白いケースのG-Tuneをレビュー｜13世代Core i5とRTX 4060搭載モデル

マウスコンピューターが販売するゲーミングPC、G-Tune DG-I5G60をお借りしました。

Core i5-13400とRTX 4060の組み合わせで、人気ゲームをどれくらい動かせるのか検証した結果をわかりやすくまとめています。

白いケースにこだわりたい方は、ぜひご覧ください。

G-Tune DG-I5G60の概要

G-Tune DG-I5G60がどういったパソコンなのか、特徴を整理すると以下の通り。

基本的なスペックからケースの構造、実際に人気ゲームを動かして計測したフレームレートまで、順に詳しくご説明します。

スペック

今回お借りしたモデルの基本スペックは以下の通り。

マウスコンピューターはメーカー保証が標準で3年、さらにアフターサポートも24時間365日対応という点が強み。

業界相場と比較すると価格は高めですが、公式サイトではクーポンコードが公開中。

クーポンを適用すると、199,100円（税・送料込）で購入可能。

ひと手間かかるものの、忘れずにクーポンを入力しましょう。

なおクーポンの内容や割引率は時期によって変わる可能性があります。

CPUやGPUの細かいスペックはこちらをご覧ください。

仕様上はCore i5-13400Fとなっていますが、貸出機はCore i5-13400でした。（基本性能に差はありません）

メモリやストレージ容量は注文時にカスタマイズが可能です。

NEXTGEARとの比較

マウスコンピューターではG-Tuneのほかに、NEXTGEARシリーズも販売中。

RTX 4060搭載モデルのスペックと価格を比較してみると以下の通り。

パーツ構成に差はあるとはいえ、G-Tuneは価格が高めに見えてしまいます。

白いケースにこだわらないなら、NEXTGEARのRyzen 7 5700X搭載モデルは非常に魅力的です。

Ryzen 5 4500搭載モデルは実機をお借りして詳しくレビューしているので、ぜひあわせてご覧ください。

NEXTGEAR JG-A5G60レビュー｜RTX 4060搭載のコスパ特化モデルマウスコンピューターが販売する最新ゲーミングPC、NEXTGEARシリーズをお借りしました。 機材貸出元：株式会社マウスコンピ...

ケース外観

ケースはG-Tuneではおなじみのミニタワーで、強化ガラスパネルとLEDケースファンが標準搭載されたホワイト仕様。

Micro ATX規格のコンパクトなケースで、機能性を追求したシンプルなデザインが特徴です。

仕様上の寸法は205×411×400ｍｍ（突起物含）と、ゲーミングPCとしては比較的小さく感じます。

とはいえ本体重量は約10.5kgあるため、ダンボールから取り出すときやパソコンを移動するときはくれぐれも慎重に。

正面から見て左側のガラスパネルはワンタッチで脱着が可能。

ドライバーなどの工具が必要ないため、パーツの増設や日々のメンテナンスもやりやすいです。

電源を入れるとLEDケースファンが発光。

ガラスパネルにはうっすらとスモークがかかっていて、青白く光るファンが控えめに部屋を照らしてくれます。

ただし、ライティングの色や発光パターンを変えることはできないようです。

インターフェイス

各種入出力端子はケース前面に用意されています。

斜め向きに設計されているため、パソコンを机の上下どちらに設置しても使いやすいです。

注文時にカスタマイズすれば、光学ドライブも＋4,180円（税込）で追加可能。

ケース前面のHDMIを利用する場合、背面にあるHDMIの延長ケーブルをグラフィックカードにつなげておく必要があります。

HDMIの入力用端子ではないので間違えないように要注意です。

背面の主なインターフェイスは以下の通り。

背面側のUSBポートはやや少なめ。

無線LAN（Wi-Fi 6E、Bluetooth 5）も標準搭載しているため、家庭の都合でLANケーブルをつなげられない方も安心です。

ケース内部

ケース内部はご覧の通り。

各種ケーブルは黒で統一されており、すっきりと整理されています。

マザーボードはASRock製のようです。

CPU-Zで読み取った情報だと、マザーボードのメーカーが「マウスコンピューター」となっていたため、市販品とは一部仕様が異なるのかもしれません。

PCI Express ×16の空きスロットもひとつ確認できました。

キャプチャーボードなどの拡張カードを増設する際は、一度グラボを取り外したほうが安全に作業できると思います。

LEDケースファンは前面に2台と背面に1台。

前面の2台は排気側（ケースの前側に空気が流れる）に取り付けられているようです。

CPUクーラー

CPUクーラーはG-Tuneではおなじみのコンパクトな空冷タイプ。

公式サイトの製品画像は簡易水冷が搭載されていますが、標準仕様ではこちらの空冷が採用されます。

見た目のカッコよさや冷却性能にこだわるなら、カスタマイズで簡易水冷に変更することも可能です。

グラフィックカード

グラフィックカードはASUSのツインファンタイプを採用。

BTOでASUS製のグラボを見かけるのは非常に珍しく感じます。

メモリ

メモリはヒートスプレッダ非搭載のシンプルなものが2枚。

ゲームがメインなら16GBでメモリ不足を感じる場面は滅多にないものの、動画編集などで必要性を感じたら32GBに増設しても良いでしょう。

CPU-Zで読み取った情報によると、Samsung製のようです。

ストレージ

M.2 SSDにはヒートシンクが搭載されていて姿が見えません。

CrystalDiskInfoで読み取った情報は以下の通り。

マイクロンの製品が採用されているようです。

シャドウベイも確認できました。

電源

電源は750W（80PLUS BRONZE）を搭載。

NVIDIAの公式サイトによると、RTX 4060搭載マシンのシステム電力要件は550Wなのでだいぶ余裕を持たせているようです。

G-Tune DG-I5G60の性能

ここからは各種ベンチマークソフトを使用して、G-Tune DG-I5G60の性能を数値化していきます。

いずれも素人が計測したデータなので、あくまで参考程度にお考えください。

CINEBENCH R23

主なCPUをCINEBENCH R23のスコアで比較してみると以下の通り

65Wの電力制限（PL1）を設定しているようですが、おおむね期待値通りのスコアです。

シングルコアも悪くないスコアです。

3D Mark

3DMarkの定番ベンチマークを3種類を試してみました。

いずれもRTX 4060としては標準的なスコアです。

主なグラボとSpeed Wayのスコアを比較した結果がこちら

RTX 3060を少し超えるくらいで、期待値通りのスコアが出ています。

フルHD解像度のモニターであれば、幅広いゲームを快適に動かせます。

Crystal Disk Mark

Gen4のNVMe M.2 SSDとしては控えめな転送速度です。

体感できるほどの差はないため、実用上の問題は何もありません。

一般的なSSD（SATA）やHDDと平均的な転送速度を比較すると、以下の通り。

ストレージの転送速度（目安）

NVMe M.2 SSD （Gen 5）	10,000MB/s
NVMe M.2 SSD （Gen 4）	4,000～7,000MB/s
NVMe M.2 SSD （Gen 3）	2,000～3,000MB/s
SSD（SATA）	550MB/s
HDD	120～160MB/s

静音性

市販の騒音計を使用して、PCに負荷をかけたときの騒音をチェックしました。

検証時の室温は28℃でした。

アイドル時（何も動かしていない状態）もそよ風程度の音が発生。

ゲーム起動中は若干騒音が上がるものの、足元に設置しているとほとんど気にならない程度。

CINEBENCH計測中はさらに騒音が上がりましたが、こちらも不快に感じるほどではありません。

ミドルスペックのゲーミングPCとして考えると、静音性はなかなか優秀です。

冷却性能

PCに負荷をかけたときの温度も確認しました。

CINEBENCH計測中のCPU温度は、最大でも72℃。

Core i5-13400Fはそこまで発熱が激しくないというのもあり、コンパクトな空冷クーラーでも十分冷やせているようです。

ゲーム起動中はCPU温度は60度前後、GPUは60～70度あたりで安定。

必要十分な冷却性能が備わっているといえそうです。

PCゲームのフレームレート検証

まずは定番のベンチマークソフトを3種類試しました。

いずれも解像度はフルHDに設定、画質は最高で試しています。

定番ベンチマークのスコア

FF15	10,728 とても快適
FF14 暁月のフィナーレ	21,675 非常に快適
BLUE PROTOCOL	19,452 極めて快適

FF15は「非常に快適」に一歩届かず。

グラフィックが極めて重たいゲームをサクサク楽しみたいなら、多少画質を調整したほうがよさそうです。

続いてMSIのAfterburnerを使用して、人気ゲームの平均フレームレートをフルHD解像度で計測しました。

フォートナイトはDirectX12とパフォーマンス、レンダリングモードごとに検証。

フォートナイトの平均fps

最高画質（DX12）	59fps
競技設定（パフォーマンス）	281fps

DirectX12ではアンチエイリアスを「TSR最高」、テンポラルスーパー解像度は「推奨」、さらにハードウェアレイトレーシングもONで計測しています。

パフォーマンスモードの競技設定は3D解像度のみ100%で計測。

240fps張り付きでプレイするには若干パワー不足ですが、大多数の方が満足できる性能です。

Apex Legendsの平均fps

最高画質	174fps
低画質	250fps

Apex Legendsは最高画質でも144以上をキープ。

画質を落とせば平均値は240を超えるものの、戦闘中は200を下回る場面も散見されます。

細かいことにこだわらないなら十分快適にプレイ可能です。

そのほかのゲームはすべて最高画質で検証した結果です。

フルHD 最高画質の平均fps

Overwatch 2	206fps
Escape from Tarkov	92fps
VALORANT	281fps
ディアブロ4	181fps
Cyberpunk 2077	56fps
ホグワーツレガシー	83fps
Forza Horizon 5	113fps

Cyberpunk 2077は平均60に一歩届かずでしたが、グラフィックの重いタイトルもストレスなく楽しめます。

場面によってカクつきが気になるときは画質を下げれば問題ありません。

ゲーム実況のライブ配信

ゲーム実況をTwitchでスムーズに配信できるかも検証しました。

配信ソフトは無料で使えるOBS（Open Broadcaster Software）を使用、配信と同時に録画も実施。

Apex Legendsで試した結果、以下の設定でスムーズにライブ配信ができました。

配信＆録画中はフレームレートが若干落ちて150～160前後になっていたものの、映像がカクつくなどのトラブルは発生せず。

今回はOBSの設定を細かくいじらず、デフォルトのエンコーダ（H.264）を使用しましたが、RTX 40シリーズはAV1エンコーダも使用可能。

どのエンコードを使用するかは、配信の頻度や用途に合わせて判断してください。

白色にこだわる方におすすめ

レビューのまとめとして、G-Tune DG-I5G60の特徴をおさらいします。

ゲーミングPCに約20万円出せるなら、他社だと白いケースでRTX 4060 Tiを搭載したモデルが買えてしまうため、割高感は否めません。

メーカー保証が3年と長いことや、24時間365日のアフターサポートに魅力を感じられるなら、有力候補になるのではないでしょうか。

記事執筆時点では36回まで分割手数料が無料で、「決済日より約4営業日で出荷」と納期も比較的早い模様。

白いケースのゲーミングPCを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

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