オンキヨーが立ち上げたゲーミングブランド、SHIDOのゲーミングヘッドセットをクラウドファンディングで支援しました。
現物が届いてから3ヶ月ほど実際に使ってみたので、ヘッドのセットの特徴や金額に見合った性能があるかどうかなど、詳しくレビューします。
FPSゲームなどで使用するヘッドセットの購入を検討中の方は、ぜひご覧ください。
ヘッドセットの仕様や主な特徴
SHIDOゲーミングヘッドセットはクラウドファンディングのCAMPFIREで先行販売されたもの。
「SHIDO」は日本中のゲーマーの皆さんを応援したいと考えています。そのため、商品を提供するかたちとして、双方向のコミュニケーションに重点を置くことができるクラウドファンディングを選びました。
早期申込で20%割引が適用されて、私が支払った金額は13,816円。
もっと早く申し込めば30%割引の11,900円で買えたのですが、気づいたときには予定台数が終了していました。
200万円の目標金額に対し、集まったお金は21,653,468円。
驚異の1,082%達成で、Twitterでは一時期ザワついていましたね。
記事執筆時点で時期は未定ですが、一般販売も予定しているそうです。
これだけクラウドファンディングで話題になれば、販売しないという選択肢はないでしょう。
「士道」というブランド名の通り、和をイメージしたデザインでいい感じ。
国内での販売に限らず、海外ウケを強く意識しているように思えます。
金色のハンガーパーツは耐久性に優れたアルミダイキャストが使われており、プラスチックにはない高級感があります。
付属品などはご覧の通り。
マイクや各種ケーブル類、説明書などが入っていました。
ドライバはゲーミングヘッドセット専用に作られた、ネオジムマグネットの50mmのものが搭載されています。
ケーブルやマイクは着脱可能
イヤーハウジングは凸凹になっていますが、これは軽さと強度を両立させるためだそう。
また、マイクやケーブル類をすべて取り外し可能。
ゲーム実況やボイスチャットを使わない方にとって、マイクを取り外せるのはとても便利です。
ケーブルは3.5mmジャックに対応、パソコン以外にスマホやコンソール機など、幅広いデバイスに接続できます。
重量は実測で約306gと、これまでメインで使っていたロジクールG431(280g)より少し重め。
とはいえ装着時に「重い」と感じることはほとんどありません。
ふかふかイヤークッション
とくに気に入っているのは、ふかふかのイヤークッション。
スポンジがとても柔らかく、長時間つけていても耳が痛くなりません。
イヤーパッド内径は60×76mm、見た目以上に柔らかいので眼鏡をつけている人も安心。
ロジクールのG431は2時間ほどつけていると不快感が強くなってきますが、SHIDOのヘッドセットは違和感なく使えています。
クッション内部には熱を奪うための冷却ジェルが入っているそうで、伸縮性に優れた速乾性ファブリックで覆うことで快適度をさらにアップ。
汗をかきやすい人でも、蒸れを防げます。
ヘッドバンドの部分もイヤークッションと同じ素材が使われていて、ふっかふか。
これだけ柔らかいのに、しっかりと頭に固定できるのは素晴らしいです。
布製のイヤークッションには音漏れの問題がありますが、密閉性を高めるための特殊コーティングが施されているそう。
USBコントロールアンプの特徴
ヘッドセット一緒にコントロールアンプも届きました。
シンプルなデザインながら、必要な機能がギュッと凝縮されています。
SHIDOゲーミングヘッドセットの実力を最大限に引き出すには、コントロールアンプは必須。
どういったアンプなのか順にご説明します。
コントロールアンプが使えるOSはWindows7以降のみで、Mac非対応なので要注意。
アンプの操作方法
操作方法はとてもシンプルで、真ん中の大きなダイヤルがボリューム。
左側のつまみでEQプリセットの選択、右側のつまみでゲーム音量とボイスチャット音量のバランスを調整可能。
右上のボタンで、Waves NXによるバーチャル7.1サラウンドのONとOFFを切り替えられます。
裏側にはパソコンと接続するためのUSBポート、ヘッドセットをつなげるための3.5mmジャック。
パソコンとの接続はType-Cのケーブルを使用、真ん中のType-Aのポートは使いません。
いずれ何かしらのオプション機器が出るのかもしれません。
ちなみに、Type-CケーブルをType-Aに変換するためのアダプターが同梱されているはずなんですが、どこを探しても見つかりませんでした。
Type-Cで接続できるので問題ないのですが、少々がっかり。
プリセットのちがい
5種類から選べるEQですが、FPSゲームでとくに重要な足音の聞こえ方がかなり変わってきます。
私は普段プリセット2でプレイ。
ロジクールのG431と比べて、足音の位置や距離感がつかみやすくなったように思います。
それぞれのちがいをざっくりまとめると以下の通り。
プリセット1 | 高域をやや持ち上げ硬質な材質への適性とやや空間的な広がりを強調。 |
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プリセット2 | 低域を広く持ち上げ足音をとにかく強調。 |
プリセット3 | 中域をなだらかに持ち上げ。 |
プリセット4 | 電子音を発生するような機器の音を強調。 |
プリセット5 | 中低域を鋭角的に持ち上げ、板の上などで分かりやすい。 |
EQのちがいについて詳しく知りたい方は、クラウドファンディングの以下ページがわかりやすいです。
7.1サラウンドはおまけ
バーチャル7.1サラウンドの機能は、FPSゲームでは役に立ちません。
好みの問題ではありますが、音楽を聴くときに使いたい機能。
音の立体感が格段に上がって、コンサートホールにいるような感覚を味わえます。
MMORPGやアクションゲームで遊ぶときには、ダイナミックさを味わえてよさそうです。
各種ゲームで使用した感想
ここからは実際にSHIDOゲーミングヘッド使用した感想をまとめていきます。
FPSゲームガチ勢ではないため、あくまで参考程度にお考えください。
FPSゲーム
ヘッドセットを必要とするゲームといえばFPSゲーム。
レインボーシックスシージやApex Legends、PUBGなどをプレイしていますが、とても使いやすいと感じます。
まずEQ未設定の状態だと、高音が控えめに設定されているため長時間プレイしても耳が疲れにくいです。
手元で簡単に音量を変えられるのもいいですね。
また、ゲームや好みに合わせてEQプリセットを簡単に変えられるのも便利。
いちいち専用ソフトウェアを立ち上げたりする必要なく、手元でサッと変えられます。
私の場合、レインボーシックスシージはゴツゴツとした足音が聞きやすいプリセット2。
Apex LegendsやPUBGだと低音はそこまで重視しないため、プリセット3を使っています。
まずはオールラウンドな設定のプリセット1から使ってみて、プレイスタイルに合わせて選んでいくのがおすすめです。
アクションゲーム
モンスターハンターワールドやSEKIROなどのアクションゲームでもヘッドセットを使用しました。
クリアな音質でBGMが聞きやすく、バーチャル7.1サラウンドをONにするとゲームの中に入り込んだような気になれます。
FPSゲームほど音を重視しないジャンルなので、ヘッドセットがなくてもプレイ自体は快適です。
ゲームに集中したいときやスピーカーで音を出せないとき、マルチプレイでボイスチャットを使いたいときにおすすめ。
スマホゲーム
意外とよかったのがスマホゲームでの使用。
3.5mmジャックでつなげてPUBG MOBILEをプレイしたところ、足音や銃声の位置や距離感がとてもつかみやすくなりました。
普段、一般的なワイヤレスイヤホンを使っていることもありますが、索敵のしやすさが段違い。
スマホゲームだとコントロールアンプは使えないものの、ヘッドセット単体のポテンシャルが高いためまったく問題ありません。
PUBG MOBILEや荒野行動、CoD Mobileなどをやりこんでいる方にもおすすめです。
FPSゲームに最適なヘッドセット
SHIDOのゲーミングヘッドセットを3ヶ月ほど使い続けていますが、13,000円の価値は十分あったと感じています。
わずかな音質のちがいを聞き分けられるほど高性能な耳は持ち合わせていないものの、FPSゲームは確実にプレイしやすくなりました。
とくに付け心地の快適っぷりが素晴らしくて、優しく包まれるようなホールド感は最高。
ヘッドセットの圧迫感が嫌いな人にこそ使ってみてほしい、そんなヘッドセットです。
一般販売に関する情報は、おそらくTwitterで告知されるのではと思います。
気になる方はSHIDOのアカウントをフォローしておきましょう。
SHIDOブランドの今後の展開が楽しみです。