サイコムが販売するコスパを重視したゲーミングPC、G-Master Velox IIIをお借りしました。
機材貸出元:株式会社サイコム
記事執筆時点では単体販売がスタートしていないIntelの最新CPU、Core Ultra 5 250KF Plusを搭載。
最新CPUが気になる方はもちろん、搭載パーツにこだわってゲーミングPCを選びたい方にはきっと魅力的な選択肢になります。
G-Master Velox IIIの概要

今回お借りした製品の特徴をまとめると以下の通り。
最新CPUやマザーボードも選択可能
シンプルですっきりとしたデザイン
静音仕様のケースでゲーム中も静か
拡張性が高く後々の改造もしやすい
最安を求める方にはハードル高め
カスタムには最低限の知識が必要
基本的なスペックから搭載されている内部パーツ、実際に人気ゲームを動かして計測したフレームレートまで、順に詳しくご説明します。
スペック
貸出機の主なパーツ構成は以下の通り。
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 5 250KF Plus |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti 16GB |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GBx2) |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD Gen4 |
| 販売価格 | 326,830円(税込) ※クーポン適用済 |
CPUとGPUの細かい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。


G-Master Veloxは選択時に迷わないよう、ほかの人気モデルと比べてカスタマイズの項目が厳選されています。
それでもCPUやグラボ、メモリやストレージなどは予算や用途に合わせて複数の選択肢から選べます。
たとえば内蔵GPUが必要なら、Core Ultra 5 250K Plusへのカスタムも可能。
ある程度の知識は求められるものの、こだわりの1台にカスタマイズできるのが魅力です。
価格や納期、在庫状況は時期によって変動します。最新情報は公式サイトにてご確認ください。
期間限定のクーポンがお得
サイコムのゲーミングPCがお得に買える、期間限定の割引クーポンをもらいました。
VeloxSP2604
※2026年6月1日まで
割引対象はG-Master Velox III Intel Edition / AMD Editionの2製品のみ。
構成を問わず、通常価格から税込みで32,920円値引きされます。

使い方はとても簡単で、カスタマイズの構成確認画面でクーポンコードを入力。

登録をタップすると、割引が適用されます。
この春ゲーミングPCの購入を検討中の方は、ぜひご活用ください。
ケース外観


ケースはFractal Designの定番モデル、Pop Silent White TG Clear Tintを採用。
追加料金なしでブラックに変更も可能。
イマドキのケースとしては珍しく思えるほどシンプルなデザインです。


CPUクーラーの高さは最大170mmまで、グラボの横幅は最大38cmまで搭載可能と、後々のアップグレードもしやすい構造です。
ただし光学ドライブは搭載できないため、必要な方は外付けで代用する必要があります。


仕様上の寸法は高さ454mm、奥行き473.5mm、横幅215mm。
ミドルタワーとしては標準的な大きさです。
正面から見て左側は3mm厚の強化ガラスパネルが標準で搭載されます。

このケースの特徴がフロントパネル。


下側のパネルを開けると、ちょっとした小物を収納できるスペースが用意されています。
CPUグリスやSATAケーブルなど、細かいPCパーツなどを収納しておけば紛失する心配がありません。

電源をONにすると、LEDストリップ(2本)が発光。

光らせることに興味がなければ、カスタマイズでLEDストリップを「なし」にすることで少し安く購入可能です。

RGBライティングはASRockの制御ソフト「Polychrome RGB」から柔軟に変更が可能。
色や明るさ、エフェクトのスピードなど、細かく指定できます。
搭載するマザーボードのメーカーによって使用する制御ソフトは異なります。


底面の防塵フィルターは便利なスライド式。
写真のようにケースを寝かさなくとも、フィルターを取り外して掃除が可能。
ケースを床に設置するとほこりを吸い込みやすい箇所なので、数か月に1回くらいは掃除することをおすすめします。

天面は空気が通らない構造となっており、防塵フィルターなどはありません。
インターフェイス

電源ボタンなどはケース天面にあります。
- USB 3.1 Gen 2 Type-C ×1
- USB 3.0 Type-A ×2
- マイク ×1
- ヘッドホン ×1
- 電源
天面のType-Cポートは、メーカー純正オプションのUSB-Cアップグレードキットを搭載。
最大10Gbps(理論値)のデータ転送が可能です。

背面側の入出力端子もなかなか充実。
- 1 x USB 3.2 Gen 1 (Type-C)
- 6 x USB 3.2 Gen 1 (Type-A)
- 2 x USB 2.0 (Type-A)
- 1 x 2.5Gbps LAN
- 1 x HDMI 2.1b
- 3 x DisplayPort 2.1b
Wi-Fi 7やBluetooth 5.4にも対応。
追加オプション無しで無線LANが利用可能です。


実際に無線LANを使用するときはアンテナの取り付けが必要。
同梱されるアクセサリーボックスに、余剰パーツとまとめて収納されています。
SATAケーブルも同梱されるため、将来的にHDDなどを増設したくなったとき、別途購入する必要がありません。
ケース内部

ケース内部はご覧の通り。

光るパーツが少なめでケーブルが多くないというのもありますが、裏配線もすっきりと整理されています。

正面から見て右側のサイドパネルは、内側に吸音フォームが貼ってある静音仕様。

天面の内側も同様の構造になっていて、高負荷時も静かに作業がしたい方には大きな魅力です。


バラしやすくまとめられているケーブルと、きっちり固定されているケーブルがあり、配線整理への強いこだわりを感じます。
サイコムでは単に見た目をきれいにするだけでなく、後々の改造も見据えて各種ケーブルを整えているのがポイント。


ケースファンは前面に120mm ×2、背面に120mm ×1。
ケースに標準で付属するファンと思われます。
マザーボード

マザーボードはASRock B860 Rock WiFi 7を搭載。
6層PCBのミドルモデルで、電源周りの構成は8+1+1+1+1。
CPU-Zで読み取った情報は以下の通り。

ミドル~ハイスペックCPUを定格で動かすには十分なスペックです。

M.2 SSDの空きスロットは2つ(Gen4)あり、ストレージの取り付けが簡単なクリップ式などもうれしいポイント。
PCIe 4.0 x16もあるため、内蔵型のキャプチャーボードなども増設できそうです。
SATAも4ポートと、BTOパソコンに搭載されるマザーボードとしては拡張性がとても充実しています。

用途がゲームメインなら標準仕様のままで問題ありませんが、Z890チップセットを搭載したハイスペックモデルにカスタマイズも可能。

マザーボードを変更できないBTOメーカーが圧倒的に多い中、予算や用途に合わせてマザーボードを選べるのもサイコムの強みです。
CPUクーラー

CPUクーラーはNoctuaのNH-U12S redux。
グリスには同社のNT-H1が塗布済み。
140mmファンを搭載したハイエンド空冷のNH-D15 G2をはじめ、サイコムオリジナルの簡易水冷へのカスタマイズも可能。
CPUがCore Ultra 5 250KF Plusであれば、NH-U12S reduxのままで問題ありません。
グラフィックカード

今回の貸出機にはPalit製のGeForce RTX 5060 Ti White OC 16GBが搭載。
かつては一部のBTOメーカーでしか見かけないグラボでしたが、ここ数年で販路を拡大しているようです。
グラボはカスタマイズの選択肢がとても多く、最大でGeForce RTX 5080まで搭載可能。(電源ユニットの容量アップが必須)
グラボの在庫状況は日々変動するため、どのグラボを選べるかは公式サイトにてご確認をお願いします。
メモリ

メモリはヒートスプレッダ非搭載のシンプルなものが2枚。
CPU-Zで読み取った情報によると、Micronのチップを搭載した製品が採用されているようです。


大多数の方は32GBあれば問題ないと思われますが、最大64GB(32GB×2)までカスタマイズも可能です。
ストレージ

M.2 SSDはヒートシンクで隠れて姿が見えませんが、CrucialのP310 1TBを標準搭載。
CrystalDiskInfoで読み取った情報は以下の通り。

ストレージも価格の高騰が続いていますが、最大で8TBへのアップグレードもできます。
また、注文時のカスタマイズで2台目のストレージも増設可能。


2.5in ×2、3.5in ×2のシャドウベイも用意されており、後々ストレージが足らなくなったときも、改造しながら長く使っていけるケースです。
電源

電源はASRockのSteel Legend SL-650G(80PLUS GOLD)を採用。
フルモジュラーケーブル方式を採用したハイスペック電源で、ATX3.1への対応はもちろん、信頼性の高い日本製コンデンサを100%搭載。

背面側のスイッチでセミファンレス機能のONとOFFを切り替え可能。

余剰ケーブルも同梱されるため、後々パーツを増設したくなったときも安心です。
カスタマイズで最大1200Wまで搭載できますが、今回の貸出機の構成であれば容量は650Wでまったく問題ありません。
G-Master Velox IIIの性能

ここからは各種ベンチマークソフトを使用して、搭載パーツの性能を数値化していきます。
いずれも素人が計測したデータなので、あくまで参考程度にお考えください。
CINEBENCH R23

Core Ultra 5 250KF Plusのマルチコアは、160W制限をかけたCore Ultra 7 265Kに匹敵。
シングルコアはRyzen 9 9950Xと同等のスコアが出ており、ミドルクラスCPUとして考えればなかなか優秀です。

BIOSを確認すると、CPUの電力設定はIntelのデフォルトセッティングになっている模様。
PL1とPL2、どちらも159Wに設定されています。
なるべくコストを抑えつつ、ゲーム以外の用途でもPCをフル活用したい、という方には魅力的な選択肢になりそうです。
3D Mark

GeForce RTX 5060 Ti 16GBはフルHD解像度でのゲームにBESTなグラボのひとつ。
幅広いゲームを最高画質で快適に楽しめる性能があります。
4Kで重いゲームをサクサク遊ぶにはパワー不足ですから、予算や用途に合わせてグラボを選ぶことをおすすめします。
Crystal Disk Mark

Gen4 SSDのハイスペックモデルらしい転送速度です。
書き込みは若干速度が落ちているように見えるかもですが、体感できるほどの差はないため気にする必要はないでしょう。
一般的なSSD(SATA)やHDDと平均的な転送速度を比較すると、以下の通り。
| NVMe M.2 SSD (Gen 5) | 10,000~15,000MB/s |
|---|---|
| NVMe M.2 SSD (Gen 4) | 4,000~7,000MB/s |
| NVMe M.2 SSD (Gen 3) | 2,000~3,000MB/s |
| SSD(SATA) | 550MB/s |
| HDD | 120~160MB/s |
冷却性能
まずはCINEBENCH計測中(Multicore 10min)のCPU温度をチェック。

CPUフルロードで80度台で安定。
実際の用途でここまで強烈な負荷をかけ続けることは滅多にないこともあり、実用上はまったく問題ありません。

ゲームプレイ中の温度も確認すると、CPUはおおむね60度前後で安定。
ライブ配信など、CPUの負荷が高まる用途では70度を超えていることもありましたが、こちらも実用上は問題なし。
GPU温度は動かすゲームで変動するものの、60~70度台で安定。
グラボの冷却性能にこだわるなら、同じGPUでもファンの数が多く、サイズの大きい製品を選ぶことをおすすめします。
静音性
市販の騒音計(サンコー小型デジタル騒音計)を使用して、用途ごとの騒音を計測しました。

CPUの負荷がかかると多少の音が発生するものの、不快に感じるほどではありません。
ゲーム起動中はシェーダーのコンパイルなど、CPUに負荷がかかる場面以外はほぼ無音に近い状態。
アイドル時はケースに耳を近づけないとファンの音を認識できないほど。
G-Master Veloxシリーズは静音に特化したモデルではありませんが、ミドルスペックのゲーミングPCとしてはとても静かです。

BIOSを確認すると、CPUファンなどはサイレントモードに設定されている模様。
静音重視のケースを採用していることもあり、静音性はとても良好です。
筆者が使用している騒音計の目安は以下の通り。
| 60dB~ | 掃除機に匹敵するほどうるさい 遮音性の高いイヤホンやヘッドセットが必須 |
|---|---|
| 50~60dB | 大多数の人がうるさく感じる イヤホンやヘッドセットの使用が必須 |
| 45~50dB | ファンの音がやや気になりはじめる イヤホンやヘッドセットの使用を推奨 |
| 40~45dB | ファンの音は聞こえるが不快ではない スピーカーでもゲームはプレイ可能 |
| 38~40dB | PCに耳を近づけると音が聞こえる程度 スピーカーでも快適にプレイが可能 |
PCゲームのフレームレート検証

まずは定番のFF14ベンチを解像度ごとに回してみました。
| フルHD | 20,575 非常に快適 |
|---|---|
| WQHD | 14,610 とても快適 |
| 4K | 10,416 快適 |
解像度が上がるほど判定が下がっていきます。
フルHDはもちろん、WQHDまでなら最高画質でも快適に遊べると考えてよさそうです。
そのほかの人気ゲームはフルHDとWQHD、2種類の解像度で試しました。
| WQHD | フルHD | |
|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 レイトレ:オーバードライブ、DLSS クオリティ、MFG 4x | 116.26fps | 181.65fps |
| Monster Hunter Wilds ウルトラ画質、DLSS クオリティ、MFG 4x、レイトレ 高 | 173fps | 238fps |
| デスストランディング2 最高画質、DLSS クオリティ、MFG 4x | 191fps | 219fps |
| Battlefield 6 オーバーキル画質、DLSS 4 クオリティ、MFG 4x | 223fps | 317fps |
| 紅の砂漠 シネマティック、RR ON、DLSS 4.5L クオリティ、MFG 4x | 111fps | 163fps |
| アークナイツ:エンドフィールド 最高画質、クオリティ、MFG 4x | 263fps | 343fps |
| バイオハザード レクイエム 最高画質、パストレーシング、DLSS クオリティ、MFG 4x | 109fps | 147fps |
Cyberpunk 2077はゲーム内のベンチマークモードで計測、それ以外は実際にゲームを動かして計測したデータです。
場面によって変動があるため、あくまで参考程度にご覧ください。
バイオハザードレクイエムや紅の砂漠など、グラフィックの重いゲームもフルHDなら最高設定でサクサク快適にプレイ可能。
WQHDでもおおむね100以上のフレームレートを出せるため、幅広いゲームをストレスなく遊べると考えて問題ありません。
続いて定番のシューター系ゲームをフルHDで実際にプレイして、平均フレームレートを計測。
| AVG | 1% Low | |
|---|---|---|
| フォートナイト パフォーマンス 競技設定 | 353fps | 157fps |
| Overwatch ウルトラ画質 | 364fps | 265fps |
| VALORANT 最高画質 | 483fps | 247fps |
いずれも500fpsを超えるような超・高フレームレートは出せないものの、大多数のPCゲーマーが快適に遊べる性能です。
1% Lowの数値にこだわる方や、500Hzを超えるようなハイエンドゲーミングモニターでプレイしたい方は、CPUにはRyzen 7 9800X3Dを選ぶことをおすすめします。
ゲーム実況のライブ配信

TwitchでApex Legendsのゲーム実況をスムーズに配信できるかも検証しました。
配信ソフトは無料で使えるOBS(Open Broadcaster Software)を使用し、配信と同時に録画も実施。
VTube Studioでアバターも表示しながら試しました。
ゲームやOBSの主な設定は以下の通り。
| ゲームの設定 | フルHD、最高画質 |
|---|---|
| 出力解像度 | 1080p(1,920×1,080) |
| FPS共通値 | 60 |
| 映像ビットレート | 6,000 Kbps |
| 配信エンコーダ | ハードウェア(NVENC, H.264) |
| 音声ビットレート | 160 |
| 録画品質 | 高品質、ファイルサイズ中 |
| 録画フォーマット | mkv 配信後にmp4へ再多重化 |
| 録画エンコーダ | ハードウェア(NVENC, H.264) |
VTube StudioはCPUの負荷がそこそこ高いソフトウェアですが、途中で映像が乱れたり、配信が停止するようなこともなく、最後までノートラブル。
ただフレームレートは200を下回る場面がちらほらあり、本気でランクマッチをやりこんでいるような方だと少し気になるかもしれません。
配信するゲームに合わせて設定の調整は必須ですが、PC1台でVTuberとして活動していくことも可能。
高画質かつ高フレームレートでの配信にこだわるなら、もう少しハイスペックなCPUとグラボを選びましょう。
ミドルスペックの定番になるか

レビューのまとめとして、改めて特徴をおさらいします。
最新CPUやマザーボードも選択可能
シンプルですっきりとしたデザイン
静音仕様のケースでゲーム中も静か
拡張性が高く後々の改造もしやすい
最安を求める方にはハードル高め
カスタムには最低限の知識が必要
Core Ultra 5 250KF Plusははじめてさわりましたが、発熱もそれなりでとても扱いやすいCPUという印象。
ゲーム性能も申し分なしで、少なくともプロゲーマーを目指すような方でなければ不満を感じることはないでしょう。
Veloxシリーズはサイコムの中ではスタンダードモデルという立ち位置ながら、静音性に優れているのも魅力。
マザーボードの拡張性も十分で、ストレージが足らなくなっても自身で増設するなど、改造を重ねながら長く愛用できるマシンです。
搭載パーツは柔軟にカスタマイズ可能で、構成内容を途中で保存することも可能。
まずはカスタマイズ画面をポチポチしてみることをおすすめします。
長く快適に使えるゲーミングPCをお探しの方は、サイコムのG-Master Velox IIIをチェックしてみてはいかがでしょうか。













