マウスコンピューターが販売するゲーミングPC、G-Tune EM-B-L-AFをお借りしました。
機材貸出元:株式会社マウスコンピューター
Core i5-12400FとRTX 3050を搭載したローミドルモデルです。
コンパクトでいろいろ遊べるゲーミングPCを探している方は、ぜひじっくりご覧ください。
G-Tune EM-B-L-AFの概要と特徴
G-Tune EM-B-L-AFがどういったパソコンなのか、特徴を整理すると以下の通り。
人気ゲームを快適にプレイ可能
レイトレ対応ゲームも楽しめる
1080p・60fpsで配信もできる
動画編集などの用途でも活躍
他社と比べると価格がやや高め
Apex Legendsやフォートナイトなどのゲームで、どれくらいフレームレートを出せるのか知りたい!という方はこちらからご覧ください。
スペック
今回お借りしたモデルの基本スペックは以下の通り。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Core i5-12400F |
GPU | GeForce RTX 3050 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
販売価格 | 163,100円(消費税・配送料込) |
CPUとGPUの細かい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。
動画編集などの用途でもPCを使用する場合、ストレージは注文時のカスタマイズで増設したほうがいいかもしれません。
予算と用途に合わせて、最適なスペックを選んでください。
パソコンの仕様および価格は時期によって変動します。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
ケース外観
ここからはケースのデザインを見ていきます。
Micro ATX規格のミニタワーケースで、機能性を追求したシンプルなデザインが特徴。
ピカピカと光るパーツも一切搭載されていないため、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
仕様上の寸法は194×411×400mm(突起物含)と、ゲーミングPCとしてはとてもコンパクト。
とはいえ本体重量は約10.1kgあるため、ダンボールから取り出すときやパソコンを移動するときはくれぐれも慎重に。
底面の防塵フィルターはマグネット式で簡単に着脱が可能。
ほこりのたまりやすい場所ですが、手軽に掃除できるのでとても便利です。
メッシュパネルを水洗いしたときは、よく乾かしてから装着してください。
インターフェイス
各種インターフェイスはケース前面に用意されています。
注文時にカスタマイズすれば、光学ドライブも+4,180円(税込)~で追加可能です。
- マイク
- ヘッドホン
- USB 3.0 ×2
- HDMI
HDMI端子が前面に用意されていますが、背面にあるHDMIの延長ケーブルをグラフィックカードにつなげておく必要があります。
背面の主なインターフェイスは以下の通り。
- USB2.0 ×2
- USB3.0 ×2
- USB3.2 Type-C ×1
- DisplayPort ×3
- HDMI ×1
標準仕様の場合、Wi-FiやBluetoothは非搭載という点に要注意。
無線でインターネットにつなげたい方は、注文時にカスタマイズするか、Amazonなどで無線LANアダプターを購入する必要があります。
ケース内部
ケース内部にアクセスするためには、ドライバーでネジを2つ外す必要があります。
裏配線かつ黒色のケーブルで統一されているため、見た目がとてもスッキリ。
メモリの増設やグラフィックカードの交換など、各種メンテナンスもしやすいです。
背面の電源周りはケーブル類がぎっしり詰まっているため、不慣れな方は購入時のカスタマイズが無難です。
購入後のパーツ交換などによる故障・トラブルは保証対象外になる可能性があります。
CPUクーラー
CPUクーラーは小ぶりなトップフロータイプが搭載されていました。
PCゲーム起動中のCPU温度はおおむね60度台で、冷却性能は十分。
ケースの静音性が高いためか、ゲーム中の騒音は43~45dBA程度でほとんど気になりません。
こだわりがなければCPUクーラーのカスタマイズは不要です。
グラフィックカード
グラフィックカードはシングルファンのモデルが搭載されていました。
メーカーのロゴは確認できず、有名メーカーのOEM品と思われます。
メモリ
メモリはヒートシンク非搭載のシンプルなものが2枚(8GB×2)刺さっています。
ゲームがメインなら16GBでメモリ不足を感じる場面は滅多にありませんが、動画編集などで必要性を感じたら32GBに増設しても良いでしょう。
ただしメモリスロットは2つしかないため、4枚刺しには非対応です。
ストレージ
M.2 SSDには発熱を防ぐためのヒートシンクも搭載されていました。
HDDなどを搭載できる3.5インチのストレージベイも用意されています。
ゲームをたくさんインストールする場合、512GBでは容量が足らなくなる恐れがあるので、予算に合わせてカスタマイズすることをおすすめします。
電源
電源は500W(80PLUS BRONZE)を搭載。
NVIDIAの公式サイトによると、RTX 3050搭載マシンの推奨電源は550Wなのでやや控えめなスペックです。
+3,190円(税込)で700W(80PLUS BRONZE)にできるため、将来的にグラボのアップデートなどを考えているならカスタマイズをおすすめします。
G-Tune EM-B-L-AFのベンチマーク
ここからはG-Tune EM-B-L-AFの性能を、各種ベンチマークソフトを使用して数値化していきます。
まずはパソコンの総合的な性能をチェックするPC Mark10を試した結果がこちら。
ゲーミングPCとして考えるとスコアはやや控えめですが、ゲームはもちろん、ExcelやWordなどの事務作業、各種クリエイティブ用途もこなせるスコアです。
計測結果はいずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。
CINEBENCH R23
主なCPUをCINEBENCH R23のスコアで比較してみると以下の通り。
Core i7-12700 | |
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Core i7-11700K | |
Core i5-12400F | |
Ryzen 5 5600X | |
Core i5-11400F |
Core i5-12400Fとしては若干低めです。
11世代のCore i5と比較すると、大幅に性能がアップしています。
Fire Strike
3DMarkのFire Strikeのスコアを比較すると以下の通り。
RTX 3060 Ti | |
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RTX 3060 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1660 |
レイトレーシングやDLSSに対応しているという利点はあるものの、ゲーム性能という点ではGTX 1660 Tiとほとんど差がありません。
フルHD解像度なら幅広いゲームを快適にプレイできるスコアです。
Crystal Disk Mark
ストレージの転送速度は読み書きともに標準的。
一般的なSSD(SATA)やHDDと平均的な転送速度を比較すると、以下の通り。
NVMe M.2 SSD (Gen4) | |
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NVMe M.2 SSD | |
SSD(SATA) | |
HDD |
ハイエンドクラスのNVMe M.2 SSD(Gen4)なら、読み込み速度が7,000MB/sを超えるものもあります。
オンラインゲーム
定番のベンチマークソフトも走らせました。
重量級ゲームのFF15が最高画質で「快適」、FF14は「非常に快適」という結果でした。
グラフィックの重いゲームは画質調整をしたほうがよさそうです。
FF15
高品質 | 6587(快適) |
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標準品質 | 8775(快適) |
軽量品質 | 11915(とても快適) |
FF14 暁月のフィナーレ
最高品質 | 16415(非常に快適) |
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PCゲームのフレームレート検証
MSIのAfterburnerを使用して、人気ゲームの平均フレームレートを計測しました。
動画にもまとめているので、あわせてご覧いただくとよりわかりやすいです。
まずはフォートナイトとApex LegendsをフルHD解像度でプレイして、最高画質と低画質、それぞれ試した結果がこちら。
最高画質 | 77fps |
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競技設定 | 186fps |
最高画質 | 102fps |
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低画質 | 153fps |
フォートナイトのレンダリングモードは「DirectX11」で計測。
「パフォーマンス」に変えると、競技設定の平均フレームレートは300を超えます。
Apex Legendsも画質を落とせば144前後をキープできました。
プロを目指すような方には物足りないかもしれませんが、カジュアルに楽しむなら十分快適です。
そのほかのゲームはすべて最高画質で検証した結果です。
Battlefield 2042 | 65fps |
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Escape from Tarkov | 61fps |
VALORANT | 266fps |
Rainbow Six Siege | 270fps |
ELDEN RING | 55fps |
モンスターハンターライズ | 102fps |
Battlefield 2042やタルコフなどの重量級FPSゲームをプレイするなら、画質調整は必須と考えたほうが良いでしょう。
VALORANTとRainbow Six Siegeはグラフィックが軽く、最高画質でも快適にプレイできました。
レイトレーシング性能
続いてレイトレーシング(DXR)に対応したゲームの平均フレームレートをチェックしました。
ゲームのグラフィック設定はすべて最高に設定しています。
Cyberpunk 2077 | 59fps |
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WATCH DOGS LEGION | 35fps |
FARCRY 6 | 60fps |
WATCH DOGS LEGIONなどの極端に重いゲームでなければ、DXR ONでもそこそこ動かせるようです。
操作の軽さを優先するなら、DXRはOFFにして画質も少し落としてプレイすることを推奨します。
ゲーム実況の動画配信
ゲーム実況をTwitchでスムーズに配信できるかも検証しました。
配信ソフトは無料で使えるOBS(Open Broadcaster Software)を使用、配信と同時に録画も実施です。
Apex Legendsでいろいろ試した結果、以下の設定でスムーズにライブ配信ができました。
ゲームの画質 | 低 |
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出力解像度 | 1080p(1,920×1,080) |
FPS共通値 | 60 |
映像ビットレート | 6,000 Kbps |
配信エンコーダ | ハードウェア |
音声ビットレート | 128 |
録画品質 | 高品質、ファイルサイズ中 |
録画フォーマット | mkv 配信後にmp4へ再多重化 |
録画エンコーダ | ソフトウェア |
配信中でもゲームのフレームレートはあまり落ちないため、快適に配信できました。
ただし配信するゲームによってCPUやGPUの負荷は変わるため、ゲームに合わせて設定を工夫する必要があります。
ゲームの画質にもこだわるなら、もう少しスペックを上げたいところです。
アバター表示でも配信が可能
FaceRigを使用してアバターを表示させながら配信を試したところ、こちらもトラブルなく配信・録画ができました。
FaceRigはGPUの負担が大きいため、録画のエンコードはソフトウェアがおすすめです。
Webカメラなどの配信機材を整えれば、PC1台でVTuberとしてゲーム実況の配信もできそうです。
アバターを表示するソフトや配信するゲームによってPCの負荷は変わります。
クリエイティブ用途の動作検証
続いて動画や写真の編集など、クリエイティブ用途でも快適に使えるかを検証しました。
ゲーム以外の用途でも活躍します。
Premiere Proで動画編集
まずはAdobeのPremiere ProでYoutube動画の編集を試しました。
動画素材をカットしてつなげたり、テロップや効果音を加える程度ならストレスなく作業ができます
After Effectsで演出を加えたり、4K動画の編集を視野に入れているなら、メモリは32GBにカスタマイズしたほうが快適です。
どの程度動画編集に力を入れるかによって判断してください。
4K動画の書き出し
参考までに、4K動画の書き出し時間を計測しました。
検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。
書き出し条件とかかった時間は以下の通り。
H.264(Youtube 1080p FHD) | 8:11 |
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H.264(Youtube 2160p 4K UHD) | 5:50 |
一般的な薄型ノートパソコンだと40分以上かかることもザラなので十分速いです。
動画編集マシンとしても優秀です。
LightroomでRAW現像
デジカメで撮影したRAWデータの書き出し速度もチェックしてみました。
有効画素数3,635万のRAWデータ100枚をLightroomで書き出したところ、かかった時間は1:29でした。
ミドルスペックのCPUとしては非常に優秀です。
写真が趣味の方にとっても、頼もしい相棒になってくれることでしょう。
Lightroomの書き出し条件は以下で統一しています。
画像形式 | JPEG |
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画質 | 100 |
カラースペース | sRGB |
画像のサイズ | 未調整(撮影データそのまま) |
解像度 | 350 |
メタデータ | すべてのメタデータ (人物情報や撮影場所の情報は削除) |
配信もこなせるコンパクトPC
レビューのまとめとして、G-Tune EM-B-L-AFの特徴をおさらいします。
人気ゲームを快適にプレイ可能
レイトレ対応ゲームも楽しめる
1080p・60fpsで配信もできる
動画編集などの用途でも活躍
他社と比べると価格がやや高め
フォートナイトやVALORANTなどの人気ゲームを高フレームレートでプレイしたいなら、魅力的な選択肢となりそうです。
記事執筆時点では48回まで分割手数料が無料(8/31まで)で、マウスコンピューターは24時間365日のアフターサポートも大きな強み。
安心して使えるゲーミングPCを探している方は、G-Tune EM-B-L-AFを検討してみてはいかがでしょうか。