レビュー

FRONTIERのGBシリーズ(FRGBZ390)のレビュー

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フロンティアのFRGBZ390

コスパの高いBTOパソコンを販売するFRONTIER(フロンティア)のゲーミングPC、GBシリーズをお借りしました。

機材貸出元:インバースネット株式会社

安さだけではない魅力を、さまざまな点からじっくり検証していきます。

価格優先でゲーミングパソコンを探している方は、ぜひご覧ください。

FRONTIERのGBシリーズ

今回お借りしたのはGBシリーズのFRGBZ390というモデル。

グラフィックス非搭載のモデルなら10万円台から購入可能という、低価格が魅力のデスクトップパソコン。

「最新ゲームもサクサク動かせるゲーミングパソコンをなるべく安く買いたい!」

と考えている方にこそ、おすすめしたいモデルです。

まずは基本的なスペックや外観について見ていきます。

スペック

今回お借りしたマシンの基本スペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPUCore i7-8700
GPURTX2070
メモリ16GB
ストレージ500GB SSD
2TB HDD

第8世代のCore i7とRTX2070という、コスパの高い組み合わせですね。

ハイエンドモデルではありませんが、4KやWQHDといった高解像度にこだわらなければ、ほとんどのゲームを快適にプレイできるスペックです。

CPU-Zの結果は以下の通り、ひとつ前の世代とはいえ6コア12スレッドは伊達じゃありません。

RTX2070をGPU-Zでチェックした結果はこちら。

メモリも16GBありますし、ストレージも合計2.5TBとたっぷり仕様。

10本くらいゲームをインストールしても余裕です。

人気の構成

フロンティアのゲーミングパソコンは何といってもコスパの高さが魅力。

GBシリーズの人気構成と価格は以下の通り。

おすすめ構成Aおすすめ構成B
CPUCore i7-9700KCore i9-9900K
GPUGTX1660RTX2070
メモリ16GB16GB
ストレージ240GB SSD
2TB HDD
500GB SSD
2TB HDD
販売価格164,800円~214,800円~

最新の第9世代CPUとミドルクラスのグラフィックス搭載で、この価格はかなりお買い得。

ちゃんと利益が出ているのか心配になるほどです。

参考までに、RTX2070とメモリ16GBを搭載した他社製品の価格をチェックしてみました。

NEXTGEAR-MICRO im620GA1-SPALIENWARE AURORAOMEN by HP Obelisk
875-0072jp
メーカーマウスコンピューターDELLHP
CPUCore i7-9700KCore i7-9700KCore i7-8700
GPURTX2070RTX2070RTX2070
メモリ16GB16GB16GB
ストレージ512GB M.2 SSD
1TB HDD
256GB NVMe M.2 SSD
2TB HDD
512GB NVMe M.2 SSD
2TB HDD
販売価格219,800円~222,480円~238,000円~

マウスコンピューターのNEXTGEAR-MICROはほぼ同価格に見えますが、Core i7とCore i9という大きなちがいがあります。

見た目のカッコよさやブランド力を重視するなら、DELLやHPのゲーミングパソコンを選んでもよいでしょう。

コスパ重視でゲーミングパソコンを選ぶなら、フロンティアのGBシリーズは忘れずに候補に入れるべきですよ。

記載している仕様および価格は記事執筆時点のものです。最新価格やキャンペーンの有無は都度公式サイトにてご確認ください。

GBシリーズの最新価格を見る

ケース外観

ここからはケースの外観を見ていきます。

GBシリーズはフルタワー規格のケースなので、かなり大きいです。

仕様上の外寸は、横幅:約234mm、高さ:約533mm、奥行:約558mm。

安定して設置できる置き場所をあらかじめ考えておきましょう。

段ボールも巨大なので、なるべく2人以上で取り出し、設置することをおすすめします。

腰が弱い方はとくに、パソコンを持ち運ぶ際はくれぐれも気を付けてください。

かなり重いです。

インターフェイス

まず電源ボタンはトップパネルに用意されています。

ケース前面のインターフェイスは、使わないときは隠せる仕様。

  1. USB3.0×2
  2. USB2.0×2
  3. マイク入力
  4. ヘッドホン出力
  5. 光学ドライブ

光学ドライブが標準搭載されているのも便利ですね。

裏面の各種ポート類はこちら。

PS/2端子のキーボードやマウスも接続可能です。

グラフィックスの接続端子は以下の3種類。

  1. DVI-Dx1
  2. HDMIx1
  3. DisplayPortx3

最大4画面まで出力可能です。

ケース内部

ここからはケースの内部を見ていきます。

フルタワー規格のケースなので、内部にかなりの余裕があります。

これだけ広いと冷却性能も高そうです。

裏配線でとてもスッキリしているので、カスタマイズもしやすいですね。

裏面はご覧の通り、各種ケーブル類は赤・黄色・オレンジとカラフル。

ケース内部に入り込んでいるため撮影できていませんが、電源は850W(80PLUS GOLD)のものが使われています。

ちなみに、ケースはドライバーなどの工具不要で開けられるツールレスタイプ。

きっちり閉めるときはドライバーの使用をおすすめします。

青メインのライティング

パソコンの電源をONにすると、ファンが青色に発光します。

わかりやすいようにパネルを外した状態で撮影していますが、中身の見えるアクリルパネルなので、そのままの状態で十分きれいです。

暗い部屋で光らせると、なかなかいい感じになりそうですね。

水冷CPUクーラー

CPUクーラーは冷却ファンを2つ搭載した、ENERMAXのLIQMAXⅡ120S ELC-LMR120S-BSという水冷式。

これだけで1万円くらいします。

CPUに大きな負荷のかかる重量級ゲームをプレイしても、CPU温度は50~60度前後で安定していたので、冷却性能はかなり高いです。

音も静かで、パソコンのすぐ横に枕を置いて寝ようとしない限り、ファンの音が気になることはないでしょう。

コンパクトなRTX2070

GPUはコンパクトな設計のRTX2070が搭載されています。

コストを抑えるためと思われますが、性能に影響しないRGBライティングなどを省いたモデル。

見た目のカッコ良さには欠けます。

「4Kディスプレイでも最新ゲームを最高画質でプレイしたい!」

と思うようになってきたら、グラフィックスだけ上位モデルにアップグレードしてもよさそうです。

ケースにはかなりの余裕があるので、30cm級の大型グラフィックスも搭載可能です。

マザーボードはASUS製

マザーボードは世界的に高いシェアを誇るASUSのROG STRIX Z390-F GAMINGが使われています。

チップセットはZ390で、グラフィックスの2枚刺し(SLI)にも対応可能。

ゲームの実況動画を配信したい方は、内蔵キャプチャーボードを追加してもいいですね。

また、NVMe M.2 SSDを取り付けられるスロットにはヒートシンクも搭載されています。

今回お借りしたモデルはNVMe M.2 SSD非搭載ですが、ストレージの転送速度にこだわる方は追加してみましょう。

メモリは標準的なもの

メモリは8GBのものが2枚刺さっています。

せっかくアクリルパネルで中身が見えるので、パソコンの見た目にこだわる方は光るタイプのメモリに交換してもよさそうです。

ケース内部が広いので、メモリの交換も簡単。

CPUクーラーも小型なので、メモリとの干渉もありません。

ストレージは裏側から追加可能

内部ベイは裏側からアクセスする仕組みで、最大で6つのストレージを設置可能です。

今回お借りしたモデルはCrucialのSSD(SATA)とWestern DigitalのHDDがそれぞれ1台ずつ搭載されていました。

配線がきっちり組まれているので、ストレージを追加するときはケーブル類の整理に少々時間がかかりそうです。

各種ベンチマーク結果

ここからはFRGBZ390の性能を、各種ベンチマークソフトを使いながら細かく見ていきます。

計測結果はいずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。

CPU

まずはCINEBENCH R15でCPUの性能をチェックしてみたところ、1379cbという結果でした。

今まで当サイトで検証したCore i7-8700の最高スコアは1317cbだったので、わずかながらハイスコア更新です。

主なCPUとスコアを比較してみるとご覧の通り。

第9世代のCore i7-9700Kと大きな差はないので、最新モデルにこだわらなければコスパ抜群のCPUといえるでしょう。

ストレージ

CrystalDiskMarkでストレージの転送速度もチェックしたところ、SSD、HDDともに標準的な数値となりました。

オプションで250GBのNVMe M.2 SSD(サムスンの970EVO Plus)を+16,800円で追加できるので、予算に余裕があればアップグレードを考えてみてください。

メインストレージをNVMe M.2 SSDにすると、パソコンの起動が速くなって快適ですよ。

SSD(SATA)

HDD

3D性能

続いて3DMarkのFire Strikeを走らせたところ、スコアは18,835でした。

RTX2070搭載モデルをいくつか検証していますが、なかなかのハイスコアです。

主なグラフィックスとスコアを比較した結果はこちら。

かつてのハイエンドモデル、GTX1080に匹敵する性能です。

オンラインゲーム

続いて有名オンラインゲームのベンチマークソフトも走らせてみました。

いずれも解像度は1920×1080(フルHD)のデスクトップパソコンに設定して確認しています。

重量級ゲームのFF15も、最高画質で「快適」という結果になりました。

フルHD環境なら、ほとんどのゲームをサクサク遊べるでしょう。

FF15

FF15ベンチマーク結果
高品質8447(快適)
標準品質10850(とても快適)
軽量品質13908(非常に快適)

FF14 紅蓮のリベレーター

最高品質16566(非常に快適)
高品質17131(非常に快適)
標準品質20237(非常に快適)

ドラゴンクエストX

DQ10ベンチマーク結果
最高品質21315(すごく快適)
標準品質20654(すごく快適)
低品質22168(すごく快適)

人気ゲームのfpsを検証

ここからはジャンルごとにいくつかのパソコンゲームを実際にプレイしてみました。

動画で見たいという方は、こちらをご覧ください。

FPSゲーム

まずは高いfps(フレームレート)が求められるFPSゲームから。

今回試したのは以下の5タイトルです。

  1. Apex Legends
  2. PUBG
  3. フォートナイト
  4. Battlefield V
  5. レインボーシックスシージ

Apex Legends

最高画質(FHD)90~120fps

場所によっては80前後に落ち込むものの、おおむね100以上のフレームレートをキープできました。

常時150前後のフレームレートをキープしたいなら、多少画質を調整しましょう。

Apex Legendsで60以上のfpsを出すためには「詳細な起動オプション」で「+fps_max unlimited」を入力しておく必要があります。

PUBG

最高画質(FHD)100~130fps

エランゲルでプレイしたところ、フレームレートが100を割ったのはほんのわずか。

190近くまでフレームレートが上がることもありました。

かなり快適にプレイできます。

フォートナイト

最高画質(FHD)150~170fps

フォートナイトは比較的軽いゲームなので、最高画質で150以上のフレームレートをキープできました。

ただし、これだけ高いフレームレートを活かすためには、144Hz以上のリフレッシュレートに対応したゲーミングモニターが必須です。

Battlefield V

最高画質(FHD)100~120fps

重量級FPSゲーム、Battlefield Vも最高画質(レイトレーシングOFF)で100以上のフレームレートを出せました。

設定がうまくできず、レイトレーシングONの状態は検証できていません。

レインボーシックスシージ

最高画質(FHD)240~270fps

最後にもうひとつ、レインボーシックスシージも試したところ、最高画質で常時250前後のフレームレートをたたき出しました。

Apex Legendsなどと比べると古いゲームとはいえ、とんでもないスコアです。

アクションゲーム

続いてFPSゲームほど高いフレームレートを必要としない、アクションゲームの人気タイトルを試してみました。

  1. モンスターハンターワールド
  2. デビルメイクライ5
  3. Anthem

モンスターハンターワールド

最高画質(FHD)60fps

大蟻塚の荒地をプレイしたところ、最高画質で60にベタ付きでした。

最高画質でプレイするとフィールドやモンスターの質感がぐっと上がるので、30以上のフレームレートをキープできるなら画質優先の設定がおすすめ。

アイスボーンの発売が待ち遠しいです。

デビルメイクライ5

最高画質(FHD)144fps

デビルメイクライ5はモニターのリフレッシュレートに合わせてフレームレートの上限を設定できました。

結果は最高画質で常時144をキープ。

複数の敵との戦闘中でも、フレームレートが144から下がることはありませんでした。

Anthem

最高画質(FHD)70~80fps

いろいろな意味で話題のAnthemは、最高画質で70以上のフレームレートをキープできました。

かなり重いゲームで、SSDにインストールしてもロードで数分待たされます。

格闘ゲーム

最後に格闘ゲームもひとつだけ、ストリートファイターVを試してみました。

ストリートファイターV

最高画質(FHD)60fps

ストVは比較的軽いゲームなので、フルHDなら最高画質で60fpsをキープできますね。

格ゲーをがっつりやりこみたい方は、アーケードコントローラーの購入をおすすめします。

ゲーム実況や動画配信も可能

「ゲーミングパソコンを買うなら、動画配信や生放送もやってみたい!」

という方も多いですよね。

試しにPUBGをTwitchで生放送してみたところ、終始スムーズに配信できました。

配信ソフトは無料で使えるStreamlabs OBSを使用、生放送の録画データを短く編集したものがこちら。

このとき配信ソフトの設定ミスで30fpsで録画していたため、妙にカクカクしていますが、実際のプレイはサックサクです。

右下のアバターは、FaceRig(Steamで1,480円)で私の顔をトレースしたもの。

WEBカメラを使えば、なんちゃってVTuberにもなれます。(声がおっさんなのは目をつぶってください)

今回、マイクの設定がうまくいかず、キーボードのカチャカチャ音が入ってしまったのは反省。

ゲーム実況に興味がある方にもおすすめできるパソコンです。

PS4やスマホゲームのプレイ動画を配信するには別途キャプチャーボードが必要です。

クリエイティブ用途も快適

ここからは動画や写真の編集といったクリエイティブ用途もサクサク動かせるかをチェックしていきます。

Premiere Proで動画編集

まずはPremiere Proを使用して、動画編集がスムーズにできるかどうかをチェックしました。

Twitchで生放送した動画を編集して、テロップや効果音をつけるくらいの用途ならまったく問題なく動かせます。

ただ、毎日動画を何本も作るような方は、メモリを32GBに増設することをおすすめします。

32GBへのアップグレード(DDR4-2666)は+15,000円(税抜)で選択可能です。

4K動画の書き出し

参考までに、4K動画の書き出しにかかる時間も測定してみました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264
Youtube 1080p FHD4:58
Youtube 2160p 4K UHD7:21

4K動画への書き出しは多少時間がかかりますね。

LightroomでRAW現像

動画編集だけではなく、写真の編集もサクサクできるかチェックしてみます。

有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚をLightroomで書き出したところ、かかった時間はたったの2分ちょっとでした。

Lightroomの書き出し条件は以下の通り。

書き出し条件

画像形式:JPEG
画質:100
カラースペース:sRGB
画像のサイズ:未調整(撮影データそのまま)
解像度:350
メタデータ:すべてのメタデータ(人物情報や撮影場所の情報は削除)

主なCPUと結果を比較してみると以下の通り。

第9世代のCPUと比べても、そこまで大きな差はありません。

ゲーム好きのプロカメラマンが使っても大きな不満はないでしょう。

拡張性に優れたゲーミングPC

今回、はじめてフロンティアのゲーミングパソコンをお借りしましたが、コスパの高さに驚きました。

価格は安くても期待値以上の性能をたたき出していますし、後々のカスタマイズがしやすい点も好印象です。

メモリやストレージの交換、増設も簡単ですし、30cmを超える大型グラフィックスも搭載可能。

「コンパクトなゲーミングパソコンが欲しい!」

という方には正直おすすめしづらいですが、多少大きくても高性能で長く使えるパソコンが欲しい方にはぴったりの1台です。

あえて欠点を上げるなら、BTOパソコンメーカーとしての知名度の低さでしょうか。

「ブランド力よりコスパのほうが大事!」

という方は、ぜひフロンティアのGBシリーズをチェックしてみてください。

GBシリーズについて詳しく見る

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