日本HPが販売するゲーミングPC、OMEN 45L Desktopの最新モデル(エクストリームモデル)をお借りしました。
機材貸出元:株式会社日本HP
Core i9-13900KとRTX 4090を搭載、4Kで人気ゲームをヌルヌル動かせるウルトラハイエンドマシンです。
旧モデルも素晴らしい性能でしたが、最新モデルも完成度の高さは変わらず。
あらゆる用途をサクサクこなせるハイエンドゲーミングPCを探している方は、ぜひじっくりご覧ください。
新型OMEN 45Lの概要と特徴
新型OMEN 45LがどういったゲーミングPCなのか、特徴を整理すると以下の通り。
4Kで人気ゲームをヌルヌル動かせる
Core i9を冷やしきる独特なケース
1080p・60fpsで高画質配信が可能
PC1台でVTuberとして活動も余裕
ケースが巨大で重量も22kgオーバー
記事執筆時点では70万円越える価格
基本的なスペックからケースの構造、実際に人気ゲームを動かして計測したフレームレートまで、順に詳しくご説明します。
スペック
OMEN 45Lの基本スペックは以下の通り。
OS | Windows 11 Pro | |
---|---|---|
型番 | GT22-1780jp ハイパフォーマンスモデル | GT22-1990jp エクストリームモデル |
CPU | Core i7-13700K | Core i9-13900K |
チップセット | Z790 | |
GPU | GeForce RTX 4080 | GeForce RTX 4090 |
メモリ | DDR5-5200 32GB(16GB×2) | DDR5-5200 64GB(16GB×4) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD Gen4 2TB HDD | 2TB NVMe SSD Gen4 2TB HDD |
電源 | 1200W(80PLUS GOLD) | |
販売価格 税・送料込 | 574,000円 | 728,000円 |
今回お借りしたのはCore i9とRTX 4090を搭載したエクストリームモデルです。
Core i7とRTX 4080を搭載したハイパフォーマンスモデルもお借りして性能面を詳しくレビューしたので、あわせてご覧いただくと性能のちがいがわかりやすいです。
CPUとGPUの細かい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。
まさにウルトラハイエンドと呼ぶにふさわしいパーツ構成です。
メモリはKingstonのFURYを標準搭載し、容量は64GB(16GB×4)とたっぷり。
ストレージも合計4TBと余裕があり、ゲームはもちろん動画編集やライブ配信などの用途でもゴリゴリに活躍します。
パソコンの仕様および価格は時期によって変動します。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
クーポンでお得に購入可能
日本HPのオンラインストアで使える、各種割引クーポンを配布中です。
対象モデルや割引率は時期によって異なる場合があるため、最新情報は以下のページをご確認ください。
ケース外観
ケースは旧モデルと変わらずで、簡易水冷CPUクーラーのラジエーターが独立分離したOMENチェンバー(特許取得済)が最大の特徴。
かなりの大型ケースですが冷却性能は素晴らしく、ハイエンドCPUやGPUをフルパワーで快適に運用可能です。
仕様上の寸法は高さが約555mm、奥行きが約470mm、横幅が約204mm。
重量も約22.6kgと超ヘビー級。
デスクの上に設置する際は、かなりしっかりしたものを選ばないと少々危険です。
パソコンを持ち上げるときも、腰を痛めないようにくれぐれも気をつけてください。
正面から見て左側には強化ガラス製のサイドパネルを標準搭載。
電源をONにすると、ケース内部のライティングパーツが映えます。
ケースや内部パーツのRGBライティングはプリインストールされている「OMEN Gaming Hub」から変更が可能。
色や発光パターンを好みに合わせてカスタマイズできます。
虹色に光らせたり、点滅させることも可能ですし、ライティングをすべて消すこともできます。
背面側のケースファンはRGBに対応しておらず光りません。
目立ちにくい部分ではありますが、細かい配線がやや取っ散らかっています。
サイドパネルはワンタッチで開閉が可能。
ドライバーなどの工具が必要ないため、メンテナンスもやりやすいです。
天面のメッシュパーツは簡単に着脱可能。
ホコリがたまってきた際など、掃除しやすいのは便利です。
電源直下のメッシュパーツもマグネット式で簡単に着脱できます。
フロントパネルは隙間に用意されているボタンを押しながら、軽く前に倒すことで取り外せます。
フロントパネルは完全に独立していて、配線などは一切つながっていません。
さらにメッシュパーツも簡単に取り外せます。
長期間使用してファンにホコリがたまったときなど、簡単に掃除ができます。
積極的におすすめはしませんが、ケースファンの交換作業も楽に進められそうです。
インターフェイス
電源ボタンなどは天面にあります。
- ヘッドホン
- マイク
- USB Type-A 5Gbps ×2
- USB 2.0 Type-A ×2
- 電源
左側のType-Aポートはバッテリーチャージ機能と電源オフUSBチャージ機能に対応。
スマホやゲームパッド、外付けストレージなど、さまざまなものを接続できて便利です。
非常に大型なケースなので、机の上に設置すると抜き差しがやりづらいかもしれません。
- USB Type-A 5Gbps ×2
- USB Type-A 10Gbps ×2
- USB Type-C 5Gbps ×1
- USB Type-C 10Gbps ×1
- USB 2.0 Type-A ×2
- ギガビットLANポート
- DisplayPort ×3
- HDMI ×1
旧モデルと比べてType-Aのポートが2つ増えました。
また、無線LAN(Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3)も標準搭載。
ご家庭の都合で有線LANをつなげられない方も安心です。
オンラインゲームには有線でのネット接続を推奨します。
ケース内部
ケース内部はご覧の通り。
チップセットは刷新されていますが、旧モデルと同じくMicro-ATXのような小さめのマザーボードが採用されています。
背面側もワンタッチでパネルを取り外せます。
ネジを紛失する心配もありません。
2.5インチ×2、3.5インチ×2のストレージを搭載できるシャドウベイも用意されており、拡張性も十分。
HPのオンラインストアは注文時のカスタマイズに対応しておらず、ストレージの増設は自身で改造する必要があります。
3.5インチのHDDは1台搭載済みです。
ケース内の各種ファンはハブで一括管理されています。
グラボが巨大すぎて見えづらいですが、PCI Express Gen3 x4の空きスロットがひとつと、SATAも3つ空きがあります。
無線LANのカードも確認できました。
グラボとの干渉がやや不安ではあるものの、キャプチャーボードなどの拡張カードは1枚増設できそうです。
水冷CPUクーラー
CPUクーラーは簡易水冷タイプを標準搭載。
仕様によるとCooler Master社製で、ラジエーターサイズは360mm。
ケースの構造が特殊なため、CPUクーラーの交換はできないと考えたほうがよさそうです。
グラフィックカード
グラフィックカードはトリプルファンの超大型タイプを搭載。
あまりに巨大すぎてケースと一体化しているように見えます。
傾きやグラつきが発生しないよう、専用パーツでがっちりと固定。
グラボ交換は少々手間取りそうですが、サポートステイなどを別途買う必要がないのは便利です。
補助電源は12VHPWRに対応した16ピンケーブルを採用。
ごちゃつきやすい配線がすっきり整理されています。
メモリ
メモリはKingston FURY(DDR5-5200 16GB×4)を採用。
やはりRGBメモリは4枚指すと見栄えが良いです。
動画編集などの用途で役立つほか、ホグワーツレガシーやタルコフなどのメモリ消費の激しいゲームも快適に楽しめます。
ストレージ
M.2 SSDはグラボの裏側にあるため姿が見えませんが、仕様によるとWestern Digitalの WD_Blackが採用されている模様。
M.2 SSDの空きスロット(Gen3)も1つあり、容量が足りない方は自身での増設をおすすめします。
必ずヒートシンクを使うように、と書かれています。
電源
電源はCooler Master社製で、ATX3.0に対応した1200W(80PLUS GOLD)を採用。
NVIDIAの公式サイトによると、RTX 4090搭載マシンの最小システム電力は850Wとなっており、容量不足の心配は無用。
実用上の問題は何もありませんが、70万円越えという価格帯を考えると、GOLDではなくPLATINUMあたりを積んで欲しかったです。
新型OMEN 45Lのベンチマーク
ここからは新型OMEN 45Lの性能を、各種ベンチマークソフトを使用して数値化していきます。
検証時はOMEN Gaming Hubでパフォーマンスモードに設定。
メモリも5200MHzにオーバークロックしています。
メモリOCは設定後にPCの再起動を求められます。
まずはパソコンの総合的な性能をチェックするPC Mark10を試した結果がこちら。
ゲームはもちろんExcelやWordなどの事務作業、各種クリエイティブ用途もサクサクこなせるスコアですが、やや低めです。
搭載スペックを考えれば、トータルスコアは9,000を超えてもおかしくありません。
何度か試してみたものの、7,000の壁は超えられずでした。
OMEN固有の常駐ソフトとPC Mark10の相性が良くないのかもしれません。
計測結果はいずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。
CINEBENCH R23
主なCPUをCINEBENCH R23のスコアで比較してみると以下の通り。
Core i9-13900K | |
---|---|
Core i7-13700K | |
Core i9-12900KF | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K |
Core i9-13900Kとしては若干低めですが、素晴らしいスコアです。
シングルコアのスコアで比較した結果がこちら。
Core i9-13900K | |
---|---|
Core i7-13700K | |
Core i9-12900KF | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K |
これぞ最新世代のi9といった圧倒ぶりです。
CPUのOCが可能
OMEN Gaming HubはCPUのオーバークロックも可能。
BIOSに入らずとも設定をいじれるのは便利ですが、やみくもに数値をいじるとPCが不安定になるリスクもあります。
70万円越えの貸出機で無茶をするのは怖いため、今回OCの設定は何も手を付けていません。
うまく調整すれば、CINEBENCHのスコアはもう少し伸ばせると思います。
なおOMEN 45LのBIOSは非常に特殊で、CPUやメモリなどの細かい設定を直接いじることはできないようです。
できるのかもしれませんが、筆者は見つけられませんでした。
3D Mark
3DMarkの定番ベンチマークをそれぞれ試した結果がこちら。
Speed Wayは搭載スペック通りのスコアですが、そのほか2つはスコアが低く出ています。
Core i9とRTX 4090の組み合わせなら、Fire Strikeのスコアは50,000を超えてもおかしくないのですが、設定を確認して何度試してもほとんど変わらず。
主なグラボとSpeed Wayのスコアを比較した結果がこちら。
RTX 4090 | |
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RTX 4080 | |
RTX 4070 Ti | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 |
グラフィックの重いレイトレーシング対応ゲームなども、4Kの最高画質でサクサク楽しめます。
Crystal Disk Mark
M.2 SSDはGen 4対応らしい素晴らしい転送速度です。
書き出し(Write)はやや速度が落ちているものの、実用上気になることはほとんどありません。
HDDは標準的な速度です。
一般的なSSD(SATA)やHDDと平均的な転送速度を比較すると、以下の通り。
NVMe M.2 SSD (Gen 5) | 10,000MB/s |
---|---|
NVMe M.2 SSD (Gen 4) | 4,000~7,000MB/s |
NVMe M.2 SSD (Gen 3) | 2,000~3,000MB/s |
SSD(SATA) | 550MB/s |
HDD | 120~160MB/s |
静音性
市販の騒音計を使用して、パフォーマンスモードと静音モードでどれくらい騒音が変化するかを検証しました。
まずはCINEBENCH R23のマルチコアを10分間回したときの騒音から。
どちらも55dB前後で安定。
爆熱CPUを搭載しているため仕方ありませんが、デスクトップPCとしてはかなりうるさくなります。
静音モードに変えても騒音はほとんど変わらず。
フルパワーのCore i9-13900Kを静かに冷やすのは、どう考えても無理筋です。
続いてFF15のベンチマークソフトを、4Kの高品質で回したときの騒音を計測しました。
ゲームを動かすだけなら45dB程度で、ファンの音は聞こえてくるものの、不快に感じるほどではありません。
静音モードではほんのり静かになったかな、という程度でした。
CPUに相当な負荷をかけない限り、騒音を気にせず快適にプレイ可能です。
冷却性能
PCに負荷をかけたときの温度も確認しました。
CPU使用率が100%まで上昇するCINEBENCH R23のマルチコアは、終始70度台で安定。
最大温度も82度でした。
CPUクーラーのファンはそれなりにうるさくなるものの、爆熱のCore i9-13900Kをしっかり冷やしきれているのは素晴らしいです。
ゲームを動かしてるだけならグラボは70度前後、CPU温度は50度台で安定。
大型でエアフローに優れたケースということもあり、旧モデルと変わらず素晴らしい冷却性能です。
FF15ベンチを回しているときのケース内部の温度をサーモカメラで撮影してみました。
グラボのヒートシンク部分は38度、CPUクーラーのポンプヘッド表面は70度前後まで上昇していました。
PCゲームのフレームレート検証
まずは定番のベンチマークソフトを3種類試しました。
いずれも画質は最高で試しています。
FF15 | 4K:15,369 非常に快適 FHD:23,363 非常に快適 |
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FF14 暁月のフィナーレ | 4K:27,262 非常に快適 FHD:38,195 非常に快適 |
BLUE PROTOCOL | 4K:23,153 極めて快適 FHD:42,503 極めて快適 |
RTX 4090ならグラフィックが極めて重いFF15ベンチも、4Kで「非常に快適」を叩き出せます。
続いてMSIのAfterburnerを使用して、人気ゲームの平均フレームレートをフルHD解像度で計測しました。
フォートナイトはDirectX12とパフォーマンス、レンダリングモードごとに検証。
最高画質(DX12) | 123fps |
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競技設定(パフォーマンス) | 582fps |
DirectX12ではアンチエイリアスを「TSR最高」、テンポラルスーパー解像度は「推奨」、さらにハードウェアレイトレーシングもONで計測しています。
ミドルクラスのグラボでは平均60にも届かない激重設定ですが、平均120前後で安定。
パフォーマンスモードの競技設定(3D解像度のみ100%)では平均値が500を超えました。
360Hz以上のハイエンドモニターをフル活用したい方にも、安心しておすすめできる性能です。
そのほかのゲームはすべて最高画質で検証した結果です。
Apex Legends | 295fps |
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Overwatch 2 | 516fps |
CoD:MW2 | 218fps |
Escape from Tarkov | 115fps |
VALORANT | 402fps |
Apex Legendsは最高画質のままでフレームレートの上限値である300にほぼ張り付くため、画質を落とす必要がありません。
VALORANTやOverwatch 2はグラフィックがそこまで重くないということもあり、画質を落とすことなく超・高フレームレートを味わえます。
高解像度での検証
4Kでも人気ゲームの平均フレームレートを検証しました。
Apex Legends | 245fps |
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CoD:MW2 DLSS クオリティ | 164fps |
モンスターハンターライズ DLSS クオリティ | 209fps |
Apex LegendsはDLSSやFSRなどのアップスケーリングに対応していませんが、4Kの最高画質でもおおむね240前後をキープ可能です。
続いてレイトレーシングに対応したゲームも検証しました。
フォートナイト DX12 TSR 推奨 | 101fps |
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ホグワーツレガシー DLSS クオリティ | 110fps |
Cyberpunk 2077 DLSS 自動 | 100fps |
Marvel’s Spider-Man Remastered DLSS クオリティ | 165fps |
Forza Horizon 5 DLSS 自動 | 193fps |
Cyberpunk 2077はつい先日アップデートで追加されたパストレーシング(オーバードライブモード)をONにした状態で検証。
RTX 4090のDLSS 3.0がうまく機能しているようで、激重グラフィックでもサックサクに楽しめます。
スパイダーマンやForza Horizon 5もDLSS 3.0やDLSS フレーム生成を活用することで、フルHDかのように高フレームレートでプレイ可能です。
ゲーム実況の動画配信
ゲーム実況をTwitchでスムーズに配信できるかも検証しました。
配信ソフトは無料で使えるOBS(Open Broadcaster Software)を使用、配信と同時に録画も実施です。
Apex Legendsでいろいろ試した結果、以下の設定でスムーズにライブ配信ができました。
ゲームの画質 | 最高 |
---|---|
出力解像度 | 1080p(1,920×1,080) |
FPS共通値 | 60 |
映像ビットレート | 6,000 Kbps |
配信エンコーダ | ハードウェア |
音声ビットレート | 128 |
録画品質 | 高品質、ファイルサイズ中 |
録画フォーマット | mkv 配信後にmp4へ再多重化 |
録画エンコーダ | ハードウェア |
配信&録画中も平均フレームレートはほとんど落ちないため、非常に快適です。
これからライブ配信に挑戦してみたい方はもちろん、すでにストリーマーとして活躍している方にも安心しておすすめできます。
また、RTX 40シリーズはAV1エンコーダを利用できるのも特徴のひとつ。
AV1で録画したデータはH.264より高画質でデータ容量も軽くなるため、配信を常に録画しておきたい方には強力なツールです。
ただPremiere Proでは読み込めないなど、普及にはもう少し時間がかかる見込み。
どのエンコーダを使用するかは、配信の頻度や用途に合わせて判断してください。
アバター表示でも配信が余裕
FaceRigを使用してアバターを表示させながら試したところ、こちらもゲームの画質を落とすことなく快適に配信&録画ができました。
Webカメラなどの配信機材を整えれば、PC1台でVTuberとしてゲーム実況の配信も可能です。
クリエイティブ用途の動作検証
続いて動画や写真の編集など、クリエイティブ用途でも快適に使えるかを検証しました。
当然ながらCore i9とRTX 4090の組み合わせなら、ゲーム以外の用途もサックサクです。
Premiere Proで動画編集
まずはAdobeのPremiere ProでYoutube動画の編集を試しました。
メモリが64GB(16GB×4)搭載されていることもあり、4K動画に重めのエフェクトを当ててもプレビューの遅延はほとんどなく、とても快適です。
日々動画を編集しているYoutuberのような方も、間違いなく快適に作業できます。
4K動画の書き出し
参考までに、4K動画の書き出し時間を計測しました。
検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。
書き出し条件とかかった時間は以下の通り。
H.264(Youtube 1080p FHD) | 10:30 |
---|---|
H.264(Youtube 2160p 4K UHD) | 3:12 |
このスペックなら3分もあれば書き出せるはずですが、ドライバとの相性問題なのか、4KからフルHDへの書き出しはやけに時間がかかりました。
4Kへの書き出しはとてもスムーズで、動画編集マシンとしても抜群に優秀です。
LightroomでRAW現像
デジカメで撮影したRAWデータの書き出し速度もチェックしてみました。
有効画素数3,635万のRAWデータ100枚をLightroomで書き出したところ、かかった時間は22秒と驚異的な速さでした。
Gen 4対応のM.2 SSDもスピードアップに貢献していると思われます。
ゲーム向けのPCではありますが、プロカメラマンが業務用途でも十分使える性能の高さです。
Lightroomの書き出し条件は以下で統一しています。
画像形式 | JPEG |
---|---|
画質 | 100 |
カラースペース | sRGB |
画像のサイズ | 未調整(撮影データそのまま) |
解像度 | 350 |
メタデータ | すべてのメタデータ (人物情報や撮影場所の情報は削除) |
まさにハイエンドなゲーミングPC
レビューのまとめとして、OMEN 45L Desktopの特徴をおさらいします。
4Kで人気ゲームをヌルヌル動かせる
Core i9を冷やしきる独特なケース
1080p・60fpsで高画質配信が可能
PC1台でVTuberとして活動も余裕
ケースが巨大で重量も22kgオーバー
記事執筆時点では70万円越える価格
最新世代のパーツを搭載し、冷却性能もさらにパワーアップ。
CPUに負荷をかけたときの騒音はやや大きいものの、デカくて重いという点以外、これといった欠点がありません。
価格はかなり高めなので、期間限定のセールやクーポンをうまく活用することをおすすめします。(価格は徐々に下がっていくと思われます)
動画では実際にゲームを動かしている様子もまとめているので、あわせてご覧いただくとよりわかりやすいです。
性能の高さと見た目のカッコよさ、どちらも妥協したくない方は、新型OMEN 45Lを検討してみてはいかがでしょうか。