レビュー

Alienware Aurora R12レビュー|RTX 3090搭載のウルトラハイエンドモデル

Alienware Aurora R12レビュー

デル・テクノロジーズが販売するゲーミングPC、Alienware Aurora R12をお借りしました。

個性あふれるケースにCore i9とRTX 3090を搭載したウルトラハイエンドモデルです。

性能はもちろん、見た目のカッコよさにこだわりたい方は、ぜひご覧ください。

Alienware Aurora R12の特徴

Alienware Aurora R12

Alienware Aurora R12がどういったパソコンなのか、特徴を整理すると以下の通り。

4Kの最高画質でヌルヌル動かせる

宇宙船のような個性的なデザイン

1080p・60fpsでライブ配信も余裕

動画編集用パソコンとしても超優秀

アイドル状態でもファンがうるさい

CPU本来の性能を出し切れていない

Apex Legendsやフォートナイトなどのゲームで、どれくらいフレームレートを出せるのか知りたい!という方はこちらからご覧ください。

スペック

今回お借りしたモデルの基本スペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPUCore i9-11900KF
GPUGeForce RTX 3090
メモリ32GB(16GB×2)
ストレージ512GB NVMe SSD

CPUとGPUの細かい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。

CPU-Z
CPU-Z
GPU-Z
GPU-Z

今回のようなウルトラハイエンド構成の場合、価格は560,300円~(消費税・配送料込)とかなり高額です。

ALIENWARE AURORA R12にはCore i5-11400FとGTX 1660 Tiの組み合わせもあり、ラインナップが豊富。

国内BTOパソコンメーカーと比べると割高感は否めませんが、予算と用途にあわせて最適なパーツ構成を選べます。

仕様および価格は時期によって変動する可能性があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

ケース外観

Alienware Aurora R12
Alienware Aurora R12

丸みを帯びた、非常に個性的なケース。

まさに宇宙船といった見た目です。

側面図
側面図

仕様上の寸法は、481.6×222.8×431.9mmとかなり大きめ。

重量も17.8kgあるため、安定した場所への設置を強く推奨します。

底面

設置面積は広めにとられている印象です。

LEDライティング

ライティングON

電源をONにすると、前面のLEDファンが光ります。

ライティングの設定

色や発光パターンはプリインストールされている専用ソフトウェアでカスタマイズできます。

インターフェイス

ケース前面

ケース前面の各種インターフェイスは以下の通り。

  1. Type-A USB 3.2 Gen1 ×2
  2. Type-A USB 3.2 Gen1(PowerShare対応)
  3. Type-C USB 3.2 Gen1(PowerShare対応)
  4. ヘッドホン出力
  5. マイク入力
背面

背面もポート類が充実しています。

  1. SPDIFデジタル出力(同軸)
  2. SPDIFデジタル出力(オプティカル)
  3. RJ45 Killer E3100G 2.5Gbps Ethernet
  4. Type-A USB 2.0ポート ×6
  5. Type-C USB 3.2 Gen 2(PowerShare対応)
  6. Type-A USB 3.2 Gen 2
  7. Type-A USB 3.2 Gen 1 ×3 など

Wi-Fi 6 AX1650 (2×2) 802.11axとBluetoothも標準搭載。

オプションのパーツを追加せずとも、無線でインターネットにつなげられるのはとても便利です。

ケース内部

ケース内部

CPUの目の前に電源が配置される個性的な構造です。

稼働した状態

フレームのロックを外して電源を前に動かすと、内部パーツにアクセスできます。

マザーボードにもエイリアンのマークがあり、独自仕様の製品を使用しているようです。

また、アイドル状態でもファンの回転音がそこそこうるさいのが気になりました。

ハイエンドパーツを詰め込んでいる影響なのか、ケースのエアフローはあまりよくないのかもしれません。

静音性を重視する方にはおすすめしづらいです。

CPUクーラー

CPUクーラー

CPUクーラーは簡易水冷タイプを搭載。

市販されている製品ではなく、デル独自のものと思われます。

グラフィックカード

グラフィックカード

グラフィックカードは傾きを防ぐための専用パーツで固定されていました。

RTX 3090ということもあり巨大です。

メモリ

メモリ

メモリはHyperX FURYが使われていました。

最大4台、128GBまで増設が可能です。

ストレージ

M.2 SSDはグラフィックカードの裏側にあるようで確認できず。

ストレージ
ストレージ

2.5インチ×2、3.5インチ×1を搭載できるシャドウベイも確認できました。

ゲームを何本もインストールしたり、動画編集などの用途でもパソコンをフル活用するなら、ストレージには余裕を持たせておくことをおすすめします。

電源

電源

電源は1000W(80PLUS GOLD)を搭載。

NVIDIAの公式サイトによると、RTX 3090搭載マシンの推奨電源は750Wとなっていますが、余裕を持たせているのでしょう。

Alienware Aurora R12のベンチマーク

Alienware Aurora R12

ここからはAlienware Aurora R12の性能を、各種ベンチマークソフトを使用して数値化していきます。

まずはパソコンの総合的な性能をチェックするPC Mark10を試したところ、素晴らしいスコアが出ました。

PC Mark10

50万円を超えるパソコンですから、ゲームはもちろん、ExcelやWordなどの事務作業、各種クリエイティブ用途もサックサクです。

計測結果はいずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。

CINEBENCH

R23
R23
R20
R20

主なCPUをCINEBENCH R20のスコアで比較してみると以下の通り。

CINEBENCH R20 スコア比較
Ryzen 9 5900X
7,744
Core i9-10900K
6,221
Core i7-11700
5,442
Core i9-11900KF
5,107
Core i9-9900KF
4,856

11世代のCore i9ならもっと高いスコアを出せるはずですが、いまいち伸びませんでした。

専用ソフトウェアでオーバークロックや電源管理の設定もいじってみましたが、結果は変わらず。

カスタム設定の画面
カスタム設定の画面

ベンチマーク稼働中のCPU温度が極端に高いわけでもなく、サーマルスロットリングを防ぐために性能をセーブしているのかもしれません。

Fire Strike

Fire Strike

3DMarkのFire Strikeのスコアを比較すると以下の通り。

Fire Strike スコア比較
RX 6800 XT
37,028
RTX 3080
33,875
RTX 3090
30,125
RTX 3070
29,056
RX 6700 XT
28,497

こちらもスコアが伸びきらず。

当サイトで計測したRTX 3080の最高スコア(CPUはRyzen7 5800Xを使用)に届きませんでした。

Fire StrikeはCPUの影響を受けるため、性能を抑えたCore i9-11900KFが足を引っ張っている可能性が高そうです。

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark

M.2 SSDの転送速度は読み込み、書き出しともに標準的なスコアです。

書き出しは速度が落ちていますが、実用上ストレスを感じる場面はあまりないでしょう。

一般的なSSD(SATA)やHDDと平均的な転送速度を比較すると、以下の通り。

ストレージの転送速度
NVMe M.2 SSD
(Gen4)
5,000~
NVMe M.2 SSD
3,000
SSD(SATA)
550
HDD
120

転送速度にこだわるなら上位モデルへのカスタマイズをおすすめします。

オンラインゲーム

定番ベンチマークソフトを、それぞれ4KとフルHD解像度の設定で走らせました。

重量級ゲームのFF15は4Kの高品質で「快適」、軽量品質で「非常に快適」という結果に。

FF14はグラフィックが軽めなので4Kの最高品質で「非常に快適」でした。

FF15

FF15
4K
高品質8278(快適)
標準品質9828(とても快適)
軽量品質13549(非常に快適)
フルHD
高品質13569(非常に快適)
標準品質17271(非常に快適)
軽量品質18341(非常に快適)

FF14 暁月のフィナーレ

FF14 暁月のフィナーレ
4K
最高品質15253(非常に快適)
フルHD
最高品質23334(非常に快適)

PCゲームのフレームレート検証

Alienware Aurora R12

MSIのAfterburnerを使用して、人気ゲームの平均フレームレートを計測しました。

動画にもまとめているので、あわせてご覧いただくとよりわかりやすいです。

まずはフォートナイトとApex LegendsをフルHD解像度でプレイして、最高画質と低画質、それぞれ試した結果がこちら。

フォートナイト
最高画質168fps
低画質(DX11)255fps
Apex Legends
最高画質170fps
低画質241fps

フォートナイトの低画質はレンダリングモード「DirectX11」で「3D解像度」のみ100%に設定した結果です。

レンダリングモードを「パフォーマンス」に変えると、平均330を超えました。

いずれも十分なフレームレートを出せていますが、搭載されているスペックを考えるとイマイチ伸びきっていない印象です。

そのほかのゲームはすべて最高画質で検証しました。

最高画質での平均フレームレート
Battlefield 204296fps
Call of Duty: Vanguard146fps
Escape from Tarkov114fps
VALORANT297fps
Rainbow Six Siege329fps
モンスターハンターライズ188fps
マインクラフト81fps

Battlefield 2042やCall of Duty: Vanguardをプレイするなら、多少画質を落としたほうがよさそうです。

VALORANTやRainbow Six Siegeのようなグラフィックの軽いゲームは最高画質でも240fps以上で安定します。

レイトレーシング性能

続いてレイトレーシング(DXR)に対応したゲームの平均フレームレートをチェックしました。

解像度はフルHD、ゲームのグラフィック設定はすべて最高に設定しています。

最高画質(DXR ON)での平均フレームレート
WATCH DOGS LEGION54fps
Cyberpunk 207771fps
FARCRY 674fps

いずれもカクつきを感じることなく快適にプレイできました。

重量級ゲームのリアルな映像表現を最高画質で楽しみたい方にもおすすめです。

4K解像度での検証

4Kでも人気ゲームの平均フレームレートを検証しました。

対応ゲームはDLSS(Deep Learning Super Sampling)をONに設定、最高画質で検証した結果です。

最高画質(4K)の平均フレームレート
フォートナイト132fps
Apex Legends172fps
Cyberpunk 2077(DXR ON)62fps
FARCRY 6(DXR ON)64fps

さすがはRTX 3090というべきでしょうか、4Kでも快適にプレイできました。

Apex Legendsに関してはフルHDと4Kでほとんどフレームレートが落ちていません。

4Kでバトロワ系ゲームをプレイする方はほとんどいないと思いますが、RTX 3090なら最高画質でヌルヌルです。

VRゲームの動作検証

Oculus Quest 2を専用ケーブルでつないで、PC用のVRゲームを実際に動かしてみました。

Half-Life: Alyx
Half-Life: Alyx
Beat Saber
Beat Saber

Half-Life: Alyxはグラフィックが重めですが、最高画質でもフレームレートが72から落ち込むことなく快適に動かせました。

Beat SaberはPCを使わずとも動かせる軽いゲームなので、サックサクに動作可能。

ヘッドマウントディスプレイがあれば、VRゲームも快適に楽しめます。

ゲーム実況の動画配信

ゲーム実況をTwitchでスムーズに配信できるかも検証しました。

配信ソフトは無料で使えるOBS(Open Broadcaster Software)を使用、配信と同時に録画も実施です。

Apex Legendsの配信

Apex Legendsでいろいろ試した結果、以下の設定でスムーズにライブ配信ができました。

OBSのおすすめ設定
ゲームの画質最高
出力解像度1080p(1,920×1,080)
FPS共通値60
映像ビットレート6,000 Kbps
配信エンコーダハードウェア
音声ビットレート128
高度なエンコーダ設定Max Performance
録画品質高品質、ファイルサイズ中
録画フォーマットmkv
配信後にmp4へ再多重化
録画エンコーダハードウェア

配信中もゲームのフレームレートがほとんど落ちないため、高画質でライブ配信をしたい方にもおすすめです。

ただし、配信するゲームによってCPUやGPUの負荷は変わります。

ゲームに合わせて設定を工夫する必要があります。

アバター表示でも配信が可能

アバター表示の配信

FaceRigを使用してアバターを表示させながら配信を試したところ、たまに配信がカクついていました。

常にカクつくわけではないものの、気になる方はゲームの画質を少し落としたほうがよさそうです。

Webカメラなどの配信機材を整えれば、PC1台でVTuberとしてライブ配信も可能です。

クリエイティブ用途の動作検証

Alienware Aurora R12

続いて動画や写真の編集など、クリエイティブ用途でも快適に使えるかを検証しました。

Premiere Proで動画編集

Premiere Proで動画編集

まずはAdobeのPremiere ProでYoutube動画の編集を試しました。

動画素材をカットしてつなげたり、テロップや効果音を加える程度の編集なら処理の遅延を感じることは一切ありません。

After Effectsで演出を加えたり、4K動画の編集がメインという方も快適に作業できるでしょう。

4K動画の書き出し

参考までに、4K動画の書き出し時間を計測しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264(Youtube 1080p FHD)5:50
H.264(Youtube 2160p 4K UHD)4:33

ビジネス向けの薄型ノートパソコンだと40分以上かかることもザラなので爆速です。

動画編集マシンとしても優秀です。

LightroomでRAW現像

LightroomでRAW現像

デジカメで撮影したRAWデータの書き出し速度もチェックしてみました。

有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚をLightroomで書き出したところ、かかった時間は2分13秒でした。

主なCPUと結果を比較したグラフはこちら。

CPU別 RAW現像の処理速度
Core i7-11700
1:58
Core i9-9900KF
2:00
Core i7-10700
2:08
Core i9-11900KF
2:13
Core i7-8700
2:35

何度か試しましたが、いまいちスコアが伸びず。

やはりCPU本来の性能を出し切れていない可能性が高そうです。

Lightroomの書き出し条件は以下で統一しています。

Lightroomの書き出し条件
画像形式JPEG
画質100
カラースペースsRGB
画像のサイズ未調整(撮影データそのまま)
解像度350
メタデータすべてのメタデータ
(人物情報や撮影場所の情報は削除)

4Kで最高画質のゲームを楽しめる

Alienware Aurora R12

レビューのまとめとして、Alienware Aurora R12の特徴をおさらいします。

4Kの最高画質でヌルヌル動かせる

宇宙船のような個性的なデザイン

1080p・60fpsでライブ配信も余裕

動画編集用パソコンとしても超優秀

アイドル状態でもファンがうるさい

CPU本来の性能を出し切れていない

ケースの構造上の問題なのか、CPUに不具合が起きているのかは不明ですが、本来の実力を発揮できていない印象です。

今回の検証結果を見る限り、フルHDでゲームを動かすだけだとコスパが非常に悪く、4Kでゲームを楽しみたい方におすすめな構成といえそうです。

人とはちがう個性的なゲーミングPCを探しているなら、Alienware Aurora R12を検討してみてはいかがでしょうか。

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