搭載。

メモリ12GBにストレージも512GB/1TB(選択可能)と、エントリークラスの薄型ノートパソコンよりハイスペック。

顔認証や画面内指紋認証にも対応と、便利な機能も標準搭載しています。

前面
背面

注意すべき点として、SIMカードはデュアルSIMやデュアルVoLTE(DSDV)に対応していますが、microSDには非対応。

ストレージ容量が心配な方は1TBのモデルを買いましょう。

また、FeliCaにも非対応なのでおサイフケータイとしては使えません。

写真で使用している黒いスタンドは筆者私物です。製品には付属しません。

サイズ

仕様上の大きさは170.9×77.6×9.48mm。

普段使用しているiPhone 8と比べてみると、ROG Phone IIの大きさが際立ちます。

iPhone8との比較
iPhone8との比較

ポケットなどに入れて持ち運ぶスマホとして考えると少々大きく感じますが、小型ゲーム機として考えると違和感はありません。

大きめのボディ
横持の様子

Steamで使用しているXbox Oneのコントローラーと大きさを比較してみました。

Xbox Oneのコントローラー

ゲームコントローラーと同じくらいのサイズなので、とくに持ちにくさは感じません。

重量チェック

重量は実測で約230g、ずっしり重たいです。

デザイン

前面は一般的なスマホと変わりませんが、背面はなかなか尖ったデザイン。

前面
背面

ROGブランドおなじみのロゴマークはAuraライトに対応。

Auraライト
Auraライト

発光パターンや色を専用アプリから自由に設定可能です。

専用アプリ

見た目はきれいですが、バッテリー残量が少ないときはOFFにしたほうがよさそう。

パッケージ
開封時

パッケージもかなりこだわって作られています。

主なインターフェイスとして、本体の下側には3.5mmのイヤホンジャックとUSB Type-C。

本体の下側

右側面に電源とボリュームボタン、写真ではわかりづらいですが「AirTrigger II」も両側に搭載。

右側面

左側面にSIMカードと各種アクセサリを装着するための端子があります。

左側面

充電中もゲームがしやすい

USB Type-Cが本体側面にあるため、充電中もケーブルが邪魔になりません。

充電中の様子
充電中の様子

充電ケーブルを気にせずゲームに集中できるのは非常に便利です。

AirTrigger

ROG Phone IIにはゲームコントローラーのL/Rボタンのような機能「AirTrigger II」が搭載されています。

横向きに持ったとき、人差し指がちょうど触れる部分にセンサーが搭載されていて、ゲームに合わせて任意の機能を設定可能。

AirTrigger IIの設定
AirTrigger IIの設定

たとえばPUBG MOBILEのようなバトルロイヤルゲームの場合、AirTriggerで銃を撃てるように設定しておくと敵との撃ち合いでかなり有利。

3本指や4本指でスマホゲームを操作するのは慣れるまで大変ですが、AirTriggerなら無理なく動かせます。

付属品

本体以外の付属品は以下の通り。

ROG Phone IIの付属品
  • USB ACアダプターセット
  • SIMイジェクトピン
  • Aero Case
  • AeroActive Cooler Ⅱ
  • マニュアル・保証書
マニュアル
ACアダプター

充電用のアダプターにもROGブランドのロゴが描かれています。

AeroCase

AeroCase

AeroCaseはROG Phone IIの専用ケース。

落下などの衝撃による故障・トラブルを防ぐためにも、付けておいた方がよさそう。

AeroCaseをつけた状態

カパッとはめ込むだけで簡単に装着できました。

AeroActive Cooler Ⅱ

AeroActive Cooler Ⅱ

こちらはスマホに外付けする冷却ファン。

スマホゲームを長時間続けてプレイしていると、スマホがどんどん熱くなっていきますよね。

AeroActive Cooler Ⅱをつけておけば、スマホの発熱を最小限に抑えられます。

AeroActive Cooler Ⅱをつけた状態

取り付け方法は本体側面のカバーを外して、端子部分にハメこむだけ。

専用パーツなのでAeroCaseと干渉することもなく、ゲームの操作にも影響しません。

フル装備状態

フルアーマーガンダムのようなゴテゴテ感、男心をくすぐります。

ディスプレイ

ディスプレイ

ディスプレイは6.59型の有機EL。

DCI-P3比111.8%、sRGB比151.7%と色域も非常に広く、筆者のポンコツ眼球でも画面の美しさを実感できます。

解像度はフルHDより高く、前世代(ゴリラガラス5)と比べて2倍の落下耐性を備えたゴリラガラス6も搭載。

さらにリフレッシュレート120Hz、応答速度1msと、ハイスペックゲーミングモニターと肩を並べられるスペック。

フォートナイト

iPhone 8と比べると、PUBG MOBILEの動作が明らかに滑らかになりました。

リフレッシュレートは60Hz、90Hzも選択できます。

高リフレッシュレートに対応したゲームは一部のみで、すべてのゲームで120Hzを実現できるわけではありません。

サウンド

サウンド面については、Hi-ResおよびDTS:X Ultraの規格に対応。

前面に2つ、背面に1つと合計3つのスピーカーを搭載。

デレステ(アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ)などの音ゲーをスピーカーでプレイすると、音質の良さを実感できます。

デレステ
デレステ

スマホゲームはもちろん、AmazonプライムビデオやNetflixなどで映画やアニメを見るときも音に深みを感じられていい感じ。

ゲームによってはイヤホンやヘッドホンを使用する人も多そうですが、スピーカーのサウンドもなかなか優秀です。

バッテリー

バッテリーは6000mAhの大容量。

仕様上の動作時間はWiFi接続時で約21時間、モバイル通信時で約20時間。

さらにQualcomm Quick Charge4.0とUSB Power Delivery3.0に対応で、最大30Wの急速充電も可能。

とはいえバッテリーの持ちは使い方次第なので、移動中や外出先でもがっつりゲームをする方はモバイルバッテリーを持ち歩きましょう。

バッテリーは取り外せないようです。

別売アタッチメント

別売アタッチメント

ROG Phone IIには別売りの専用アタッチメントも用意されています。

アタッチメント単体で結構なお値段ですが、すべてそろえるともはやスマホというより本格的なゲーム機。

ゲームによってはハードウェアチートと認定されて、大会やイベントでの使用が制限されそう。

専用アタッチメントについて詳しく知りたい方は、ASUS公式サイトをご覧ください。

公式サイトで詳しく見る

ROG Phone IIのカメラを検証

今の時代、スマホといえばカメラも重要です。

ゲーム用途の性能をチェックする前に、ROG Phone IIのカメラ性能を検証してみました。

メインカメラ
メインカメラ
インカメラ
インカメラ

カメラのスペックは以下の通り。

ROG Phone IIのカメラのスペック
メインカメラ4,800万画素(メイン)
1,300万画素(広角125度)
インカメラ2,400万画素

イメージセンサーはスマホ用カメラでは最高峰、積層型CMOSイメージセンサーのSony IMX586を搭載。

1/2型(対角8.0mm)の小さなセンサーでありながら、有効画素数4800万を実現。

さらにメインカメラの開放F値は1.79と明るく、広角カメラとのデュアル仕様。

前面にも2,400万画素の高解像度カメラを搭載し、自撮りやゲーム実況の配信で役立ちます。

テスト撮影の作例

実際にROG Phone IIのカメラで写真を撮ってみました。

メインカメラ
メインカメラ
広角カメラ
広角カメラ

暗い店内での撮影でしたが、なかなかきれいに撮れています。

広角カメラは想像以上に広く撮れるので旅先で風景を撮りたいときに重宝しそう。

撮影後にトリミングすればいい話ですけど、アスペクト比で3:2を選べないのは個人的に少しストレスです。

カメラ任せでも十分きれいに撮れますが、とくに気に入ったのはPROモード。

PROモード

ホワイトバランスや露出補正、ISO感度などを細かく設定できます。

ポートレートモードは背景をぼかしやすいので、人物写真はもちろんテーブルフォトなどで役立ちそう。

ポートレートモードの作例

ライティング環境を整えれば、ブツ撮りでもそれなりに活躍しそうです。

物撮りの作例

1/2型という小さいセンサーなので過度な期待は禁物ですが、写真を撮る楽しみも味わるスマホですね。

スマホゲームで性能をチェック

ROG Phone IIの本来の用途である、スマホゲームの性能について見ていきます。

ゲームの起動前にチェックしておきたいのが、ゲームアシストアプリのGame Genie。

Game Genie

Game Genieはゲームと同時に起動するアプリで、以下のような設定ができます。

Game Genieでできること
  • 各種通知をOFF
  • AirTriggers IIの設定
  • ディスプレイの明るさ調整
  • CPUやGPU使用率を表示
  • メモリの開放
  • YouTubeやTwitchへの配信
  • 各種マクロの設定 など

ゲーム中も画面左端からスワイプするとGame Genieの設定画面を開けます。

Game Genie

スマホゲームでありがちな、重要な場面でどうでもいい通知が表示されてミスをする・・・という最悪な状況を防げるのはとても便利です。

PUBG MOBILE

PUBG MOBILE

まずは一時期どっぷり課金したハマったPUBG MOBILEを動かしてみました。

ゲームのグラフィックやAirTrigger IIは以下のように設定。

グラフィック設定
AirTrigger II

「ウルトラHD」は記事執筆時点で非対応。

多少変動すると思いますが、おおむね60fpsをキープできていました。

左右のAirTrigger IIにトリガーボタンを設定してみましたが、右側はジャンプボタンのほうが使いやすいかも。

PUBG MOBILE

かつて3本指でのプレイを断念した筆者としては、LRボタンのように操作できるAirTriggers IIはまさに神機能。

終盤戦や近距離で敵と打ち合いになったとき、親指で移動とエイム、人差し指でトリガーを引けるのは猛烈に便利です。

2本指の操作で伸び悩んでいる人は、一気にキルレートを上げられそう。

フォートナイト

フォートナイト

続いてフォートナイトで遊んでみました。

PC版のフォートナイトはちょこちょこプレイしているものの、スマホ版は今回が初。

グラフィック設定
AirTrigger II

グラフィックを「最高」にするとフレームレートは30fpsに固定されるようですね。

60fpsで動かしたいならグラフィック設定は「高」にしないといけない模様。

フォートナイト

左のAirTrigger IIはトリガー、右をジャンプにしてみましたが、建築の操作に割り当ててもいいかも。

いずれにしても4本指で複雑な建築を操作するのは私には無理でした・・・

動作自体はスムーズですが、フォートナイトはパソコンでやります。

Call of Duty Mobile

Call of Duty Mobile

FPSゲームの定番タイトル、CoDのモバイル版も試しました。

グラフィック設定、フレームレートともに最大まで上げて、スムーズに遊べました。

グラフィック設定
AirTrigger II

PUBG MOBILEと同じく、AirTriggers IIがめちゃくちゃ重宝します。

CoDは近距離で撃ち合いになる場面が多いため、4本指で操作できるのは絶対的に有利です。

Call of Duty Mobile

4本指でも負けるときは負けますが。

デレステ

別ジャンルとしてデレステも試してみました。

最近はほとんど起動しなくなりましたが、3年ほどがっつりハマりまして。

今までの課金額については触れないでください。

デレステの設定
デレステ

音ゲーだとAirTriggers IIの出番はありませんが、サウンドの良さと画面の美しさが際立ちます。

MVを大画面かつ高音質で楽しめるのは、いちプロデューサーとして非常に感慨深いものがあります。

操作も滑らかですし、音ゲーガチ勢にもおすすめのスマホです。

ゲーム実況の動画配信テスト

人気ゲームをプレイするだけではなく、ゲーム実況がスムーズにできるかもチェックしました。

スマホゲームの動画配信はスマホにかかる負荷がとても大きく、並みのスマホだと低画質でなんとか配信できる程度。

ROG Phone IIではどうなるか、ありのままの結果をご覧ください。

Mirrativ(ミラティブ)

ミラティブで配信かわいいアバターを簡単に設定できる人気配信アプリ、Mirrativを試してみました。

PUBG MOBILEを配信してみたのですが、動画の画質はかなり粗くなるものの、とくに問題なく配信できました。

配信中はROG Phone IIの本体がかなり熱を帯びるため、AeroActive Cooler Ⅱをフル回転させたほうがよさそうです。

Twitch

Twitchで配信

続いてTwitchでもPUBG MOBILEの配信を試しました。

ROG Phone IIにはYoutubeまたはTwitchでゲーム実況を配信できる機能が最初から搭載されています。

アカウントさえ持っていれば、Mirrativをインストールするより手っ取り早いのでおすすめ。

ただし、配信動画の解像度が720pだと少々不安定だったので、480pに落としたほうがよさそうです。

Mirrativと同じく発熱も激しいので、長時間連続での配信は避けたほうがいいかも。

自撮り配信も簡単

いつも顔が疲れている筆者には不要な機能ですが、インカメラで撮影した自撮りも一緒に配信できます。

自撮り機能
自撮りの例

顔出しで配信したい方にはとても便利な機能です。

自撮り機能は、配信中でも簡単にON/OFFを切り替えられます。

パソコン経由での配信を推奨

ROG Phone II単体でも動画配信は可能ですが、やはりゲーム実況はパソコン経由での配信がおすすめ。

スマホゲームをパソコンから配信するために必要なものは以下の通り。

ゲーム実況の配信に必要なもの
  • ゲーミングパソコン
  • キャプチャーボード
  • Type-C to HDMI変換アダプター
  • HDMIケーブル
  • Webカメラ
  • マイク など

いろいろ買いそろえると結構な出費になりますが、スマホ単体での配信と比べてクオリティは格段にアップ。

実況動画の編集もパソコンがあると便利ですから、本格的に動画配信をやってみたいならゲーミングパソコンの導入を考えてみてください。

ゲーム実況に必要な機材
ゲーム実況のライブ配信に必要な機材まとめこのページでは、ゲーム実況や動画配信に必要な機材選びについて詳しくご紹介します。 ひとことで「配信」と言ってもさまざまな方法があり...

スマホゲーマーの必須アイテム

ROG Phone II

ROG Phone IIを触ってみたのは今回がはじめて。

有機ELのきれいな画面でヌルヌル滑らかに動くグラフィック、AirTriggers IIによる操作性の高さ、長時間プレイしても発熱しにくい本体。

すべてがゲームに最適化されていて、非常に完成度の高いゲーミングスマホだと感じました。

安い買い物ではありませんが、スマホゲームガチ勢の方ほどROG Phone IIの価値を感じられそうです。

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クーポンコード

ROGHIKA3

有効期限:2020/3/31

スマホゲームに最適化された、超ハイスペックマシンROG Phone II。

PUBG MOBILEなどのスマホゲームをやりこんでいる方は、買い替え時に検討してみてはいかがでしょうか。

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