基礎知識

パソコン工房とツクモのゲーミングパソコンの特徴を比較

ツクモとパソコン工房の比較

豊富なラインナップとコストパフォーマンスの良さが魅力の、2つのBTOパソコンメーカー、パソコン工房とツクモの特徴を比較します。

パソコン工房は「LEVEL∞(レベルインフィニティ)」というゲーミングPCブランド、ツクモは「G-GEAR」というブランドをそれぞれ展開。

両メーカーにどのようなちがいがあるのか、その特徴を比較し、おすすめのパソコンもご紹介します。

会社概要などの基本情報の比較

まずは両メーカーの会社概要をはじめ、サポートのちがいなどを見ていきましょう。

パソコン工房とツクモの会社概要

パソコン工房は「株式会社ユニットコム」という会社が運営しているBTOメーカー。

「楽しいことを全力で行う」というスローガンで一人一人のユーザーの楽しみや満足を提供することを心がけている会社です。

従業員数は2018年3月末時点で、711名。

ちなみに、株式会社ユニットコムの株主はマウスコンピューターの親会社でもある株式会社MCJ。

あまり知られていませんが、パソコン工房とマウスコンピューターはグループ会社です。

ツクモは1968年アマチュア無線販売として創業し、現在はヤマダ電機グループの「株式会社Project White」が運営しているBTOパソコンメーカー。

老舗の売上ナンバーワン家電量販店が運営しているだけに安心です。

ツクモとは「九十九」と書きますが、「百」というパーフェクトを目指し挑戦続けるということが名前の由来だそうです。

実際日本初の女性スタッフのみで運営されているパソコン専門店や、ロボット専門店など日本初の試みを積極的に行なっている個性的で好奇心旺盛なブランドとしても有名です。

従業員数は2019年3月時点で、506名。

記載している情報はいずれも記事執筆時点のものです。最新情報は各社の公式サイトにてご確認ください。

全国の店舗数

パソコン工房は全国に77店舗を展開しています。

北海道に4店舗、東北に4店舗、関東に8店舗、北陸に4店舗、中部地方に11店舗、関西に18店舗、中国地方に10店舗、四国地方に3店舗、九州地方に13店舗、沖縄に2店舗。

かなり多くのパソコンショップが展開され、誰でも気軽に直接スタッフから話が聞ける環境が整えられています。

ツクモは全国に13店舗です。

東京に8店舗、名古屋に2店舗、大阪、札幌、福岡にそれぞれ1店舗、ツクモ専用のパソコン館が展開されています。

またヤマダ電機グループなので、ヤマダ電機でも取り扱っています。

とくに秋葉原には「ツクモeX.」として黒いビルのPCパーツ専門のショップがあったり、大阪のツクモにはBTO専門ゲーミングパソコンなどを中心に販売しているお店もあります。

両社が展開する主なブランド

パソコン工房は非常に多彩なラインナップでデスクトップパソコン、ノート、クリエイターパソコン、ビジネスパソコンまで幅広く取りブランドを取り扱っています。

パソコン工房はゲーミングPCは「LEVEL∞(レベルインフィニティ)」というブランドを展開。

LEVEL-(レベルインフィニティ)

さらにLEVEL-は標準モデルとして「Gクラス」、それからミドルタワーモデルの「Rクラス」ミニタワーモデルで省スペース性の高い「Mクラス」、さらにコンパクトな「Cクラス」とジャンル分けされています。

さらにサイレントシリーズとして「Sクラス」、高性能CPUを搭載した「Fクラス」、ノート用の「Nクラス」に分類されています。

ツクモは受注生産型のBTOパソコンとして「eX.computer」を展開。

eX.computer

スリムなパソコンとして「AeroMini」「AeroSlim」というブランドを展開しています。

ゲーミングPCとしては「G-GEAR」というブランドで展開し、コンパクト設計を実現した「G-GEAR alpha」やハイエンドゲームPCの「G-GEAR NEO」などがあります。

プロモーションのちがい

パソコン工房は「LEVEL∞」のプロモーションとして声優でストリーマーの石黒千尋さんとコラボしキャンペーンを行っています。

またレーシングドライバーとコラボしたり少し珍しい組み合わせのタレントさんを使いながらeスポーツの感動や興奮などを伝えることをプロモーションとして行なっています。

最近はグラビアアイドルの神谷えりなさんを起用したCMで「LEVEL∞」のリアルなゲーム体験を伝えるコマーシャルを製作しています。

一方でツクモはアニメなどを使ったCM、テーマ曲などを作るようなプロモーションの仕方です。

大手家電量販店の傘下にあるだけに耳に残る音楽を繰り返し流すという伝統のプロモーション方法。

タレントさんなど起用するといったプロモーション活動は行っていないようですね。

Twitterの公式アカウントも要チェック

Twitterを使っているなら両社の公式アカウントをフォローしておきましょう。

セールやキャンペーンの情報が流れてくるので、パソコンの購入を考えているなら要チェックです。

ツクモはアカウントが複数あり、秋葉原のTsukumo eXのアカウントはお買い得PCの情報をよく投稿しています。

秋葉原まで直接買いに行ける方はとくに、タイムセールや訳アリ特価品を欠かさずチェックしておきましょう。

サポートや保証サービスの比較

パソコン工房のPCは基本保障として1年の保証が付き、追加料金を払うことで延長保証も可能です。

延長保証の対象は6万円以上のパソコンで、3年間の延長保証でで商品代金の10%を支払えばOK。

また故障かと思ったら365日24時間対応してくれる手厚い電話サポートも用意されています。

また購入前の相談も電話での受け付けが行われています。

ツクモも1年の基本保証に加え、最長3年間の延長保証に加入可能。

購入時のみならず、購入してから一か月以内であれば加入できます。

本体代金3万円以上のものが対象で、最長5年間の延長保証が付きます。

アフターサポートは365日24時間ではありませんが、土日祝日も受け付けており、メールサポートなども充実しています。

納品にかかる日数、配送料

パソコン工房は「即納パソコン」というジャンルを設け、高いコストパフォーマンスを誇るiiyamaPCを14時まで注文が確定すれば当日出荷してもらえます。

土日祝日でも同じです。

その他のパソコンでも基本的に14時まで注文すれば、その日のうちに出荷してもらえます。

ツクモはカスタマイズモデルの場合も構成変更がなくても基本的に同じ出荷日で納品ができます。

契約が成立した翌日には出荷され、関東や東北地方ならば翌日には到着します。

関西や北海道地方でも2日以内、沖縄ではもう少しかかるようです。

ただし土日を挟んだら、その分遅れることは押さえておきましょう。

納期大体3営業日以内には行われているので、大体5日ぐらいをみておけば十分です。

それとツクモで注目すべきは、3,000円以上の購入で「全国配送無料」になる点です。

これはBTOパソコンメーカーではかなり珍しいこと。

おそらくツクモは日本トップの売上高を誇る大型家電量販店の販売ネットワークを利用できるためなのでしょう。

パソコン工房はパソコン1台につき、配送料が2,160円かかります。

ちなみにドスパラは2,100円、マウスコンピューターは3,000円かかります。

この配送料もよく考慮してパソコンを購入しましょう。

支払方法の選択

パソコン工房の支払方法は、銀行振込、クレジットカード決済、代金引換、コンビニ決済、郵便振替ショッピングローン決済など充実した支払い方法が用意されています。

ツクモも上記支払い方法に基本対応していますが、コンビニ決済には未対応。

また銀行ネット決済なども未対応なので、その点はパソコン工房の方が充実しているということが言えるでしょう。

おすすめのゲーミングパソコン

パソコン工房のLEVEL∞と、ツクモのG-GEARのゲーミングパソコンについて比較を行っておきましょう。

「ハイエンドゲーミングPC」、「ミドルクラス」、それから「ゲーミングノート」をピックアップしました。

掲載している仕様および価格は記事執筆時点のものです。キャンペーンの有無などは時期によって異なるため、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

LEVEL-G029-LCi7SX-RNR

LEVEL-G029-LCi7SX-RNR

まずはパソコン工房のデスクトップパソコン、LEVEL-G029-LCi7SX-RNRをピックアップしました。

主なスペックは以下の通りです。

CPUCore i7-9800X
GPUGTX1060
メモリ32GB
ストレージ240GB SSD
1TB HDD
価格224,980円~

8コア16スレッドを誇る第9世代のCore i7をはじめ、メモリも32GBとたっぷり。

グラフィックスはミドルクラスのGTX1060と控えめの仕様ですが、フルHD画質なら十分快適に楽しめます。

パソコンゲームをはじめ、動画編集や写真の加工もサクサクこなせるスペックです。

フルタワーケースは落ち着いたデザインでありながら拡張性に優れており、ハードディスクなどの増設やカスタマイズが簡単なところも魅力のひとつ。

「4Kディスプレイでも最新ゲームを遊びたい!」

となったら、グラフィックスだけ最新モデルに交換するのもよさそうです。

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G-GEAR GA9J-G181/ZT

G-GEAR GA9J-G181/ZT

ツクモのハイエンドクラスのデスクトップパソコンは、G-GEAR GA9J-G181/ZTというモデルがあります。

基本スペックは以下の通り。

CPUCore i9-9900K
GPURTX2080
メモリ16GB
ストレージ500GB SSD
1TB HDD
価格229,800円~

CPUは第9世代のCore i9、グラフィッククもハイエンドクラスのRTX2080が搭載されています。

メモリは16GBですが、ゲームがメインなら十分な容量です。

動画編集にも興味がある方は、+19,200円でメモリを32GBに増設してもよいでしょう。

ストレージは標準的なスペックですが、これだけの性能のパソコンを23万円前後で買えるのはお買い得。

乱暴に扱わない限り、4~5年は買い替えることなくパソコンゲームを楽しめそうです。

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LEVEL- R039-i3-RNVI

LEVEL-R039-i3-RNVI

パソコン工房でコスパの高いゲーミングデスクトップを探すなら、LEVEL- R039-i3-RNVIがおすすめです。

主なスペックと記事執筆時点の価格を以下にまとめました。

CPUCore i3-8100
GPUGTX1060
メモリ8GB
ストレージ250GB NVMe M.2 SSD
1TB HDD
価格93,980円~

グラフィックスはミドルクラスのGTX1060ですが、コストダウンのためかCPUは第8世代のCore i3。

性能面が少々不安なので、予算に余裕があるなら+10,980円でCore i5にアップグレードしましょう。

メモリも+9,980円で16GBに増設できるため、幅広いゲームを快適にプレイしたいならカスタマイズを検討してみてください。

「はじめてのパソコンだからまずは入門機を買いたい」

「性能の高さより、とにかく安いゲーミングパソコンが欲しい」

という方にぴったりのモデルです。

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G-GEAR GA5J-A190/T

G-GEAR GA5J-A190/T

コスパ最優先でデスクトップパソコンを探すなら、ツクモのG-GEAR GA5J-A190/Tも要チェックです。

基本構成は以下のようになっています。

CPUCore i5-9400F
GPUGTX1050 Ti
メモリ8GB
ストレージ1TB HDD
価格92,800円~

約10万円で買えるのは魅力ですが、グラフィックスはエントリークラスのGTX1050Ti。

軽めのゲームなら動かせますが、ファイナルファンタジー15やVRゲームを快適に遊ぶのは厳しいです。

メモリは8GBで、ストレージもHDD 1TBのみ。

最近のパソコンゲームは10GB以上のメモリを必要とするタイトルも多いため、少なくとも16GBは欲しいところです。

ストレージもSSD非搭載のモデルは、いまどき時代遅れともいえます。

HDDだけだと、あらゆる処理がもっさりして非常にストレスがたまりますよ・・・

予算が許す限り、オプションでメモリやストレージを追加しましょう。

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LEVEL-15FX095-i7-RNRVI

LEVEL-15FX095-i7-RNRVI

パソコン工房でゲーミングノートを探すなら、LEVEL-15FX095-i7-RNRVIをチェックしてみてください。

CPUCore i7-8750H
GPUGTX1060
メモリ16GB
ストレージ250GB NVMe M.2 SSD
1TB HDD
価格146,980円~

ノートパソコン向けCPUとしてトップクラスの性能を誇るCore i7-8750Hをはじめ、グラフィックスにGTX1060、メモリも16GBを搭載。

メモリは+19,980円で32GBにアップグレード可能なので、動画編集もガッツリやりたいなら増設を考えましょう。

ストレージも最大でSSDを1TBまで増やせます。

ゲームのプレイ動画を保存したり、動画の素材をたくさん保存する方は最初からストレージを多めにしておくと快適ですよ。

パソコン工房はやはりカスタマイズ性の高さが魅力ですね。

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G-GEARnote N1570Kシリーズ

G-GEARnote N1570K

ツクモにはG-GEARnote N1570Kというゲーミングノートがあります。

ノートパソコンを探すなら、こちらもチェックしてみてください。

CPUCore i7-7700HQ
GPUGTX1060
メモリ16GB
ストレージ512GB SSD
価格149,800円~

グラフィックスとメモリは十分なスペックですが、気になるのはCPU。

第8世代、第9世代が主流の今、第7世代のCore i7はさすがに実力で劣ります。

ゲーミングノートと相性が抜群なのは、Core i7-8750Hです。

ストレージも512GBしかないため、ゲームを4~5本ダウンロードするだけで容量がいっぱいになってしまう可能性があります。

できればSSD 256GB、HDD 1TBくらいの構成を組みたいです。

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カスタマイズの幅広さと基本構成の差

今回はパソコン工房とツクモという2つのBTOパソコンメーカーについて比較しました。

全般的にパソコン工房はカスタマイズ性が高く、ツクモはカスタマイズ非対応のものが多いけれども基本構成が安い、という特徴の違いがあります。

ツクモのハイエンドパソコンは、CPUやGPU、ストレージもすべてパソコン工房よりお得な価格で構成されています。

ミドルタイプのパソコンもツクモが安いですが、カスタマイズ性が低いので好みは分かれそうです。

パソコン工房の「LEVEL∞」は基本スペックがやや頼りないですが、カスタマイズ性が高く、知識のある方ならお得に購入できるでしょう。

ゲーミングノートはパソコン工房の方がカスタマイズの幅が広いため、用途や予算に合わせて選びやすいですね。

ちなみにHP(ヒューレット・パッカード)のハイエンドモデルと比べると、似たようなスペックでも3~5万円ほど安いです。

DellやHPなどのゲーミングパソコンは、PCケースのデザイン性は抜群ですが、コストパフォーマンス重視ならツクモやパソコン工房がおすすめです。

各メーカーの特徴をよく理解して、納得のいく買い物をしましょう。

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