レビュー

BenQ EW3280Uレビュー|32インチ4Kモニター【PR】

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BenQ EW3280U

4K UHD解像度に対応した32インチモニター、BenQ EW3280Uをお借りしました。

大画面かつ高解像度でゲームを楽しめるのはもちろん、動画や写真の編集、Netflixなどの動画視聴など、幅広い用途で活躍するモニターです。

4Kモニターが気になっている方、近いうちにモニターの買い替えを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

BenQ EW3280Uの基本情報

EW3280U

BenQが展開するEWシリーズは、自宅でのゲームや動画視聴などのエンターテイメントを楽しむために設計されたモニター。

きれいな画面と迫力あるサウンドで、非日常的なワクワク感が味わえます。

主な特徴を整理すると以下の通り。

32インチ4K UHDの大画面モニター

BenQ独自のHDRi技術を搭載

高音質 2.1ch treVoloスピーカー内蔵

輝度自動調整などアイケア機能搭載

モニターの可動範囲が上下のみ

販売価格が約80,000円と高め

スペックやデザインなど、順にご紹介します。

主なスペック

ディスプレイサイズやパネルの種類など、基本的なスペックを表にまとめました。

EW3280Uの主なスペック
寸法726.9×523.1×204.1mm
サイズ32インチ
アスペクト比16:9
解像度3,840×2,160(4K UHD)
リフレッシュレート60Hz
輝度350cd/㎡
400cd/㎡(HDR再生時の最大輝度)
コントラスト比1000:1
パネルIPS
応答速度5ms GtoG
販売価格80,000円前後

ディスプレイサイズはかなり大きめの32インチ。

ベゼルレスでコンパクトにまとまっているとはいえ、ちょっとした液晶テレビと同じくらいの大きさがあります。

21.5インチや24インチなど、今まで小さめのモニターを使われていた方だと、32インチの大きさに驚くかもしれません。

より詳しい仕様については、BenQ公式サイトにてご確認ください。

4K HDRに対応

EW3280U最大の特徴は、4K UHD(3,840×2,160)解像度に対応していること。

一般的なモニターの解像度はフルHD(1,980×1,080)なので、4倍の解像度です。

解像度のちがいを図にまとめると以下の通り。

解像度のちがい

さらにHDR(High Dynamic Range)にも対応しているため、写真や動画が見違えてきれいに見えます。

sRGBカバー率約100%

解像度のちがい

EW3280Uは色域も広く、x-riteのi1 Display Proで色域をチェックしたところ、sRGBカバー率は99.9%でした。

色域のグラフ
ガンマカーブ

さらにRec.709のカバー率は100%、DCI-P3のカバー率も95%を誇り、リアルな色で動画を作りこめます。

AdobeRGBは実測で86.2%と少し低めでしたが、写真やイラストの印刷を考えていなければまったく問題ない数値。

デザインやイラストなど、Web上で完結する業務であれば仕事でも十分使えるスペックです。

付属物・組み立て

モニター本体のほか、説明書やドライバーCD、保証書などが付属。

モニター本体
主な付属品

ケーブルは以下の3種類。

  1. 電源ケーブル
  2. HDMIケーブル
  3. USB Type-C

DisplayPortを使いたい方は別途ケーブルを購入する必要があります。

リモコンはボタン電池で動くタイプで、専用のリモコン台も付属。

ボタン電池
リモコン台

リモコンの場所を固定しておけば、紛失リスクを防げます。

モニターの土台となるパーツは2つ。

足のパーツ

組み立ては簡単で、それぞれをはめ込んでネジで固定するだけ。

組み立て
ドライバー必須

背骨となるパーツはドライバーできっちり固定しましょう。

ねじ込み式

土台となるパーツは指だけでも固定できます。

ケーブルスルー

背骨となるパーツはケーブルを通せるようになっていて、各種ケーブル類をすっきりまとめられます。

裏ブタはドライバーなどを使わず、手で簡単に外せます。

モニター本体が大きくて重たいため、組み立ては慎重に行いましょう。可能であれば2人以上での作業をおすすめします。

可動範囲は前後のみ

EW3280U唯一の弱点といえそうなのが、可動範囲の狭さ。

高さの調整や横への回転が一切できず、前後の角度調整しかできません。

狭い可動域

モニターを頻繁に動かす方、ある程度自由に動かしたい方は、モニターアームの使用をおすすめします。

VESA規格

VESA規格(100×100mm)にも対応しているので、一般的なモニターアームなら問題なく使えます。

ただし仕様上の本体重量が8.1kgあるので、モニターアームの耐荷重に要注意。

外観・デザイン

EW3280Uは高級家具のような落ち着いたデザイン。

EW3280U
EW3280U

リビングや寝室に設置しても違和感なく馴染んでくれます。

ベゼルの下側中央にリモコンの赤外線を受けるパーツがあるので、設置の際に受光部分が隠れてしまわないように気をつけましょう。

EW3280U
EW3280U

裏側もすっきりとシンプルにまとまっています。

リビングに設置していたら、テレビと勘違いする人が多そうです。

各種操作スイッチ

ボリュームコントロールなどの各種スイッチは、下側や裏側など目立たない個所に配置されています。

ボリュームコントロール
操作パネル

スイッチが裏側にあると操作しづらいですが、付属のリモコンで完結するので使う場面はほとんどないでしょう。

各種ポート類も充実

ポート類

パソコンやゲーム機と接続するための各種ポート類は以下の通り。

  1. HDMI(2.0)×2
  2. DisplayPort ×1
  3. USB Type-C ×1
  4. ヘッドフォンジャック

USB Type-Cは60Wまでの給電に対応。

Type-Cが接続できるAndroidスマホを急速充電できるほか、対応したノートPCなら映像出力を充電をケーブル1本で同時に行えます。

EX2780Qとの比較

EX2780Qとの比較

以前提供いただいたEX2780Qと、今回お借りしたEW3280Uを並べてみました。

32インチの大きさが伝わるでしょうか。

EX2780Qは筆者のメインモニターとして日々使用しており、モニターアームに接続。

両者の主なスペックを比較すると以下の通り。

EW3280UとEX2780Qの比較
EW3280UEX2780Q
寸法726.9×523.1×204.1mm614×459.7×196mm
サイズ32インチ27インチ
解像度3,840×2,160(4K UHD)2,560×1,440(WQHD)
リフレッシュレート60Hz144Hz

ゲーム用途で使うことが多い方は、27インチでWQHD解像度のEX2780Qのほうが扱いやすいと思います。

EX2780Qについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

BenQ EX2780Q
BenQ EX2780Qレビュー|144Hz対応のIPSゲーミングモニター発色がきれいで視野角の広いIPSパネルにWQHDの高解像度、さらに144Hzの高リフレッシュレートに対応したBenQのEX2780Q。 ...

EW3280Uの特徴的な機能

ここからはEW3280Uの特徴的な機能についてご紹介します。

付属のリモコンで細かい設定を簡単に変えられるので、用途や好みに合わせて自由にカスタマイズが可能です。

順に詳しくご紹介します。

BenQ独自のHDRi技術

HDRiとは、独自のインテリジェント技術による輝度調整、色諧調の滑らかさを確保しながら色相と彩度を向上させるBenQの独自機能のこと。

カメラのホワイトバランスと露出を固定して、4種類のHDRiを撮影してみました。

シネマHDRi
シネマHDRi
ゲームHDRi
ゲームHDRi

ゲームHDRiは、露出オーバーを避けるために暗いシーンのディテールと色のグラテーションのコントラストがアップ。

ゲームへの没入感と視認性を高めてくれます。

シネマHDRiは、画像の色あせを防ぐため、コントラストとカラーパフォーマンスを向上させ、コンテンツの映像美を引き出してくれます。

DisplayHDRi
DisplayHDRi
HDRiオフ
HDRiオフ

DisplayHDRiはゲームとシネマの中間といった印象。

ゲームや映画、アニメなど、用途に合わせて選べます。

HDRiについて詳しく知りたい方は、BenQ公式サイトの解説ページもあわせてご覧ください。

高音質 2.1ch treVoloスピーカー

2.1ch treVoloスピーカー

EW3280Uは高音質な2.1ch treVoloスピーカーを搭載。

スピーカー非搭載のモニターが多いなか、液晶テレビ顔負けの迫力あるサウンドを楽しめます。

サブウーファーも搭載されているため、重低音もいい感じ。

細かい音質のちがいを聞き分けられる耳と感性は持ち合わせていないのですが、素人感覚でも「いい音」だと実感できます。

構造上、モニターには小さなスピーカーしか搭載できませんが、BenQは優れた品質のHi-Fiサウンドを生成する大きな表面積を持つ長いコーンを採用し、空間と音質の問題を解決。

従来のスピーカーと大きく異なるデュアルボイスコイルとデュアルマグネット構造を採用したことで、力強いサウンドと自然な音を実現したそうです。

サウンドのカスタマイズも可能

音のカスタマイズ

設定画面や付属のリモコンから、オーディオのカスタマイズも可能です。

それぞれのちがいは以下の通り。

サウンドモードのちがい
シネマモード映画館の音と音場を参考にして、会話の明瞭さと背景音楽の雰囲気を両方大事にする。視聴者は視覚と聴覚の両方で映画に完全に没頭させます。
ポップ・ライブ高、中、低音域のサウンドバランスを調整し、ライブコンサートを長時間聴くために設計されたリアルなライブオーディオ品質を提供。
トーク・ボーカルバックサウンドノイズの干渉を減らし、人間の声を区別しやすくしているこのモードを利用して、セミナー、トークショー、語学学習プログラムなどをはっきりと聞き取れます。
ゲームモードサウンドのローカライズを強調し、敵がどの方向にいるのかをはっきりと聞きわけることができます。
また、高音域サウンドのディテールを強くすることで、ソフトな足音や敵が使用している武器を識別できます。 ゲーマーが実際に戦場にいるかのように攻撃または防御することが容易になります。
ロック・パーティー重低音、3Dサラウンド効果とリズムを強調します。 実際のパーティーに臨場し、目の前で生き生きと刺激的なカーニバルをお楽しみください。

ゲームモードの音質は決して悪くないものの、さすがにFPSゲームで定位をつかむのは限界があります。

銃声や足音などの位置や距離感を正確につかむには、やはりヘッドセットやイヤホンの使用をおすすめします。

目の疲れを軽減するアイケア機能

BenQのモニターは、アイケア機能に優れているのも大きな強み。

モニターのチラつきを除去するフリッカーフリー機能とブルーライト軽減機能については、世界を代表する認証機関のTUV Rheinlandから認証も受けています。

実際にブルーライト軽減機能を使用すると、映像の色合いが微妙に変化します。

マルチメディア
マルチメディア
ウェブサーフィン
ウェブサーフィン
オフィス
オフィス
閲覧
閲覧

仕事やゲーム、動画視聴など、毎日何時間もモニターを見続けますから、少しでも目の疲れを軽減できるならありがたいものです。

BenQのアイケア機能について詳しく知りたい方は、公式サイトの以下ページもあわせてご覧ください。

カラーユニバーサルモード

色盲機能

色の見え方には個人差がありますが、EW3280Uはカラーユニバーサルモードも搭載。

赤と緑の2色を調整することによって、多様な色覚を持つ方々でも色の違いを識別しやすくなります。

電子ペーパーモード

ePaper

32インチの4Kモニターで電子書籍を読む人は少数派と思いますが、読書に最適な電子ペーパーモードも搭載されています。

アイリマインダー

アイケアモニター

赤外線センサーでユーザーの有無を正確に検出し、デスクにいる時間を追跡して休憩を提案する機能もあります。

作業に集中して何時間も経ってしまいがちな方は、うまく活用してみてください。

ブライトネスインテリジェンスプラス機能

視聴環境周辺の光量と色温度に加え、コンテンツの明るさと色温度も検出して、モニターの設定を自動的に調整するブライトネスインテリジェンスプラス機能(B.I.+)も搭載。

B.I.+ ON
B.I.+ ON
B.I.+ OFF
B.I.+ OFF

B.I.+をONにしておけば、部屋の明かりなどに合わせて自動で調整してくれるので、とても便利です。

EW3280Uを使用した感想

ここからは実際にEW3280Uを各用途で使用した感想についてまとめていきます。

検証に使用したパソコンは自作したもので、基本スペックは以下の通り。

検証用パソコンの基本スペック

CPU:Core i9-9900K
GPU:RTX2080(8GB GDDR6)
メモリ:64GB(DDR4 2666MHz)

PS4は持っていないため未検証です。

パソコンゲーム

まずはPCゲームをプレイしてみました。

今回試したのはモンハンワールドとSEKIRO、DEAD OR ALIVE 6の3タイトル。

モンハンワールド

SEKIRO

DOA6

大画面かつ高解像度、さらに迫力あるサウンドでとても楽しいです。

モンハンワールドは最高画質で50前後のフレームレートしか出ませんでしたが、4Kでプレイするとグラフィックの繊細さが圧倒的。

SEKIROやDOA6も高画質かつ大迫力で楽しめました。

ムービーシーンはさながら映画のようですし、4Kのグラフィックに慣れてしまうとフルHD環境には戻れなくなります。

FF14や黒い砂漠のようなMMOが好きな方も、ゲームへの没入感が高まってきっと楽しめます。

相性が良くないジャンル

ひとつ注意したいのは、モニターのリフレッシュレートと応答速度。

EW3280Uはリフレッシュレートが60Hzなので、高フレームレートが求められるFPSやTPSゲームとは相性が良くありません。

そもそも4Kで高フレームレートを出すには、ウルトラハイエンドクラスのPCスペックが必要なのでハードルがかなり高め。

応答速度も5msのため、FPSや格ゲーガチ勢の方には1ms以下のゲーミングモニターをおすすめします。

少なくとも筆者は5msと1msのちがいを認識できないので、カジュアルに楽しむ分にはまったく問題ありません。

AMD FreeSyncに対応

EW3280UはAMDのFreeSyncに対応。

ティアリングやフレームの破損、カクツキなどの問題を軽減できます。

NVIDIAのG-Syncには対応していません。

写真・動画編集

写真や動画編集でもEW3280Uを使用してみました。

LightroomとPremiere Proを使用したのですが、4Kモニターは恐ろしく便利です。

RAW現像の様子
動画編集

高画素カメラを使っている方はとくに、RAWデータを表示したときの繊細さが見違えてアップします。

頻繁にプリントする方にはカラーマネジメントモニターをおすすめしますが、SNSやブログなどへの掲載がメインなら十分使えます。

動画編集も画面が広いので、プレビュー画面をはじめ各種パネルを広々と使えてとても便利。

各種クリエイティブ用途とも相性抜群です。

動画・VOD視聴

最後にAmazonプライムビデオで映画やアニメを視聴してみました。

Amazonプライムビデオ
キングダム

4Kに対応した作品なら大画面かつ高画質で楽しめますし、部屋の照明を消してシネマHDRiをONにすると、プチ映画館のような臨場感を味わえます。

AmazonプライムビデオやNetflix、U-NEXTなど、4K配信に対応したVODサービスを利用している方は、ぜひ試してみてください。

ホラー映画など、暗めのシーンが多いジャンルはHDRiをオフにしたほうがいいかもしれません。

幅広く活躍する4Kモニター

EW3280U

レビューのまとめとして、EW3280Uの特徴をおさらいします。

32インチ4K UHDの大画面モニター

BenQ独自のHDRi技術を搭載

高音質 2.1ch treVoloスピーカー内蔵

輝度自動調整などアイケア機能搭載

モニターの可動範囲が上下のみ

販売価格が約80,000円と高め

ゲームや動画視聴、各種クリエイティブ用途など、幅広い用途で活躍する4Kモニターです。

アイケア機能も充実しているので、毎日何時間もモニターを見ている方にこそおすすめ。

動画にもまとめているので、あわせてご覧いただくと一層わかりやすいです。

Amazonの販売価格は約80,000円と少々高めですが、価格に見合った価値を実感できることでしょう。

大画面4Kモニターを探している方は、ぜひ候補に入れてみてください。

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