INNO3D(イノスリーディー)のGeForce RTX 4060 COMPACTを購入しました。
Core i5-13400Fと組み合わせて定番ベンチマークや人気ゲームの平均fpsを計測して、RTX 3060やRTX 4060 Tiとの性能差をわかりやすくまとめています。
グラフィックカードの買い替えやRTX 4060を搭載したゲーミングPCの購入を検討している方は、ぜひご覧ください。
INNO3DのGeForce RTX 4060
今回購入したINNO3DのRTX 4060は、ELSAのオンラインショップで52,800円(送料込)。
Palitの最安モデルだとギリギリ5万円を切るものもあるようですが、発売当初の価格はおおむね5~6万円といったところ。
2年前、RTX 3060を発売直後に買ったときの価格が58,000円だったので、そこまで高いとは感じません。
まずはグラフィックカードのデザインやスペックなど、基本的な情報からお伝えします。
主なスペック
主なスペックは以下の通り。
ビデオメモリ | 8GB(GDDR6) |
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CUDAコア | 3,072 |
コアクロック | 1,830~2,460MHz |
メモリバス幅 | 128bit |
メモリスピード | 17Gbps |
占有スロット | 2 |
補助電源 | 8ピン ×1 |
出力端子 | HDMI 2.1a ×1 DP1.4a ×3 |
サイズ | 155×122×39mm |
ブーストクロックは製品によって多少差があるため、各社の公式サイトでご確認ください。
GPU-Zの情報は以下の通り。
INNO3DのRTX 4060にはツインファンのモデルもありますが、今回はシングルファンを選択。
手のひらサイズのコンパクトなグラボでどれだけの性能を発揮できるのかじっくり検証です。
もっと詳しいスペックを知りたい方は、INNO3Dの公式サイトをご確認ください。
上位モデルと比較
INNO3Dが販売するOC非対応のグラボで、RTX 4060 Ti~RTX 3060の主なスペックを比較してみました。
4060 Ti | 3060 Ti | 4060 | 3060 | |
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アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere | Ada Lovelace | Ampere |
製造プロセス | TSMC 4N (5nm) | 8nm | TSMC 4N (5nm) | 8nm |
CUDAコア | 4,352 | 4,864 | 3,072 | 3,584 |
クロック | 2,310~ 2,535MHz | 1,410~ 1,665MHz | 1,830~ 2,460MHz | 1,320~ 1,777MHz |
RTコア | 36基 第3世代 | 38基 第2世代 | 24基 第3世代 | 28基 第2世代 |
Tensorコア | 136基 第4世代 | 152基 第3世代 | 96基 第4世代 | 112基 第3世代 |
メモリタイプ | GDDR6 | |||
ビデオメモリ容量 | 8GB | 12GB | ||
メモリバス幅 | 128bit | 256bit | 128bit | 192bit |
メモリスピード | 18Gbps | 14Gbps | 17Gbps | 15Gbps |
TGP | 160W | 200W | 115W | 170W |
前世代のRTX 3060と比べるとCUDAコアやビデオメモリ、メモリバス幅は減っていますが、クロックやメモリスピードはUP。
消費電力(TGP)も大幅に下がっており、実際にゲームを動かしてどれくらい性能に差が出るのかが気になるポイントです。
ビデオメモリが8GBのRTX 3060や、GDDR6X版のRTX 3060 Tiなど、一部仕様が異なる製品も販売されています。
RTX 4070 TiやRTX 4070、RTX 4060 Tiも同じように検証結果を詳しくまとめているので、あわせてご覧いただくと性能のちがいがわかりやすいです。
デザインや付属品
デザインはとてもシンプルで、ライティングパーツも非搭載。
見た目重視でピカピカ光らせたい方だと、やや物足りなさを感じるかもしれません。
金属製のバックプレートもきちんと搭載しており、小さいながらも安っぽさは皆無。
コンパクトな筐体にみっちりと凝縮しています。
分厚さは39mmで、ほかの拡張カードと干渉しづらいのも魅力。
この小ささですから、グラボステーなども不要です。
先日購入したMSIのRTX 4060 Tiと並べてみました。
筆者があえてコンパクトなグラボを選んでいるのもありますが、ミドルクラスのRTX 40シリーズは、このサイズ感が大きな魅力。
Mini-ITXなどの小さいケースで、そこそこのスペックのPCを組みたいときに重宝します。
手持ちのグラボで一番小さい、GTX 1650とも比べてみました。
さすがに旧世代のローエンドグラボと比べると一回り大きく感じるものの、最新ミドルスペックでこれだけのサイズダウンを実現しているのは素晴らしいです。
補助電源は8ピン×1でOK。
消費電力が控えめということもあり、16ピンに対応した新しい電源を用意しなくとも、従来の電源をそのまま使用可能。
実際の消費電力は記事の後半に計測結果をまとめています。
出力端子はHDMI×1とDP×3と一般的です。
RTX 4060のベンチマーク結果
ここからは定番ベンチマークソフトをはじめ、各種ゲームでRTX 4060の性能を細かくチェックしていきます。
検証環境は以下の通り。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
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CPU | Intel Core i5-13400F |
CPUクーラー | noctua NH-U12A chromax.black |
マザーボード | ASRock B760M Steel Legend WiFi |
メモリ | Crucial DDR5-4800 16GB(8GB×2) |
電源 | Thermaltake TOUGHPOWER GF 850W(GOLD) |
BTOで販売される製品を想定して、メモリはDDR5-4800 16GB(8GB×2)を使用し、Core i5-13400Fは消費電力(PL1)を65Wに制限しています。
CPUクーラーは筆者の好みでNH-U12Aを使用していますが、Core i5-13400FにはAK400や虎徹Mk3で十分。
電源容量についても、Core i5とRTX 4060なら650Wでも問題ありません。
比較で使用したグラボは以下の4つ。
- RTX 4060 Ti
- RTX 3060 Ti
- RTX 3060
- RTX 3050
比較で使用したRTX 3060 TiはGDDR6X対応の新しいものではなく、従来のGDDR6版です。
直接的なライバルにあたるRadeon RX 7600も比較すべきだとは思いますが、所持していないため今回は計測していません。
CPUやメモリなどのパーツ構成によってスコアに多少の差が出るため、あくまで参考程度にご覧ください。
3D Markのスコア
まずは超定番、3D Markの各種ベンチマークを試した結果をご紹介します。
APIにDirectX 12を使用したTime Spyの結果がこちら。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
RTX 3060 TiとRTX 3060のちょうど中間といったスコアです。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
APIにDirect X11を使用する、Fire StrikeではRTX 3060 Tiと肩を並べるスコアが出ていました。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
Speed Wayは最新APIのDirectX 12 Ultimateに対応。
こちらもRTX 3060以上、RTX 3060 Ti未満といったスコアでした。
では実際にゲームを動かすとどうなるかも見ていきましょう。
フルHDでのフレームレート比較
ここからは実際に人気ゲームをプレイして、フレームレートの平均値を算出しました。
フルHD解像度で検証したタイトルは以下の通り。
- フォートナイト
- Apex Legends
- CoD:MW2
- Overwatch2
- Rainbow Six Siege
それぞれ順にご紹介します。
ゲームのシーズンやドライバのバージョンなどによって差が出る場合もあります。
フォートナイト
フォートナイトはリプレイ機能を使用し、近接での撃ち合い中のシーンを含む、同一場面の平均フレームレートを計測した結果です。
まずはレンダリングモードをDirectX12に設定。
アンチエイリアスを「TSR 最高」、テンポラルスーパー解像度「推奨」、さらにハードウェアレイトレーシングもONというグラボパワーがモノをいう激重設定です。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
3DMarkのスコアと同じような傾向でRTX 3060以上、RTX 3060 Ti未満といった結果です。
場面によっては多少カクつくことがあるかもしれませんが、カジュアルに楽しむ程度なら、最高画質のままプレイしてもいいかもしれません。
続いてレンダリングモードをパフォーマンスに設定し、3D解像度のみを100%に設定した競技設定で検証しました。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
RTX 3060のスコアに一歩届かずですが、これは誤差の範囲といえそう。
240Hzのゲーミングモニターでプレイする分には十分な性能ですが、240fps固定にこだわる方は、もう少し強いCPUを選ぶことをおすすめします。
Apex Legends
Apex Legendsにはベンチマークモードがなく、厳密な比較ができないため、射撃訓練場でバンガロールのウルトにテルミットを重ねて、前後の平均値を計測しました。
実際のマッチではもう少し平均値が伸びるため、あくまで比較用の数値としてご覧ください。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
最高画質ではRTX 3060以上、RTX 3060 Ti未満といった結果です。
144Hzのモニターでプレイするなら、最高画質のままでも快適に楽しめそうです。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
画質を落としても、フレームレートの傾向はあまり変わらず。
立ち回りなどによって変動はあるものの、実際に低画質でカジュアルマッチをプレイすると、おおむね240fps以上で安定してくれます。
CoD:MW2
CoD:MW2は最高画質(極限設定)でベンチマークモードを試しました。
DLSSはクオリティに設定しています。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
このゲームでもフレームレートの傾向は変わらず。
RTX 3060 Tiに追いつくほどのパワーはありません。
Overwatch2
Overwatch2もフォートナイトと同じくリプレイ機能を使用し、撃ち合い中を含む同一シーンの平均値を計測。
画質はエピックに設定しています。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
このゲームはRTX 40シリーズと相性がいいのか、RTX 3060 Tiに匹敵するフレームレートが出ていました。
Rainbow Six Siege
Rainbow Six Siegeは最高画質でベンチマークモードで検証。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
グラボの影響を受けづらいようで、ほとんど差がありません。
高解像度でのフレームレート比較
続いてWQHD、4Kの高解像度で以下の3タイトルを検証してみました。
- Cyberpunk 2077
- Forza Horizon 5
- FF15 ベンチマーク
Cyberpunk 2077とForza Horizon 5はDLSSをオートに設定し、フレーム生成(Frame Generation)もONにしています。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077は最近追加された「レイトレーシング:オーバードライブモード」で検証。
数あるレイトレーシング対応ゲームのなかで、もっとも重いタイトルのひとつです。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
RTX 40シリーズと30シリーズで大きな差が出ています。
これはDLSS 3.0とTensorコアによるAI処理でGPUの負荷を下げる「フレーム生成」がRTX 40シリーズのみに対応しているため。
ただRTX 4060ではフルHDでも平均60に届かず。
とくにストレスなくプレイできますが、戦闘が激しいシーンではさすがにカクつく恐れがあるため、最高設定にこだわらないほうがいいかもしれません。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
WQHDでもRTX 3060 Tiを上回っていますが、フレームレートは平均40程度。
快適にプレイしたいなら、オーバードライブモードはあきらめたほうがよさそうです。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
RTX 4060はあくまでミドルクラスのグラボですから、グラフィックの重いゲームを4Kの最高画質でプレイすることはあきらめてください。
ドライバの影響なのか、RTX 4060 Tiは前回計測したときよりスコアが多少改善しています。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5もゲーム内のベンチマークモードを最高画質で検証しました。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
フルHDではRTX 4060 Ti、RTX 3060 Tiと大きな差が出ず。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
WQHDでも同じような傾向です。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
何度か試してみましたが、4KではRTX 3060のスコアに届かずでした。
平均50程度出せるならそれなりにプレイはできますが、旧世代と比較するとなんともモヤっと感じる結果です。
FF15 ベンチマーク
最後にFF15のベンチマークソフトを解像度ごとに最高設定で試しました。
こちらは平均フレームレートではなく、ベンチマークソフトのスコアです。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
いずれの解像度でもRTX 3060以上、RTX 3060 Ti未満といった結果でした。
人気ゲームの平均フレームレート
ベンチマークモードやリプレイなどの機能を使わず、実際にゲームをプレイして平均フレームレートを計測した結果もご紹介します。
シューター系のゲームは立ち回りなどによって平均値が大きく変動するため、あくまで参考程度にご覧ください。
フォートナイト パフォーマンス 競技設定 | 319fps |
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Apex Legends 低画質 | 275fps |
Escape from Tarkov 最高画質 | 108fps |
VALORANT 最高画質 | 300fps |
モンスターハンターライズ 最高画質 | 169fps |
ディアブロ4 最高画質 | 198fps |
ストリートファイター6 最高画質 | 60fps |
Cyberpunk 2077 最高画質 オーバードライブ | 48fps |
Marvel’s Spider-Man Remastered 最高画質 レイトレオン | 154fps |
対応ゲームはDLSS(オートまたはクオリティ)やフレーム生成をONにして計測した結果です。
Cyberpunk 2077のように極端に重いゲームをのぞけば、ほとんどのゲームを最高画質で快適にプレイ可能。
ホグワーツレガシーも各解像度で試したところ、ゲーム起動後すぐにクラッシュする謎の現象が発生。
何度試しても同じようにクラッシュするため、今回は検証を断念しました。
別PCでは問題なく動かせたため、RTX 4060やドライバーとの相性問題でしょうか。
モンスターハンターライズ 最高画質 | 170fps |
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ディアブロ4 最高画質 | 125fps |
Cyberpunk 2077 最高画質 オーバードライブ | 35fps |
Marvel’s Spider-Man Remastered 最高画質 レイトレオン | 108fps |
モンハンライズやディアブロ4、スパイダーマンなどはWQHDでも画質を落とすことなくサクサク動かせました。
モンスターハンターライズ 最高画質 | 107fps |
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ディアブロ4 最高画質 | 62fps |
Cyberpunk 2077 最高画質 オーバードライブ | 19fps |
Marvel’s Spider-Man Remastered 最高画質 レイトレオン | 51fps |
グラフィックがそこまで重くないゲームであれば、4Kでもストレスなくプレイできるようです。
重いゲームも4Kでサクサク動かしたいなら、RTX 4070以上のハイスペックグラボを買ってください。
ゲーム実況・ライブ配信
OBSを使用して、Twitchで配信も試しました。
画質を落としたApex Legendsをプレイしたところ、1080pかつ60fpsでスムーズに配信・録画ができました。
ゲームの画質 | 低 |
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出力解像度 | 1080p(1,920×1,080) |
FPS共通値 | 60 |
映像ビットレート | 6,000 Kbps |
配信エンコーダ | ハードウェア(NVENC, H.264) |
音声ビットレート | 128 |
録画品質 | 高品質、ファイルサイズ中 |
録画フォーマット | mkv 配信後にmp4へ再多重化 |
録画エンコーダ | ハードウェア(NVENC H.264) |
配信&録画中もフレームレートは240以上をキープできており、ストリーマーを目指している方も、これくらいの性能があれば安心です。
今回は設定を細かくいじらず、デフォルトのエンコーダ設定(H.264)を使用しましたが、RTX 40シリーズはAV1エンコーダも使用可能。
AV1で録画したデータはH.264より高画質でデータ容量も軽くなるため、配信を常に録画しておきたい方には強力なツール。
Premiere ProではAV1エンコーダで録画したデータを読み込めないなど、普及にはもう少し時間がかかりそうですが、今後は主流になっていくと思われます。
どのエンコードを使用するかは、配信の頻度や用途に合わせて判断してください。
アバター表示でも配信が可能
FaceRigを使用してアバターを表示させながら試したところ、こちらもスムーズに配信&録画ができました。
ゲームによってはアバターがカクついたり、映像が静止画になってしまうなど、何かしらトラブルが起きる可能性もありそうです。
その都度設定の調整は必須と思われますが、VTuberとしてゲーム実況の配信もそれなりにできそうです。
本格的にVTuberとして活動していくなら、もう少しスペックに余裕を持たせたほうが良いです。
ゲーム起動中の消費電力
OCCTのストレステスト(電源モード)でCPUとGPUを使用率100%でぶん回し、システム全体の消費電力をワットチェッカーで計測しました。
RTX 4060 Ti | |
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RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
RTX 3050すら下回る、驚異的なワットパフォーマンスです。
これはあくまでCPUとGPUに最大負荷をかけたときの平均値で、ゲームを動かす程度なら200W前後をうろついていることが多かったです。
今回はPL1を65Wに設定したCore i5-13400Fで計測していますが、上位モデルや電力制限を解除した「K」つきCPUを使用すると、もう少し消費電力は上がります。
Core i5-13400FとRTX 4060の組み合わせなら、電源容量は550WでOK。
後々のパーツアップグレードも想定しておくなら、容量に余裕を持たせておくことをおすすめします。
電源容量は消費電力の2倍を目安に選ぶのがセオリーですが、2倍を下回っていても問題はありません。
おすすめのBTOパソコン
Core i5-13400とRTX 4060を搭載したBTOパソコンをピックアップしました。
ゲーミングPCを選ぶときは、基本的なスペックと価格だけでなく、アフターサポートや納期、支払方法なども総合的に比較して選ぶことをおすすめします。
掲載している仕様および価格は記事執筆時点の情報です。最新情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
フロンティア
激安のセール品が魅力のフロンティアは、RTX 4060搭載モデルが早速セールに登場。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i5-13400F |
クーラー | 空冷(サイドフロー) |
チップセット | B760 |
GPU | RTX 4060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
電源 | 600W(BRONZE) |
販売価格 | 149,800円~(消費税込・配送料別) |
ケースの見た目が地味で、メモリはDDR5ではなくDDR4、送料も別途かかるとはいえ、約15万円ちょっとで買えるのは悪くないのではないでしょうか。
ただフロンティアのセールは毎週価格とラインナップが変わるため、タイミングによっては値上がりしている可能性もあります。
また、最終確認画面まで行かないと送料が加算されないため、1円でも安く買いたい方は少々注意が必要です。
ark
秋葉原の老舗PCショップ、arkのオンラインストアもなかなか安いです。
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i5-13400F |
クーラー | リテールクーラー |
チップセット | B660 ASUS PRIME B660M-A D4 |
GPU | RTX 4060 メーカー指定不可 |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) Crucial |
ストレージ | 1TB NVMe SSD Kingston NV2シリーズ |
電源 | 550W(BRONZE) Antec CSK550 ATX |
販売価格 | 154,800円~(消費税・配送料込) |
ケースはThermaltake製のS100 Tempered Glassで、Micro-ATX規格のコンパクトなモデルを採用。
標準仕様だとCPUクーラーはリテールクーラーのようで、予算に余裕があるなら注文時にカスタマイズするのがおすすめ。
AK400や虎徹Mk3など、定番の人気クーラーを選べるのも魅力です。
パソコン工房
こちらはパソコン工房のLEVEL∞(インフィニティ)。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i5-13400F |
クーラー | 空冷(トップフロー) |
チップセット | B660 |
GPU | RTX 4060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
電源 | 700W(BRONZE) |
販売価格 | 159,800円~(消費税・配送料込) |
仕様に明確な記載がないものの、CPUクーラーはリテールクーラーかもしれません。
パソコン工房はポイント還元率が高く、アフターサポートは24時間365日対応、分割手数料も48回まで無料など、サービス面も隙がありません。
記事執筆時点では出荷予定が「2~3週間後」となっており、届くまで時間がかかるのが唯一の弱点でしょうか。
ドスパラ
こちらはドスパラで販売中のGALLERIA RM5C-R46。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i5-13400F |
クーラー | 空冷(サイドフロー) |
チップセット | B760 |
GPU | RTX 4060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
電源 | 650W(BRONZE) |
販売価格 | 169,980円~(消費税込・配送料別) |
多くの製品が翌日出荷に対応するなど、納品スピードの速さが魅力のGALLERIAですが、記事執筆時点では「5日で出荷」となっていました。
24時間365日対応のアフターサポートや分割手数料が48回まで無料になるのも魅力ですが、価格はちょっぴり高め。
GALLERIAは価格の変動が激しく、いつの間にか安くなっていることもあるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
サイコム
最後はサイコムが販売するG-Master Velox II Intel Editionをカスタムしたモデル。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i5-13400F |
クーラー | 空冷(サイドフロー) Noctua NH-U12S redux |
チップセット | B660 ASRock B660 Pro RS |
GPU | RTX 4060 MSI VENTUS 2X BLACK 8G OC |
メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 500GB NVMe SSD Gen4 Crucial P5 Plus |
電源 | 650W(GOLD) |
販売価格 | 178,830円~(消費税・配送料込) |
ケースは静音性に優れたFractal DesignのPop Silent Whiteを採用し、CPUクーラーは空冷最強ともいわれるメーカー、NoctuaのNH-U12S reduxを標準搭載。
価格だけで比較すると高く見えるかもしれませんが、静かで快適にゲームを楽しみたいなら納得のパーツ構成といえそうです。
細部までこだわり抜いたゲーミングPCが欲しい方は、候補に入れてみてください。
RTX 4060のレビューまとめ
意外と悪くない、というのが筆者の率直な感想です。
RTX 3060がDLSS 3.0やフレーム生成、AV1エンコーダに対応し、小型化と省エネも実現したと考えれば、それなりに納得感があります。
極端に重いゲームをのぞけば、フルHDの最高画質でほとんどのゲームを快適にプレイできますし、ゲーム実況などのライブ配信も可能。
シングルファンは負荷をかけると多少の騒音が発生するものの、耳障りに感じるほどではなく、コンパクトなゲーミングPCを組みたい方にもおすすめです。
消費電力などを気にせず、価格とフレームレートだけで評価するなら、今安くなっているRTX 30シリーズを買ったほうが満足度は高い気もします。
とはいえRTX 3060 TiやRTX 3060は徐々に市場から姿を消していくでしょうし、長い目で見ればRTX 4060を選んだほうがいいのは間違いありません。
動画ではフルHDはもちろん、4KやWQHDで実際にゲームを動かしている様子もまとめてるので、あわせてご覧いただくとより分かりやすいです。
性能や特徴をよく理解して、納得のいくグラボを選んでください。