マウスコンピューターが手がけるゲーミングパソコンブランド、G-Tune。
コスパの高さで多くのゲーマーから支持されているG-Tuneですが、なぜそんなに人気なのか、マウスコンピューター本社でインタビューしてきました。
お話を伺ったのはマーケティング本部製品部でG-Tuneを担当している安田さん。
G-Tuneのことが気になっている方、近いうちにゲーミングパソコンの購入を検討されている方は、ぜひご覧ください。
G-Tuneの歴史や歩み
G-Tuneは2004年にスタートしまして、それまではハイエンドパソコンの「Tune」というブランドを展開していたんです。
「パソコンをチューンナップする」という意味で、Tuneと名付けていました。
当時はADSLの普及でオンラインゲームを利用される方が増えてきた頃で、ゲーム用途でハイスペックパソコンを購入される方も多くなってきました。
そこでゲーミングパソコン専門のブランドを立ち上げようということになり、G-Tuneが立ち上がりました。
有名なタイトルだと信長の野望やリネージュなどですね。
当時は「ゲーミングパソコンはどれを買えばいいかわからない」という方がとても多く、メーカーさんと協力してゲーム推奨モデルを販売したり、コラボレーションなどの企画も積極的に行っていました。
そうですね、FF14や黒い砂漠などのMMORPGをはじめ、アクションゲームのSEKIROなど、今もゲーム推奨モデルはたくさんのお客様にご購入いただいています。
最近はeスポーツが盛り上がっていることもあって、プロゲーマーの方とコラボしたパソコンも人気です。
フォートナイトやPUBGなどの競技性の高いゲームをプレイされる方も多く、プロゲーマーを目指されている方も大変増えてきたと感じています。
とくにレインボーシックスシージ(R6S)は若い方に人気で、コンシューマー機からPC版に移行される方がどんどん増えています。
ゲーム推奨モデルが人気
期間限定(2020年1月15日11時まで)になりますが、NEXTGEARシリーズをご購入いただくと、PC版のレインボーシックスシージが無料でついてきます。
「デラックスエディション」か「YEAR 4 PASS」のどちらかを選べるのですが、これは日本で初の試みです。
レインボーシックスシージのページでは、公式解説者であるふり~ださんがおすすめするモデルが掲載されています。
製品を選ぶ際には参考にしていただきたいです。
おすすめモデルも119,800円~でご購入いただけるエントリークラスから、プロゲーマーも納得のハイエンドクラスまで、ラインアップを充実させています。
はい、実際にキャンペーン中のハイエンドモデル、NEXTGEAR i690GA5をご用意しました。
主なスペックはこちらをご覧ください。
OS | Windows10 Home 64bit |
---|---|
CPU | Core i7-9700K |
グラフィックス | GeForce RTX2070 SUPER |
メモリ | 16GB PC4-19200 |
ストレージ | NVMe M.2 SSD 256GB HDD 1TB |
電源 | 700W(80PLUS BRONZE) |
追加オプションの強化ガラスパネルとLEDケースファンも搭載しています。
総合品質「低」でフレームレートは190~230、「最高」なら110~160は期待できます。
モニターはiiyamaブランドのG-MASTER GB2560HSU-2です。
追加オプションとしてご購入いただけるモデルで、主なスペックは以下の通りです。
ディスプレイサイズ | 24.5型 |
---|---|
解像度 | フルHD(1,920×1,080) |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
FPSゲームにおすすめのゲーミングモニターです。
マウスとキーボードも、G-Tuneブランドで展開している人気モデルです。
iiyamaモニターと同じく、パソコンと同時購入いただく方がとても多いです。
見られていると緊張しますね。
最高画質に設定して、実際にレインボーシックスシージをプレイしてみます。
はい、パソコンはCore i7-9700KとGeForce RTX2070 SUPERの組み合わせで、モニターも144Hzの高リフレッシュレートに対応しているので、とても快適にプレイできます。
キーボードとマウスもFPSゲーム向けにこだわってますので、操作しやすいです。
・・・やられてしまいました。
公式解説者「ふり~だ」さんによるレビュー動画もありますので、こちらも合わせてご覧いただくと、フレームレートの推移などがわかりやすいと思います。
購入者の層や利用シーン
ゲーミングパソコンは一般的なパソコンと比べて高額なので、全体の比率で見ると30~40代の方が多いですね。
若い世代の方にもたくさん購入いただいていますが、比率としてはスマホゲームをはじめ、PS4やSwitchなどのコンシューマー機でゲームをプレイされる方が多いのかなと思います。
時期によって変わったりしますが、5:5や6:4くらいです。
一般用途のパソコンだと圧倒的にノートパソコンが人気ですけど、ゲーミングパソコンではデスクトップも負けていません。
ゲーミングノートは持ち運べるという利点はあるものの、拡張性や冷却面ではデスクトップに劣ります。
デスクトップはカスタマイズの幅が広く、メンテナンスもしやすいですが、大きくて場所を取ってしまうのがデメリット。
どちらも一長一短ですね。
販売台数で見ると15.6型です。
ただ、17.3型もハイスペックを求める方や大画面でプレイしたい方に人気です。
FPSゲームも人気ですが、リーグオブレジェンド(LOL)などのタイトルも根強い人気があります。
G-TuneでもLOLのプロチームにスポンサードしていますが、以前開催されたLOLの大会には数千人が来場されていました。
LOLは推奨スペックが低めなところも人気につながっていると思います。
今も昔も多いですね。
仕事とプライベートのパソコンを兼用されている方ってとても多くて、普段はビジネス用途でパソコンを使われて、オフのときにゲームというパターンです。
ゲーミングパソコンは一般的なパソコンと比べてスペックが高いので、事務作業なども快適に処理できます。
G-Tuneのパソコンで写真や動画の編集をされている方も少なくありません。
G-Tuneの強みや魅力
まずはラインアップの多さですね。
デスクトップはケースの大きさで4種類に分かれていて、ノートも15.6型と17.3型を販売しています。
どちらもスペックを細かくカスタマイズできるので、お客様のご予算や用途にぴったり合ったパソコンを選べるようになっています。
さらにゲーミングノートの場合、CPUやグラフィックカードなどのちがいだけではなく、有機ELや4Kモニターを搭載したモデルもあります。
ほかのメーカーさんと比べても、ラインアップの幅広さという点では負けていないと自信を持っています。
もちろん価格も頑張っておりますが、正直に申し上げて、ほかのメーカーさんと比べて激安とはいえません。
パソコン単体の価格だけで勝負するのではなく、製品の品質やサポート面も含めた総合的なコスパの高さを追及して、お客様の満足に応えられるサービスを提供させていただいていると考えております。
24時間365日対応の安心サポート
24時間365日、いつでも対応できるコールセンターがあります。
※お問い合わせにはパソコンのシリアルNo.が必要です
海外に拠点があると思われることも多いのですが、サポートセンターは沖縄にあって、もちろんすべて日本語で対応しています。
ゲームをプレイされる方はとくに、遅い時間にパソコンを使われることも多いですよね。
何かトラブルが発生したとき、たとえば夜中の3時でもすぐに対応できるのが当社の強みです。
今はLINEにも対応しているので、より気軽にお問い合わせいただける環境を作っております。
本当にさまざまなお問い合わせをいただいています。
G-Tuneのパソコンを購入されたお客様だと、Steamのインストール方法や操作方法についてご質問を受けることもありますね。
些細なことでも気になることがあれば、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
初期不良の発生率は昔と比べてかなり下がっていますが、万が一トラブルが発生したときは修理対応となります。
当社では修理センターに届いてから96時間以内にご返却、という目標を掲げています。
修理内容は千差万別なので一概にいえない部分もありますが、少しでも早くお客様にパソコンをお戻しできるように努力しています。
はい、購入相談の専用窓口も開設しています。
たとえば予算〇〇万円で〇〇のゲームをプレイしたいなど、ご要望を伺ったうえで適切なパソコンをご提案させていただきます。
購入相談は年末年始だけお休みをいただきますが、土日祝日も含め朝9時から夜8時まで対応しています。
電話でご注文いただくことも稀にありますね。
当社は国内でパソコンを製造している日本の企業ですので、品質とサポート、どちらも揃っていることがスタンダードだと考えています。
他社さんも同じだと思うのですが、パソコンは販売して終わりではないと思うんです。
ゲーミングパソコンは頻繁に買い替えるものではありませんし、G-Tuneのファンになっていただけるように、長く安心して使っていただくことが重要だと考えています。
国内生産で1台ずつ丁寧に組み立て
高品質なパーツを調達するのはもちろんですが、パソコンの見た目にもこだわっています。
たとえば2年ほど前からデスクトップモデルで使われているパソコン内部のケーブルをすべて黒で統一しました。
裏配線で見た目もスッキリしているため、オプションでガラスパネルを選ばれる方も増えています。
G-Tuneのカラーでもある赤色のLEDライティングも、オプションで選択いただけます。
たしかに手間はかかりますが、裏配線は見た目だけの問題ではなく、パソコン内部のエアフロー改善にも役立っています。
当社はパソコンの温度管理をかなり厳密にやっているため、ケーブルをまとめて整理することは、エアフローの阻害を防ぐうえでとても重要なんです。
はい、長野県の飯山市に当社の工場があります。
当社ではセル生産方式という生産方法で、ベテランのスタッフが1台1台丁寧にパソコンを組み立てて、お客様のもとに発送しています。
マウスコンピューター飯山工場を見学!国内生産にこだわる理由とは
G-Tuneの弱点や課題点
強みとして挙げたラインアップの多さは弱点でもあると考えています。
ある程度知識がある方なら問題ないと思うのですが、はじめてゲーミングパソコンを買われる方だと、どれを選べばいいか迷われてしまう方も多いです。
たとえばデスクトップのZ390とX299のちがいって、初心者の方には難しいですよね。
サポートセンターで購入相談も対応できるとはいえ、もっとわかりやすくという点は今後の課題です。
当社はご注文をいただいてからパソコンを1台ずつ組み立てる生産方式がメインなので、どうしても即納は難しいです。
モデルや時期によって差はありますが、ご注文からご納品まで1週間ほどお時間をいただくことが多いです。
また、有料オプションにはなるものの、翌営業日出荷のサービスは多くのお客様にご利用いただいています。
新しいパソコンで早くゲームがしたい、という気持ちは私もすごく理解できますので、お客様の期待に応えられるように努力しております。
時期によって変動があるものの、一部対応していないモデルもあります。
たとえばCPUの供給が世界的に不足していたり、パーツ調達などの問題で、どうしても翌営業日に出荷できないというケースが発生することもあります。
すべてのモデルで対応できるように頑張ってはいますが、難しい部分があるのも事実ですね。
自作パソコンとの比較
自作パソコンは自分の好きなパーツで、何もかも自由に組めるのが最大のメリットですよね。
ただ、自作にはパーツの相性問題があったり、何かトラブルが発生しても基本的にすべてご自身で解決しないといけません。
その点、当社で搭載している部材やカスタマイズで選べるパーツは、すべて相性などを検証済みです。
万が一パソコンに何かトラブルが起きても、24時間365日対応のサポートセンターがあるので、すぐにご相談に乗れます。
一定条件はあるものの、保証期間内なら無償で修理できるのもメリットのひとつと言えそうです。
パーツの自由度や組み立てる楽しみという点では自作パソコンに分がありますが、安心感という点では負けていないと考えています。
ちなみに、当社の飯山工場ではご注文いただいたパソコンをご自身で組み立てられるワークショップを実施しています。
飯山工場への交通費はお客様のご負担、ワークショップ自体も有料(1万円)になりますが、ベテランスタッフがサポートさせていただくので自作初心者の方も安心です。
パソコンの組み立てに興味がある方は、ご検討いただければと思います。
店舗とネットのちがい
これはタイミング次第ですね。
店舗ごとに独自のキャンペーンをやっていますし、Webでも独自のキャンペーンを実施しています。
お近くにG-Tuneやマウスコンピューターの店舗がある方は、店舗とWeb、どちらもチェックいただくと、よりお得にご購入いただけます。
はい、可能です。
店舗でもご注文をお請けできるシステムなので、店舗のスタッフと相談しながらパソコンを選んでいただけます。
カスタマイズ不要で店舗に在庫があるモデルなら、そのままお持ち帰りいただくこともできますね。
さすがにデスクトップは大きくて重たいので、配送を選ばれる方が多いですが。
秋葉原と大阪にあるG-Tuneガレージの2店舗は、最新モデルも多数展示しています。
パソコンの大きさやキーボードの打鍵感など、実物をご確認いただけるので、ご来店可能でしたらぜひ足を運んでいただきたいです。
ほかのマウスコンピューターの店舗でもG-Tune製品を取り扱っていますし、ご購入の相談も可能です。
おすすめカスタマイズ
ご予算に余裕があれば、メインストレージのアップグレードを検討いただきたいですね。
一昔前と比べてNVMe対応のSSDがとても安くなっていて、容量やスペックで差はあるものの、2,000~3,000円でカスタマイズできます。
NVMe SSDは転送速度が速く、パソコンの起動が速くなったり、ゲームのロード時間も短縮されます。
体感的にも変化を感じやすいので、おすすめです。
もちろん標準搭載されているストレージの容量を増やす、という選択肢もいいですね。
最近のゲームは50GBを超えるタイトルも多いですし、ストレージがたっぷりあると安心です。
電源はかなりバッファーを持って作っておりますので、標準仕様でもまったく問題はありません。
カスタマイズされるなら、電源のワット数を上げるという選択肢もありますが、80PLUSのブロンズからゴールドにアップグレードいただくのもおすすめです。
メモリについては16GBあると幅広い用途で安心ですが、ゲームだけなら8GBでも十分動かせます。
動画編集やゲーム実況の配信なども考えていくなら、できれば32GBほしいですね。
たしかにメモリの増設は難しくありませんが、パーツ交換時の故障は保証対象外になってしまう恐れがあります。
ある程度経験のある方なら大丈夫だと思いますが、ご注文時にカスタマイズされたほうが安心です。
ゲーム実況や配信に必要なスペック
ゲームの配信はパソコンにかかる負荷が大きいため、IntelのCPUならCore i7以上、AMDならRyzen7以上を搭載いただきたいです。
マルチコアでパワーのあるCPUを選んでいただいたほうが快適です。
フルHDモニターでプレイされているなら、グラフィックカードはGTX1660 TiやRTX2060 SUPERを選んでいただくと、ほとんどのゲームを高画質でスムーズに動かせます。
メモリは16GBを目安に考えていただいて、ご予算に余裕があれば32GB欲しいです。
配信動画の編集もお考えなら、ストレージはSSDを選んでいただきたいですね。
容量を優先されるならHDDですが、編集の快適度をアップするなら断然SSDです。
高画質なゲーム配信をお考えなら、それくらいになってきますね。
もちろんエントリークラスのモデルでも、ゲームの画質や配信動画の品質をうまく調整すれば配信は可能です。
もしパソコン選びで迷われたら、お気軽に購入相談の窓口にご連絡ください。
G-Tuneの今後の展開
eスポーツには力を入れていきます。
最近はプロゲーマーの方がテレビ番組などに出演する機会も増えてきましたよね。
ゲーム業界全体が盛り上がっていかないとゲーミングパソコンは売れませんし、G-Tuneを知っていただくために、露出を増やしていく活動も重要だと考えています。
また、これまでもプロゲーミングチームへスポンサードしてきましたが、最近は女性プロゲーマーチーム、G-STAR.GAMINGにスポンサードしました。
パソコンゲームは男性比率がとても多いのですが、女性も気軽にゲームで遊べる、楽しめる環境があるという点はアピールしていきたいと考えています。
ゲーム実況や動画配信もひとつの楽しみ方ですし、普段ゲームに触れない方にも、さまざまな楽しみ方があるということを伝えていきたいですね。
純粋にゲームで遊んでみたい方や競技シーンでプロを目指す方、動画配信にも挑戦してみたい方など、今まで以上にさまざまなニーズにお応えできるようになりたいですね。
価格はもちろん、アフターサポートも含めて、ご購入いただいたすべての方がG-Tuneのファンになっていただけるように、引き続き努力していきます。
今後もG-Tuneにご期待ください。
インタビューまとめ
マウスコンピューターのゲーミングパソコン、G-Tuneがなぜ人気なのか、強みだけではなく課題点なども本音で語っていただきました。
ゲーミングパソコンは頻繁に買い替えるものではないですから、長く安心して使えるように、品質向上とアフターサポートに力を入れていく。
実際にG-Tuneのパソコンを何台もお借りしていますが、品質の高さはほんとうに素晴らしいです。
今回のインタビューを通じて、G-Tuneのユーザーに対する想いをより深く理解できました。
はじめてゲーミングパソコンを買う方はもちろん、買い替えを検討中の玄人ゲーマーの方も、安心感とコスパで選ぶならG-Tuneがおすすめです。