レビュー

Razer Krakenレビュー|ベストセラーの定番ヘッドセット

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Razer Krakenレビュー

Razerが販売するゲーミングヘッドセット、Krakenを買いました。

Amazonではたびたびベストセラーに選ばれていて、楽天市場などの販売サイトでもランキング上位常連の定番ヘッドセットです。

なぜそんなに人気があるのか、実際に各種ゲームで検証してみました。

予算1万円くらいでゲーミングヘッドセットを探している方は、ぜひじっくりご覧ください。

Razer Krakenの主な特徴

Razer Kraken

Razer Krakenがどんなヘッドセットなのか、主な特徴を整理すると以下の通り。

足音や銃声の位置がつかみやすい

厚みのあるパッドで快適な装着感

5色のカラーバリエーション展開

PS4やSwitch、スマホでも使える

マイクの音声がこもりがち

7.1chサラウンドはPCのみ

スペックやデザインなど、順にご紹介します。

主なスペック

Krakenの公式サイト

Krakenの主なスペックをまとめました。

Razer Krakenの基本スペック
形式密閉型
重量322g
ケーブル長1.3m
ドライバー50mm、ネオジム磁性体使用
出力音圧レベル109dB
再生周波数帯域12~28,000Hz
インピーダンス32Ω @1kHz
マイク指向性単一指向性
販売価格9,000円前後

50mmの大型ドライバーを搭載、重量は322gとゲーミングヘッドセットとしては標準的な重さ。

Amazonでは9,000円前後で販売されていることが多いですが、筆者はポイント還元率の高かった楽天市場で購入しました。

価格は時期によって変動するので、最新情報は各販売サイトにてご確認ください。

より詳しいスペックは、Razerの公式サイトにてご覧いただけます。

外観・デザイン

ここからはデザインを見ていきます。

Krakenのパッケージ
Krakenのパッケージ

Razer製品ではおなじみの蛍光グリーンが目立つパッケージです。

Kraken本体
Kraken本体

筆者はRazerのイメージカラーであるグリーンを選びましたが、Krakenは5色のカラーバリエーションを展開。

Krakenのカラバリ

「ゲーミングデバイスを白や黒で統一したい!」

という方も多いですから、好みに合わせて選べるのはいいですね。

最近はピンクのゲーミングマウスやキーボードも増えてきています。

メモリ付き

サイズ調整も可能で、1~5のメモリで左右の長さを合わせられます。

頭の形や大きさは個人差がありますが、筆者は「4」がちょうど良いサイズでした。

フレームはアルミ製です。

装着したイメージはこちら。

装着イメージ
装着イメージ
装着イメージ

重量は322gとそれなりにありますが、ふわふわなヘッドバンドと分厚いイヤーパッドのおかげで、あまり重さは感じません。

側圧も控えめなので、長時間つけても耳が痛くなりにくいです。

マイクを取り出した状態

マイクは本体に収納可能で、角度や位置を自由に調整可能。

ヘッドバンドのロゴ

ヘッドバンドにもRazerと印字されています。

イヤーパッド

イヤーパッド

Krakenのイヤーパッドは合皮とスポンジが合体したかのような質感。

内側には冷却ジェルが注入されていて、装着した瞬間は若干のひんやり感を味わえます。

ふわふわと柔らかい材質なので、眼鏡をつけている方も快適に使えそうです。

50mmドライバー

イヤーパッドは簡単に取り外し可能。

耐久性はそれなりにありそうですが、こればかりは使い込んでみないと判断ができません。

Kraken専用の交換用イヤーパッドはRazerから販売されておらず、サードパーティー製品がAmazonで見つかります。

イヤーパッドがボロボロになってきたら、ヘッドセットの買い替え時と判断したほうがよさそうです。

主な付属品

付属品一式

付属品はご覧の通り。

ヘッドセット本体のほか、説明書や二股プラグ式のケーブルが入っています。

本体ケーブル

メインケーブルは長さが1.3mしかないため、パソコンの設置場所によっては少々短く感じます。

接続端子は3.5mmのステレオミニプラグなので、パソコンはもちろんPS4やSwitch、スマホなどにも接続可能。

コントローラー

簡易的なコントローラーも付属。

ヘッドセット装着時はみぞおちより少し下あたりにコントローラーがくるので、動いたときに誤動作を引き起こす恐れがあります。

ボイスチャットなどを使わない方は、コントローラーでマイクをOFFにしておくのがおすすめ。

二股ケーブル

Y字型のステレオケーブルも付属しているので、パソコンやPS4など接続機器に合わせて使い分けましょう。

バーチャル7.1chはPCのみ対応

Razer Kraken

Amazonなどの商品ページには「バーチャル7.1chサラウンドに対応」と書かれていますが、これはPCのみでしか使えないので要注意。

PS4やSwitch、スマホで使用したときは一般的なステレオサウンドになります。

また、PCでサラウンドサウンドを実現するにはソフトウェアによる設定が必要。

何をすればいいのか簡単に解説します。

Razer SurroundをDL

Razer Surround

Krakenでバーチャル7.1chサラウンドを体験するには、無料で使えるRazer Surroundをインストールする必要があります。

こちらのページからダウンロードできます。

有料のPro版も販売されていたようですが、記事執筆時点では販売停止中。

インストール画面

無料版をインストールしようとすると、Razerアカウントへのログインを求められます。

アカウントを作っていない方は、事前に登録しておくと便利です。

ソフトが立ち上がったら、プルダウンリストから「Razer Kraken」を選択しましょう。

ヘッドセットの選択
Krakenを選択した状態

Surround機能は画面左上の「オン」「オフ」で簡単に切り替えられます。

Pro版の機能
Pro版の機能

Pro版ならイコライザーの調整など、細かい設定もできたようです。

無料のソフトウェアでイコライザー調整ができるメーカーもあるので、お金を払ってまで使うべきだったのかは少々疑問ですが。

ソフトウェアなしでOK

Razer Surroundの使い方をご説明しましたが、正直に書いてしまうとインストールする必要はないでしょう。

ソフトウェアで設定をONにしても中~高音域の響き方が増す程度で、FPSやTPSゲームの定位感がアップしたようには感じません。

仮想とはいえ、これが7.1chとは到底思えない音質です。

やはり3.5mm ステレオミニプラグのアナログ接続では限界があるのでしょう。

Razerアカウントを作成したり、面倒なことが嫌いな方はWindows10に標準搭載されているWindows Sonic for Headphonesの活用がおすすめ。

Windows Sonic for Headphones

タスクトレイのスピーカーアイコンを右クリックして、「立体音響」からWindows Sonic for Headphonesを選ぶだけ。

Razer Surroundと同じく音のクリアさが若干アップする程度ですが、3クリックで完了するので手軽です。

立体音響ならBlackShark V2

Razer BlackShark V2

イコライザーの細かい調整や立体音響を体験したい方には、USBサウンドカードが付属するBlackShark V2の購入をおすすめします。

Amazonの販売価格は13,000円前後とKrakenより少し高いですが、音質やマイク性能は別次元。

気になる方は以下のレビュー記事もあわせてご覧ください。

Razer BlackShark V2レビュー
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各種ゲームでテストした結果

RazerのKraken

ここからは実際に各種ゲームでKrakenを使用した感想をまとめていきます。

先に結論をお伝えしておくと、低音が強めにチューニングされているため、FPSやTPSゲームと相性抜群です。

FPSゲーム、アクションゲームはいずれもPCでプレイした感想です。音の聞こえ方は個人差があるので、あくまで参考程度にお考え下さい。

低音ゴリゴリ系の音質

RazerのKraken

まずは足音や銃声など、音の聞き分けが勝敗に直結するFPS、TPSゲームでチェック。

Krakenは低音がかなり強調されているため、足音の位置や距離感がつかみやすく、BGMも重厚さがアップします。

フォートナイト
フォートナイト
Apex Legends
Apex Legends

今回はフォートナイトやApex Legendsで試しましたが、低音が強調されすぎて中~高音域はこもったように聞こえます。

銃の種類によっては位置をつかみづらかったり、Apex Legendsではキャラクターによって足音の聞こえ方に差が出ます。

Razer SurroundもしくはWindows Sonic for HeadphonesをONにすると、中~高音域のこもった感じがわずかに改善。

クリアな音質を重視したい方は試してみてください。

MHW:IB
MHW:IB
SEKIRO
SEKIRO

定位をそこまで重視しないアクションジャンルのゲームでもチェック。

モンスターハンターワールドは爆発音や咆哮の迫力がグンとアップしますし、SEKIROのように重厚なBGMが多いゲームも今まで以上に楽しめます。

ヘッドセットはFPSやTPSなどのゲームでしか使わないという方も多いですが、アクションゲームやMMOなども没入感が確実にアップするのでおすすめです。

低音がかなり強めなので、音楽鑑賞用としてはあまりおすすめできません。

マイク音質はそれなり

Krakenのマイク

Krakenのマイク性能もチェックしてみました。

ほかのヘッドセットおよびコンデンサーマイク(audio-technica AT2035)と音質を比較してみたので、実際に聞いてみてください。

マイクを口に近づけて使用するためポップノイズが発生しやすく、ほかのデバイスと比べてこもったような音に感じます。

ボイスチャットを多用する方は、ヘッドセット用ポップガード(マイクスポンジ)を別途購入したほうがよさそうです。

また、パソコン直差しだとマイクの音量が出づらいため、オーディオインターフェースやサウンドカードの利用を推奨します。

オーディオI/F
オーディオインターフェース
サウンドカード
サウンドカード

「自分の声をよりクリアに届けたい!」

という方は、本格的なコンデンサーマイクなどを使うしかありません。

Krakenに限らず、ヘッドセットのマイクには限界があります。

付け心地は良いが蒸れる

ふわふわのイヤーパッド

Krakenは側圧が控えめで、イヤーパッドもふわふわと柔らかい素材なので、ほかのヘッドセットと比べて付け心地が良いです。

ゲーム以外の音を遮断してくれるので、集中しやすくなるのも魅力です。

ただし、冷却ジェルの効果はつけた直後しか実感できず、蓄熱を防ぐ効果についてはそれなりといった印象。

冷房をつけた部屋で数日ほどテストで使用しましたが、1時間以上つけていると徐々に蒸れてきます。

ヘッドセットの蒸れを完全に防ぐのは構造上難しいので、こまめに外して耳周りの空気をリフレッシュしましょう。

コスパ良好なヘッドセット

RazerのKraken

レビューのまとめとして、Krakenの特徴をおさらいします。

足音や銃声の位置がつかみやすい

厚みのあるパッドで快適な装着感

5色のカラーバリエーション展開

PS4やSwitch、スマホでも使える

マイクの音声がこもりがち

7.1chサラウンドはPCのみ

気になる点もいくつかありますが、1万円以下で買えるゲーミングヘッドセットとして考えると、なかなかの高コスパ。

パソコンはもちろんPS4やSwitch、スマホなど、幅広い環境で使えるのも魅力です。

イコライザーの調整やバーチャル7.1chサラウンドにこだわる方は、USB接続に対応した上位モデルを購入するか、サウンドカードを別途用意しましょう。

フォートナイトやApex Legendsなどのゲームで、敵の位置をより早く・正確につかみたい方は、RazerのKrakenを候補に入れてみてください。

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