基礎知識

ゲーミングノートをおすすめしない理由|デメリットを解説

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ゲーミングノートをおすすめしない理由

ゲーミングPCを買おうと思ったとき、デスクトップとノート、どちらを選ぶべきかで悩む方はとても多いです。

筆者としては、ゲームを真剣にやりこみたい人ほどデスクトップを買うべき、と考えています。

なぜゲーミングノートをおすすめしないのか、デスクトップとノートのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

デスクトップをおすすめする理由

G-Tune XN-Z

まずはなぜデスクトップをおすすめするのか、について解説します。

ポイントを整理すると以下の通り。

デスクトップのメリット
  • 同じGPUでも性能が高い
  • 冷却性能が高くて静か
  • パーツ交換やメンテもしやすい

それぞれ順にご説明します。

同じGPUでも性能が高い

MSIのRTX 3060 Ti

デスクトップとノートパソコンを比べたとき、同じGPUを搭載していても性能はデスクトップのほうが高いです。

実際に当サイトで計測したRTX 2060のベンチマーク(Fire Strike)スコアがこちら。

RTX 2060のFire Strikeスコア
デスクトップ
15,149
ノート
13,405
ノート(Max-Q)
11,503

同じRTX 2060でも、デスクトップとノートでは大きな差が出ます。

「Max-Q」とはノートPC向けに発熱を抑えたGPUのことで、無印版からさらに性能が落ちます。

ノートパソコンは搭載できるパーツの大きさにどうしても制限がかかるため、同じようなスペックだとデスクトップには敵いません。

ApexLegendsやフォートナイトのようなゲームが好きで、予算内で少しでも高いフレームレートを出したいなら、デスクトップ一択です。

冷却性能が高くて静か

背面のケースファン

今までゲーミングノートでゲームをプレイしたことはありますか?

メーカーやモデルによって差はあるものの、ゲーミングノートは冷却ファンがフル回転するため、とてもうるさいです。

足音や銃声を聞き分けることが重要なFPSゲームの場合、イヤホンやヘッドセットがないとまともにプレイできないほど。

その点、デスクトップは大型のファンを搭載できるため、CPUやGPUに負荷のかかる状態でも比較的静かです。

参考例としてデスクトップとゲーミングノート、それぞれでモンスターハンターワールドをプレイしたときのCPUやGPUの温度をご覧ください。

デスクトップ

通常時

ノート

ゲーミングノート

デスクトップのCPU温度は40度台ですが、ゲーミングノートは90度を超えています。

高温状態が何時間も続くとパーツの寿命を縮めてしまう恐れもあるため、冷却性能の高さはバカにできません。

CPUクーラーの性能はピンキリです。デスクトップといえど、安物のクーラーは冷えにくく、音もうるさいです。

パーツ交換やメンテもしやすい

ライティングサンプル

デスクトップパソコンは拡張性にすぐれているのもメリットのひとつ。

パーツの交換や増設もしやすいですし、GPUをアップグレードしたり、光るファンに変えるなどの改造を楽しめるのも魅力です。

一方、ゲーミングノートもストレージやメモリは交換できるものが多いですが、そもそもケースを取り外すのが一苦労。

また、基本的にCPUとGPUは交換できません。

パーツをアプデしながら長く使いたいなら、やはりデスクトップがおすすめです。

BTOパソコンを改造して万が一トラブルが起きた場合、メーカー保証を受けられなくなる恐れがあります。

ゲーミングノートを買うべき人

ROG Strix G15 G512LV

ここまでデスクトップのメリットについてご説明しました。

ではゲーミングノートに存在価値はないのか、というと決してそんなことはありません。

ポイントを整理すると以下の通り。

ゲーミングノートのメリット
  • 場所を取らず部屋を広く使える
  • いつでもどこでもゲームができる
  • 周辺機器にかかる出費が最小限

ここからはゲーミングノートを選ぶメリットについて詳しくご説明します。

場所を取らず部屋を広く使える

ROG Zephyrus G14

「デスクトップが欲しいけど、自宅に置く場所がない・・・」

という方も少なくありません。

デスクトップ最大のデメリットは、大きくて邪魔ということ。

重量も10kgを超えるものが多いですし、しっかりとした置き場所を確保しないといけません。

その点、ゲーミングノートなら使わないときは片づけることが可能。

ビジネス用途の薄型ノートPCと比べると大きくて重たいのは事実ですが、最小限のスペースでゲームをプレイできます。

コンパクトさを売りにしたデスクトップもたくさんありますが、基本的にケースの大きさと冷却性能の高さは比例します。

いつでもどこでもゲームができる

分厚さ

ノートパソコン最大のメリットは持ち運べるという点に尽きるでしょう。

「デスクトップだって、その気になれば持ち運べる!」

という意見も間違いではありませんが、ここでは無視します。

ゲーミングノートは、電源さえあればいつでもどこでもゲームで遊べます。

遠征や出張が多い方も、宿泊先でゲームにログインが可能。

日中は仕事でパソコンを使って、家に帰ってからはゲーム、と1台のパソコンで両立させることもできます。

パソコンを持ち歩きたいなら、ゲーミングノート一択です。

ACアダプターが大きい

ACアダプター

持ち歩くことを前提に考えるとき、ひとつ注意点があります。

それは、ゲーミングノートのACアダプターは大きくて重たいということ。

ゲーミングノートは消費電力が高いため、どうしてもACアダプターが大きくなりがち。

ACアダプターの重量

一般的な薄型ノートPCに付属しているACアダプターと比べると、二回りほど大きいものもあります。

ゲーミングノートを持ち歩くときは、少し大きめのパソコンバッグがあると安心です。

周辺機器にかかる出費が最小限

ゲーミングマウス

デスクトップを買うとき、少なくとも以下のようなデバイスがないと初期設定すらできません。

最低限必要な周辺機器
  • マウス
  • キーボード
  • モニター など

その点、ゲーミングノートならマウスさえあれば、すぐにゲームをはじめられます。

すでに持っている方には無用な話ですが、これから一式そろえる方は、周辺機器にかかる費用も考えておきましょう。

デスクトップは有線接続が多い

無線LAN非搭載のPC

ドスパラやG-Tune、パソコン工房にフロンティアなど、国内のBTOパソコンメーカーが販売するデスクトップは、標準仕様だと無線LAN非搭載のものがほとんど。

無線でインターネットにつなげたいなら、拡張カードを追加オプションで選ばないといけません。

取り付け工賃も含まれるため、メーカーによっては6,000円から7,000円ほど費用が高くなります。

その点、ゲーミングノートは基本的に無線LANに標準対応。

ご家庭の都合で有線LANをつなげられない場合でも、出費が増える心配がありません。

一般論として、有線でつないだほうがインターネットの通信は安定します。ケーブル類を手配できるなら有線でつなげることをおすすめします。

メリット・デメリットを理解しよう

GALLERIA GR1650TGF-T

性能面ではデスクトップが圧倒的に有利ですが、ゲーミングノートにもメリットはあります。

筆者としてはゲームがしたいだけならデスクトップをおすすめしますが、どちらが正解で、どちらが間違いというものではありません。

何よりも大切なことは、用途に合った道具を使うこと。

ゲーミングPCで何をしたいのか、どういった使い方をしたいのかをじっくり考えて、納得のいく1台を選んでください。

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