CPUにRyzen 5 4500を搭載した格安ゲーミングPCが各メーカーで販売されています。
性能に過度な期待は禁物ですが、カジュアルにPCゲームを楽しみたい方には悪くない選択肢といえます。
国内主要メーカーの格安モデルのスペックと価格をまとめてみました。
駿河屋 | NEXTGEAR | GALLERIA | LEVELθ | |
---|---|---|---|---|
OS | Windows 11 Home | |||
CPU | Ryzen 5 4500 | |||
クーラー | 空冷トップフロー(AMDリテールクーラー) | |||
GPU | GTX 1660 SUPER | RTX 3050 | ||
チップセット | A520 | B550 | A520 | B550 |
メモリ | 16GB(8×2)DDR4-3200 | |||
ストレージ | 500GB Gen4 | 512GB | 500GB Gen4 | 500GB |
無線LAN | – | |||
電源 | 550W BRONZE | 500W BRONZE | 550W BRONZE | 650W BRONZE |
メーカー 保証 | 1年 | 3年 | 1年 ※延長可 | 1年 ※延長可 |
アフター サポート | 平日 12~17時 土日祝 14~17時 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 |
分割払い | 非対応 | 最大36回まで 手数料無料 | 最大36回まで 手数料無料 | 最大48回まで 手数料無料 |
おまけ | – | – | Minecraft Xbox Game Pass | – |
価格 税・送料込 | 89,800円 | 99,800円 | 103,280円 | 109,800円 |
公式サイト | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
ゲーミングPCの価格や仕様は時期によって変動します。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
格安セールでおなじみのフロンティアには、記事執筆時点でRyzen 5 4500搭載モデルがありませんでした。
もっとも安い駿河屋はアフターサポートの対応時間が短く、基本的にLINEでのやり取りへ誘導されます。
実際にトラブル対応でLINEのやりとりをしていましたが、返信が来るまで24時間以上かかることも多く、お世辞にもサポートが充実とは言えません。
いずれもCPUクーラーはAMDのリテールクーラーが採用されており、冷却性能は問題なくとも、高負荷時の騒音は大きくなりがち。
ストレージ容量も500GB前後と少なく、もう少し予算を出せる方は注文時にカスタマイズするのがおすすめです。
Ryzen 5 4500とGTX 1660 SUPER、RTX 3050でどれくらいゲームを動かせるかは、以下の動画で詳しく解説しています。
あわせてご覧いただくとより分かりやすいです。
実際に駿河屋のゲーミングPCを購入したので、詳しいレビューをまとめています。
Ryzen 5 4500の在庫がなかったとのことで、Ryzen 5 5500が搭載された状態で届きました。
もう少しだけ予算を出せるなら、RTX 4060を搭載したモデルがおすすめ。
駿河屋 | LEVELθ | NEXTGEAR | フロンティア | |
---|---|---|---|---|
OS | Windows 11 Home | |||
CPU | Ryzen 5 4500 | Ryzen 5 5600X | ||
クーラー | 空冷トップフロー(AMDリテールクーラー) | 空冷サイドフロー (AK400) | ||
GPU | RTX 4060 | |||
チップセット | A520 | B550 | ||
メモリ | 16GB(8×2)DDR4-3200 | |||
ストレージ | 500GB Gen4 | 500GB | 512GB | 1TB |
無線LAN | – | |||
電源 | 550W BRONZE | 650W BRONZE | 500W BRONZE | 600W BRONZE |
メーカー 保証 | 1年 | 1年 ※延長可 | 3年 | 1年 |
アフター サポート | 平日 12~17時 土日祝 14~17時 | 24時間365日 | 24時間365日 | 10~19時 休日アリ |
分割払い | 非対応 | 最大48回まで 手数料無料 | 最大36回まで 手数料無料 | 対応 手数料アリ |
価格 税・送料込 | 107,800円 | 119,700円 | 129,800円 | 138,100円 |
公式サイト | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
こちらも最安は駿河屋ですが、記事更新時点では納期が20営業日となっており、届くまでかなり時間がかかるようです。
フロンティアはCPUがRyzen 5 5600Xで、CPUクーラーにDeepCoolのAK400を標準搭載。
価格は少し高くなるものの、フォートナイトやVALORANTで240fpsを狙いたいなら非常にコスパの高いモデルです。
マウスコンピューターが販売するNEXTGEARは、メーカー保証が標準で3年と長いのが特徴。
電話はもちろんLINEやチャットでも相談できるため、時間帯などを気にせず相談できるのが魅力です。
以前、Ryzen 5 4500とRTX 4060を搭載したモデル(赤いLEDファンをカスタム済)をお借りしてレビューしているので、ぜひ合わせてご覧ください。
なぜRyzen 5 4500を搭載したゲーミングPCは安いのか、数あるRyzen 5とスペックを比較した結果がこちら。
コア スレッド | ベース クロック | 最大 クロック | L3 キャッシュ | TDP/PBP | アーキ テクチャ | |
---|---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 7600X | 6/12 | 4.7GHz | 5.3GHz | 32MB | 105W | Zen 4 |
Ryzen 5 7600 | 6/12 | 3.8GHz | 5.1GHz | 32MB | 65W | Zen 4 |
Ryzen 5 5600X | 6/12 | 3.7GHz | 4.6GHz | 32MB | 65W | Zen 3 |
Ryzen 5 5600G | 6/12 | 3.9GHz | 4.4GHz | 16MB | 65W | Zen 3 |
Ryzen 5 5600 | 6/12 | 3.5GHz | 4.4GHz | 32MB | 65W | Zen 3 |
Ryzen 5 5500 | 6/12 | 3.6GHz | 4.2GHz | 16MB | 65W | Zen 3 |
Ryzen 5 4500 | 6/12 | 3.6GHz | 4.1GHz | 8MB | 65W | Zen 2 |
コアやスレッド数は最新世代のRyzen 5と同じでも、Ryzen 5 4500の中身(アーキテクチャ)は2世代前のZen 2と同じ。
ブーストクロックは4.1GHzと控えめで、ゲームに重要とされるL3キャッシュもたったの8MBしかありません。
フォートナイトやVALORANTなど、競技性の高いシューター系ゲームでフレームレートが伸びづらいのが大きな弱点。
カジュアルに遊ぶ分にはまったく問題ありませんが、価格相応の性能であることをきちんと理解しておくことが大切です。
筆者がこれまでに計測したCINEBENCH R23のスコアもまとめてみました。
ミドルスペックの定番ともいえる、Core i5-13400Fとは大きな差があることがわかります。
動画編集などゲーム以外の用途でもPCをフル活用したい方は、CPUにはお金をかけた方が間違いなく快適です。
最近増えてきた格安ゲーミングPCが気になっている方は、製品やメーカーの特徴をよく理解して、納得のいく1台を選んでください。