Core i7-13700FとRTX 3080を組み合わせて、人気ゲームをどこまで動かせるのか検証しました。
人気のシューターゲームを高フレームレートでヌルヌル動かせるのはもちろん、高解像度でもグラフィックの重いゲームを快適にプレイしたい方は、ぜひご覧ください。
検証用PCのスペックや概要
今回、検証のために用意した環境は以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
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CPU | Core i7-13700F |
CPUクーラー | DeepCool AK500 |
GPU | 玄人志向 NVIDIA GeForce RTX 3080 |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
マザーボード | TUF GAMING Z690-PLUS D4 |
電源 | DeepCool PQ850M(GOLD) |
ケース | DeepCool CH510 WH |
BTOで販売される製品を想定して、Core i7-13700FはBIOSから消費電力を65Wに制限しています。
CPUとGPUの細かい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。
電源は850Wを使用していますが、NVIDIAの公式サイトによるとRTX 3080搭載PCの推奨電源は750Wとなっています。
ほかのGPUの検証結果
最新グラボのRTX 4070 TiやRTX 4070をはじめ、RTX 3070やRTX 3060 Tiと組み合わせて検証した結果も別途まとめています。
Core i7-13700FとRTX 3070の組み合わせはCINEBENCH R23をはじめ、CPUの性能差にフォーカスして検証しているため、あわせてご覧いただくとより分かりやすいです。
CPUが同じでもグラボが変わると価格帯も大きく変わってくるため、予算と用途に合わせて最適な1台を選んでください。
定番ベンチマークのスコア
グラボ以外のパーツ構成はすべて統一して、定番ベンチマークのスコアや人気ゲームの平均fpsを計測しました。
いずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。
ゲームのシーズンやドライバのバージョンなどによって差が出る場合もあります。
3D Markのスコア
まずは超定番の3D Markから、主要ベンチマーク3種類を試しました。
Time Spy
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
Time SpyはAPIにDirectX 12を使用。
RTX 4070 Tiと比べると見劣りしてしまいますが、RTX 3080も十分すぎるほどハイスペックです。
Fire Strike
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
Fire StrikeはAPIにDirect X11を使用。
40,000近いスコアを出せていれば、4Kでも幅広いゲームを快適にプレイ可能です。
Microsoft Flight Simulatorのような一部の極端に重いゲームは除きます。
Speed Way
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
Speed Wayは最新APIのDirectX 12 Ultimateに対応。
ミドルクラスの定番、RTX 3060と比べると約2倍のスコアです。
定番ベンチマークのスコア
FF15とFF14(暁月のフィナーレ)のベンチマークソフトを、それぞれフルHDの最高設定で走らせました。
FF15
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
RTX 3080のパワーがあれば、グラフィックの重いゲームも最高画質で快適に動かせます。
FF14 暁月のフィナーレ
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
FF14のようにそこまで重くないゲームであれば、4KやWQHDなどの高解像度でもストレスなくプレイ可能です。
人気ゲームのフレームレート
ここからは実際に人気ゲームをフルHD解像度(1,920×1,080)でプレイして、フレームレートの平均値を算出しました。
今回検証したのは以下の通り。
- フォートナイト
- Apex Legends
- VALORANT
- Rainbow Six Siege
- CoD:MW2
それぞれ順にご紹介します。
フォートナイト
フォートナイトはリプレイ機能を使用し、近接での撃ち合い中のシーンを含む、同一場面の平均フレームレートを計測した結果です。
アンチエイリアスは「TSR 最高」に設定し、解像度は「ネイティブ」で検証しています。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
チャプター4でグラフィック設定が大幅にアップデートされたこともあり、DirectX 12の最高画質は激重。
とはいえRTX 3080ならカクつくことなくプレイ可能です。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
DirectX 11に変えるとグラフィックが多少軽くなり、平均値は余裕で100を超えます。
144Hzのモニターでプレイするなら、DirectX 11の最高画質のままでもよさそうです。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
競技設定は「3D解像度」と「描画距離」を最大に設定して検証。
平均値は300を超えました。
ただし場面によって大きく変動するため、240固定にこだわるなら、パフォーマンスモードでプレイすることをおすすめします。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
レンダリングモードを「パフォーマンス」に変えると、平均値は600オーバー。
フレームレートの上限を240に設定すれば、おおむね240に張り付いてくれます。(多少の変動はあります)
競技シーンを目指しているような方でも、快適にプレイできることでしょう。
Apex Legends
Apex Legendsは射撃訓練場でバンガロールのウルトにグレネードを重ねて、前後の平均値を計測しました。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
実際のマッチでは+20~30程度は平均値が伸びるため、あくまで比較用の数値としてご覧ください。
RTX 3080なら最高画質でもおおむね144fps前後をキープ可能です。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
カジュアルマッチを試してみると、低画質ならフレームレートはおおむね240以上で安定します。
非戦闘時であればフレームレートの上限である300に張り付くこともあり、本気でやりこんでいる方も満足できる性能です。
VALORANT
VALORANTはプラクティスのスパイク解除モードで検証。
スパイクラッシュなどを実際にプレイすると、場面によって平均値が50~100程度落ちると考えてください。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
グラフィックが軽く、CPU依存度の高いゲームということもあり、ほかのゲームほど大きな差は生まれません。
CPUがCore i7-13700Fクラスのしっかりしたものなら、グラボはRTX 3060あたりでも十分です。
Rainbow Six Siege
レインボーシックスシージはベンチマークモードで検証した結果です。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
このゲームも実際のマッチではフレームレートが50~100程度落ちると考えてください。
CoD:MW2
CoD:MW2もゲーム内のベンチマークモードで計測。
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
このゲームはベンチマークの結果と実際のマッチであまり差が出ず、CPUの影響もほとんど受けないようです。
RTX 3080なら最高画質のままでも快適にプレイ可能です。
レイトレーシング性能
レイトレーシング対応ゲームの平均フレームレートも検証しました。
今回検証したのは以下の通り。
- WATCH DOGS LEGION
- FARCRY6
- Forza Horizon 5
いずれも最高画質のDXR ONでベンチマークモードを走らせた結果です。
WATCH DOGS LEGION
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
WATCH DOGS LEGIONのように極めて重たいゲームでも、RTX 3080ならヌルヌル快適にプレイ可能です。
FARCRY6
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
FARCRY6はレイトレ対応ゲームとしては比較的軽く、下位モデルのRTX 3060でも十分動かせます。
Forza Horizon 5
RTX 4070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 |
Forza Horizon 5も最高画質で平均100fps以上出せるため、非常に快適です。
おすすめのBTOパソコン
Core i7-13700FとRTX 3080を搭載したBTOパソコンをピックアップしました。
G-Tuneなど一部メーカーでは13世代CPU搭載モデルの取り扱いがスタートしておらず、いつ頃販売を開始するのか詳細は一切不明。
また、RTX 4000シリーズの登場に伴い、RTX 3080は消えていくという噂も流れており、事実としてパソコン工房ではRTX 3080搭載モデルが販売終了となっています。
ドスパラやTSUKUMOでは販売を継続していますが、いつまで続くかは読めないため、RTX 3080が気になる方は早めに判断したほうがいいかもしれません。
ゲーミングPCを選ぶときは基本的なスペックと価格だけでなく、アフターサポートや納期、支払方法なども総合的に比較して選ぶことをおすすめします。
掲載している仕様および価格は記事執筆時点の情報です。最新情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
ドスパラ
まずはドスパラが販売するGALLERIA XA7C-R38の第13世代Core搭載モデル。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i7-13700F |
GPU | RTX 3080 |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
販売価格 | 274,980円~(消費税・配送料込) |
最新チップセットのB760を採用し、電源は750W(80PLUS GOLD)。
GALLERIAは時期によって価格の変動が激しく、期間限定のキャンペーンなどを活用すると、さらにお得に買えるのが魅力。
事前予告なく価格が大きく変わるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
TSUKUMO
続いてはツクモが販売するG-GEARの最新モデル。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i7-13700F |
GPU | RTX 3080 |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
販売価格 | 297,449円~(消費税・配送料込) |
マザーボードはASRock B660 PRO RSを採用。
ストレージはWD BLUE SN570(Gen3)1TBで電源は850W(80PLUS GOLD)、光学ドライブも標準搭載しているなど、なかなか充実したパーツ構成です。
ケースのデザインが気にならないなら、悪くない選択肢といえそうです。
パソコンショップセブン
こちらはパソコンショップセブンのZEFT Gaming PC。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i7-13700F |
GPU | RTX 3080 |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
販売価格 | 298,980円~(消費税・配送料込) |
無線LANや光学ドライブを標準搭載し、ケースやマザーボードも選ぶことができる、カスタマイズの幅広さが最大の魅力。
いろいろカスタムすると費用は高くなりますが、こだわりの1台が欲しい方におすすめです。
STORM
最後はSTORMのPGシリーズ。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i7-13700K |
GPU | RTX 3080 |
メモリ | DDR5-4800 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD(Gen4) |
販売価格 | 368,000円~(消費税・配送料込) |
価格だけで比較すると高く見えてしまいますが、CPUは「K」つきで240mmラジエーターの簡易水冷クーラーを標準搭載。
マザーボードは最上位チップセットのZ790で、電源は1200W(80PLUS GOLD)と余裕がたっぷり。
RGBファンを標準搭載し、拡張性に優れたPhanteksのケースも魅力です。
30万円以下で狙えるベストな構成
RTX 4000シリーズばかりが注目されがちですが、RTX 3080はまだまだ現役のハイスペックグラボ。
フルHDなら人気のシューターゲームを超・高フレームレートで動かせますし、4Kの高解像度でも幅広いゲームを快適に楽しめます。
もちろんライブ配信や動画編集などの用途でも活躍してくれます。
予算30万円以下でハイスペックなゲーミングPCを探しているなら、RTX 3080搭載モデルが有力候補になるのではないでしょうか。
ゲーミングPCの性能は搭載パーツによって大きく変わるため、特徴をよく理解して、予算と用途に合った1台を選んでください。